いつ洗う?

4月に入り、金繕いの各教室で新規受講者の方々をお迎えしました。
第1回目の講座では、ホツレの修復として新うるしの塗り方を
学んで頂きます。

そして大事なのが、筆の洗い方です。
このブログでも何度も説明していますが、意外にわからなくなって
しまうのが、薄め液で新うるしを洗い落としたあと、いつ洗剤で
洗うかのようです。

答えは“すぐ”です。
よく自宅に帰ってから洗いますとおっしゃる方がおられるのですが、
お帰りになってからだと、薄く穂先に残った新うるしは硬化して
しまっています。
ご遠慮なく教室の水道で洗ってお帰りになって下さい。

洗い方のポイントは、中性洗剤を穂先に含ませて、爪で中まで洗剤が
入るようにほぐしながら洗うことです。

問題は作業中にすでに穂先が固まってしまっていた場合です。
少々薄め液ですすいだだけで新うるしが取れない場合は、15分から
30分ほど薄め液に漬け込んで下さい。

そのあと中性洗剤で洗えば、元の通りになるはずです。


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