金泥 産地の違い

フィギュアスケート羽生結弦選手の金メダル獲得を祝福して、金泥に
ついてお送り致します。

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金繕いの教室で教材としてお渡ししている金泥は、金沢産のものです。
これは意図して金沢産を使用しています。

金泥には京都産もありますが、金沢産との違いは粒子の細かさにあります。
金沢産は粒子が大小ランダムな感じ。
京都産は粒子が均一です。

これが仕上げになると違いが出てきます。
金沢産は不均一な粒子が野趣を出し、京都産は均一さが雅な感じになります。

問題は下地の新うるしの塗り方に影響を受けることです。
平滑に上手に塗れていれば上記の効果が出ますが、そうでなければ上手く
いきません。
特に粒子が均一な京都産は影響が強く出ます。

その点金沢産は、ランダムな粒子が下地の塗り方の不均一さをカバーします。
ですので教材として金沢産を使用しているのです。

詳細を申し上げれば、金泥はもっと色々な種類が販売されています。
上級になられた方は、金泥の産地、種類に凝られるのも面白いかも
しれません。


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