ドーナッツ型3つ

器の縁が小さく割れ、破片の周りが欠損した場合の金繕いです。
李英才さんの器で、飯碗として使っているものです。

最初に左が割れ、その後真ん中と右を割ってしまいました。
いずれも小さな破片を回収出来ましたが、周辺が薄く欠損してしまいました。
このような破損の場合、欠損した部分を埋めて仕上げると、ドーナッツ型に
なります。

画像の器の場合、どうしても李英才さんの釉薬を残したかったので、破損通り
ドーナッツ型に仕上げました。
しかしほぼ左右均等に3か所割れている様は「どうでしょう?」という
感じが否めません。

また輪郭線が2重になるので手数が多くなり、仕上げが難しくなります。

このような状態を回避する方法として、破片のある部分も仕上げてしまい、
欠けとして金繕いするという選択肢もあります。

仕上げの仕方は持ち主ご本人の好みで構いません。
お考えをまとめて、ご相談下さい。


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