月別アーカイブ: 2014年6月

水墨画展

友人が習っている水墨画のグループ展に行ってきました。

19千墨会水墨画展

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今回の展覧会は、従来の水墨画にないような画題のものがあり、
楽しく拝見しました。

材料は全く違いますが、水墨画に金繕いの仕上げの感覚に近いもの
を感じています。
友人の作品は筆の運びが美しく、とても参考になります。


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銀箔を加工

ご依頼頂いていた小瓶の修復が完成しましたので、ご紹介したいと
思います。

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口縁が割れていたのを本漆で接着し、欠損を埋めて仕上げてあります。
今回工夫したのは、仕上げの色です。
小瓶自体が海外で購入された物ということで、ラスター釉(金属的
光沢を持つ釉薬)のような表面でした。
これに馴染むように銀箔を加工し、釉薬に近い感じにしてから
仕上げました。

銀は自然の硫化を待って適当な色にする方法の他、この仕上げに使った
ように意図的に加工も出来ます。
いずれにしろ変化を楽しむことが出来るのが、銀です。


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蘭亭序 ラストスパート

以前のブログで、漢字の練習には王羲之の「蘭亭序」を臨書して
いると書きました。

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蘭亭序は、王羲之が蘭亭で行った曲水の宴での詩集のための序文の
草稿です。
酔って書き、後になって書き直そうとしたものの、草稿以上のものが
書けなかったという逸話があります。

王羲之は書聖として知られていますが、この蘭亭序は名文としても
名高いものです。
私の臨書は、全324文字のうち残り52文字。
ちょうど王羲之の死生観が語られているクライマックスにさしかかって
います。

酔って書いたという逸話の真偽のほどはわかりませんが、率直に「死」に
ついて語っている様子に、私は好感を持って臨書しています。


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