第7回国際交流展

原一菜(いちな)先生が作品を出展されている国際交流展に
行ってきました。
「日本の伝統の技と心」を伝える活動を続け、世界各国との
文化交流を行ってきた日本伝統文化国際交流協会主催の展覧会です。
会員の研究結果の発表の場になっており、華道、書道、陶芸など
の他、津軽こぎん刺しや日本刺繍、絽刺しなどの手工芸も
あります。

原先生は、草木染めの着物と、金繕いの作品を出展されておられ
ましたので、ご紹介致します。

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雲状にたなびく紫色の部分が、国産の自生ムラサキで染められたところ
です。
国産の自生ムラサキで染色されるのは、原先生お一人です。

いにしえの日本では紫は禁色と呼ばれ、高貴な方しか身につけられない
色でした。
照明を消しますと紫色の部分が、まるで蛍光色のように浮かび上がって
きます。
おそらく薄暗かったであろう宮中で、この衣は輝いて見えたことでしょう。
このようなところに禁色であった所以があらわれていると、原先生は
おっしゃいます。

さすがに会場で照明を消すことはで出来ませんが、貴重なムラサキ染めを
ご覧になって頂きたいと思います。

もう1点展示されているのが、金繕いの作品です。

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こちらは先生の著書「金繕い工房」にも掲載されておりますので、
ご存知の方もいらっしゃると思います。
実物を拝見出来るよい機会です。

会期は20日(日)まで。
池袋の東京芸術劇場 5階の展示ギャラリー1で行われています。

 


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