桐紋

昨日の箱義桐箱店をご紹介したつながりで、桐紋についてUP
したいと思います。

五三の桐

箱義桐箱店さんの社章に使われていたのと同じ「五三の桐」です。
「五」とは中央の花の数を言い、「三」は両サイドの花の数を言います。
花の数違いで、「五七の桐」があります。
この二つは天皇家と宮家で使い分けていました。

皇室ゆかりの紋は足利尊氏に下賜されたのを始まりに、その後も時の
権力者(豊臣秀吉など)にも下賜されます。
江戸時代に入ると一般化し、現在では日本国政府の紋としても使われています。

政府関係者が記者会見に使う演台が、正面がさみしいとの理由で桐紋が
配されたのも記憶に新しい話題です。

この桐紋、実際とは違う創作がされています。

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今年4月に撮影した桐の花です。
花は枝の最先端につき、葉はその下から芽吹いています。
つまり紋のように葉から花は出ないのです。
また花の時期には、葉はそんなに大きくありません。

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今年の7月に撮影した桐の葉です。
葉が大きくなるのは夏です。
人の顔より大きくなっています。

このように実際にはない状態をデザインするのが、紋の
おもしろいところです。


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