現場復帰

知人の「おむすびまるさんかく」の店主から預かっていた銀彩の
お皿の金繕いがようやく完成し、納入してきました。

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画像手前にあるのが金繕いさせてもらったお皿で、奥にあるのが
お店で使われ続けていた同じお皿です。

大きく鳥脚型にひびが入っていたのですが、裂け目が大きい部分だけ
仕上げをし、他のところは目立たないようにしました。

このお皿は店主が25年前に購入したそうで、購入当初はまばゆい
ばかりに銀色が光っていたそうです。
店主は素地の焼締を見て、銀彩が硫化した状態との相性がいいに違いない
と読んでいたと言いますから、さすがとしか言いようがありません。
これにはお皿を作った作家さんも喜ばれることでしょう。

銀彩は金繕いをする際には繊細で、難しいところがあります。
今回はしっかりと銀彩が制作されていたおかげで助けられました。
いろいろ悩んで試行錯誤した金繕いとなりましたが、いい勉強を
させてもらいました。
今後の指針となってくれると思います。


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