描き戻す

NHK文化センター柏教室のYさんの作品をご紹介致します。

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真ん中に写っている赤丸の中心より左よりにヒビが入っていたのを
修復されています。
この修復過程で、赤丸の中の金彩がとれてしまっていたのを、蒔絵として
描き足して戻されました。

金彩は焼成温度が低く活着が悪いので、日常に使用していても剥げて
しまうことがありますが、これと同様のことが欠損を埋める過程でも
起きてしまうことがあります。
Yさんの場合、これを最後に蒔絵することで繕いの完了とされました。
初見の場合、言われなければ気がつかないと思います。

Yさんはいろいろ仕上げられて、金繕いの成功は99%下地によると
実感されたそうです。
かなり高いパーセンテージですが、これは実感として当たっていると
思います。
そのくらいに考えて作業して頂くと、納得の仕上がりになること
間違いなしです。


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