美しいゆらぎ

藤那海工房 土曜日クラスのTさんの作品をご紹介致します。
前回ポットの修復を完成されましたが、今回は小鉢の
仕上げをされました。

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なかなか複雑な破損だったのですが、それが魅力になっています。
仕上げは3回ほどに分けてされているそうですが、継ぎ目が全く
わかりません。
蒔くタイミングもよいので、金の発色がとてもいいです。

Tさん曰く、ゆらぎのある線の方が描きやすいと。
実はその通りなのです。
均一に線を描くのは難しいのですが、Tさんの作品のように器自体に
ゆらぎがあると、例え筆がよろけたとしても味になってしまいます。

この器は預かり物なので持ち主に返却されるそうですが、それが
惜しくなってしまう程、完成度の高い作品です。


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