好きであれば

よみうりカルチャーセンター川口教室のIさんの作品を、
ご紹介致します。

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形も柄も愛らしい、三つ葉型の器です。
欠けやヒビが入っていたのを、銀泥•金泥でそれぞれ仕上げられました。

ご質問があったのが、金•銀、どちらで仕上げるべきなのかということです。
これは以前のブログでも書いたかと思いますが、陶器と磁器でセオリーが
あります。
しかしこれは迷った場合に使って頂ければよいことで、基本はご自分の
好みで決められればいいのです。
その他、元々の柄に金彩が入っているなどの点を根拠にしてもいいかも
しれません。

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6cm角ほどの、小さなお重の修復です。
金では器のゆらぎと合わないとお考えになり、銀泥で仕上げられました。

Iさんは、筆での仕上げに自信がないとおっしゃいます。
再三書いているように、筆に慣れていない現代人がいきなり上手に
仕上げが出来るはずがありません。
今の自分が出来る仕上げを楽しまれるのがいいと思います。

いろいろチャレンジしているうちに必然的に腕は上がります。
今の仕上げはいつか出来なくなるのです。
そう思えば愛おしいではありませんか。

Iさんは骨董、器がお好きで、教室にお持ちになる器も、修復が
難しいものをお持ちになります。
上の画像のお重の蓋など、最難関のチャレンジといえるものをなさって
おられます。
だからこそなかなか完成に近づかないともいえるのですが…

しかしお好きな気持ちが仕上げにも現れていて、とても好感度が
あります。
じれったいとは思いますが、早道を選ばれるのではなく、王道を
歩んでよい作品を作って頂ければと願っております。


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