根津美術館 企画展

根津美術館の企画展「初めての美術館賞-紙の装飾-」を見て
きました。

自分で作っているわけではないのですが、かな書をしていると
料紙(書を書くための紙)が気になります。
料紙の技術にはどんなものがあるのか勉強したいというのが
出かけた動機です。

「雲母(きら)摺り」という雲母の粉末を膠などで溶いて、木版
で文様を紙に摺りつける方法がありますが、これを特殊な照明
(展示物の正面からLED照明を当てる)で鑑賞できるようにするなど
工夫がなされた展示でした。

根津美術館の意図通り、かな書は読めないと敬遠されがちですが、
料紙や軸装の美しさや、単純に書かれた文字の美しさを鑑賞する
だけでも良いのではないかと思います。

私は現在臨書している藤原行成の字がいいと思っています。
優美でありながらもメリハリがあり、力強さも感じます。

時間がありましたら是非庭園も散策なさって下さい。
カキツバタの花期は終わっていますが、緑に溢れ、都会とは
思えない静けさです。


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