接着の手順

最近手順間違いが多いものシリーズ第2弾です。
今回は「接着の手順」に関してです。

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接着とは、もともと一つだった器が割れていくつかの破片になって
しまったものを指します。
元の通りぴったり合わせるのが、目的になります。

ですので接合面(割れ口)は、接着のための新うるし以外は不要
なのです。
しかしここにも手順間違いが起きています。

恐らく欠けの手順と間違われておられるのではないかと思いますが、
接合面に新うるしを塗ってしまう方が出てしまいました。

当然ぴったりは合わなくなります。
対処方法は、塗ってしまった新うるしを削るしかありません。
これは相当に手間がかかるものです。

この間違いは、破片が小さいほど顕著なようです。
何となく「塗っておけば大丈夫」という気持ちもあるかもしれません。

しかし何の修復を行うのか、作業前に冷静に考えてみて下さい。
修復は、必要最小限の作業で終わらせたいものです。


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