エリスマン邸 探検

先日リニューアルオープンの様子をレポートした横浜山手西洋館
ですが、合わせてエリスマン邸も見学していました。

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エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人として
活躍した、スイス生まれのフリッツ•エリスマン氏の邸宅として大正14年
(1925)から大正15年(1926)にかけて建築されました。

設計したのは「現代建築の父」と言われる、チェコ出身のアントニン•
レーモンドです。
レーモンドは先般ご紹介した自由学園明日館を設計したF.L.ライトの弟子です。

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インテリアのデザインは家具も手がけていますが、師のライトを彷彿と
させる作風です。

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今回特別に屋根裏を見せて頂けました。
日本の伝統工法の木軸構造とは違う、トラス構造です。
こちらは毎月第3水曜日の11:00〜と14:00〜の館内ツアーで見学出来ます。
建築ファンなら是非ご覧になりたいところではないかと思います。

レーモンドは、部材を効率的に使う(細かく分けない)ことでローコスト化を
はかり、日本人の大工にわかりやすいように詳細図を書いた初めての建築家
なのだそうです。
そのようなところが建築愛好家の心を掴むのだとエリスマン邸の館長から
お聞きしました。

新緑まぶしい横浜山手地区には、たくさんのご見学の方が訪れていることと
思います。
このようなところも含めて見て頂けると、より一層興味が深まるのではないで
しょうか?


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