「金繕いの本」が出来るまで9

昨日、プロセスページのデザインを決めたところまで
書きました。
今日は原稿を書いた話をアップしたいと思います。

金繕い 金継ぎ 原稿

本が発売になった時「ゴーストライターはいません。」とジョーク
を言っていたのですが、原一菜先生に書いて頂いた序文以外、全ての
原稿は私自身が書いています。

実は私は途中まで原稿を誰が書くのかわかっていませんでした。
それがグラビアの撮影が終わった時にY編集長から
「白鳥先生、次はWord起こし(原稿作成のこと)ですね!」と
言われて、ようやく理解したのです。

普段ブログを書いていて、文章を書くのは慣れているから大丈夫と
励まして下さった方もおられたのですが、それと本の原稿は別世界
でした。(涙)

一番困ったのが「文章を開く」ということです。
これは5大新聞社が出した基準に出版業界がならったもので、簡単に
いうと誰もが読みやすい形に文章を変えるということです。

例を挙げると、
その為→そのため
出来る→できる
言う→いう
下さい→ください
のようになります。
これを漢字をひらがなに変えればいいのかと思えば、
〜しやすい→〜し易い
になったりします。

原稿はまず自分で文章を書き、原一菜先生のチェックを受けて修正。
さらにY編集長のチェックを受けて、確認した上でブックデザイナーの
平野さんへ送るを繰り返しながら、進めていきました。

弱音を言ってしまえば、これを通常の講師の仕事をこなしながら、
厳密に決められている締め切りに間に合わせなければならないのは
本当に厳しかったです。
Y編集長から、いい文章を書くには一晩ぐっすり眠って、翌朝見直すと
良いとアドバイスをもらったのですが、そのような余裕は一切ありません
でした。
睡眠時間を削り、原先生の助手に入っている講座を休みとギリギリの
工夫をして何とか締め切りに間に合わせたのです。


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