国産漆のお弁当箱

家人共々お世話になっている坂本鐡司さん制作のお弁当箱です。
坂本さんを囲む会で頂戴致しました。

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開けると国産漆のいい香りがします。

坂本さんは静岡文化芸術大学デザイン学部教授を退官後、鎌倉山漆工房時蔵にて
岡英雄氏に師事。
現在は自宅に工作機械を設置して、作品を制作されています。
NHK朝の人気番組「あさイチ」で作品が紹介されたこともあるとか。

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合わせて頂いた箸箱です。
箸が半分で分かれて収まるので、携帯に便利なサイズです。
表に厚貝がはめられていますが、これは意匠としてだけでなく、蓋を
開ける時の手掛にもなり素晴らしいです。

会に参加した面々それぞれに違うデザインのお弁当箱を頂きましたが、
それを見ていて漆工芸のあるべき姿を見たように思いました。
特に色や形に奇をてらわなくても、十分魅力あるものが作れるのでは
ないかと。

ユニバーサルデザインの世界で著名な坂本さんは、かつて「インテグレート」
(統合する)という言葉を提唱されたと聞いています。
伝統的な漆工芸と現代の感覚がインテグレートされた坂本さんの作品です。
機会がありましたら、是非ご覧頂きたいと思います。


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