角粉とは

漆の塗面を磨くのに使われるのが「角粉」です。
鹿の角を焼いて砕いて作られます。

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しかし現在は入手が困難になり、合成の「呂色磨き粉」が使われています。

両者の違いは粒子の細かさや均一さがあると思いますが、使用感にも
違いがあります。
角粉は水を使って磨いだ場合には、水気が飛んで元の粉状に戻ります。
ここで手を止めて磨き具合を確認するタイミングが取れます。

磨き上げるという意味では、呂色磨き粉の方が綺麗に磨き上がると
思いますが、手を止めやすいというところが自然の物らしいという
気がします。

自然のもので作られた道具には、そのものなりの良さがあります。
安価で手に入れやすい新しい物もいいですが、自然の道具が廃れて
いってしまうのは残念だと思います。

注)画像の箱に「角粉」と書かれていますが、実はこれは天然の
貝や炭酸カルシュウムから作られたものです。
粉の感じが本来の角粉とは違いがありますが、使用感はかなり酷似
しています。

 


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