銀泥で仕上げる

港北カルチャーセンターのKさんの作品をご紹介致します。
大きな欠けを銀泥で仕上げられました。

まだ仕上げたばかりで真綿で磨いていない状態ですが、均質に
蒔下漆が塗られているので、完成度の高い仕上がりになるのが
わかります。

ご本人にお許しを頂いたので解説すると、この仕上げは2回目に
なります。
1回目の仕上げは手順を間違えておられて失敗になってしまいました。

何を間違えたかというと銀泥の2度蒔きの仕方です。
2回目に銀泥をのせる時は改めて弁柄漆を塗らなくていいのを塗って
しまわれたために、先にのせた銀泥に弁柄漆が吸われてしまいました。

これはよく起きる間違いです。
沈み込み易い銀泥の為に2度蒔きはお勧めしたいので、なさる前に
手順をノートやレジメで再確認して下さい。
頻繁に行わない作業ほど記憶は当てにはなりません。


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