一気に完成

藤那海工房 西登戸教室のKさんの作品をご紹介致します。

作家さんもののマグカップです。
以前、柄ありのバージョンを完成されていますが、こちらは同型で無地
です。
仕上げた金泥が景色になりました。

ひびの修復をされました。
緑釉に仕上げの金泥が映えています。


大鉢、皿の欠けです。
日常で多い欠けの仕上げがこのように完璧に出来るようになるというのが、
一番良いことではないかと思います。


割れ2点です。
上の猪口は錦手に金彩が華やかです。
野点の茶箱の茶巾入れにするそうです。

下の小さい破片の接着は、実は注意が必要な割れ方です。
このように綺麗に直されるためには、コツを教室で確認下さい。

常滑焼の急須です。
蓋が小片の接着、本体が欠けでした。

常滑焼は他にない特性があります。
金繕いに着手する前に必ず説明を受けて下さい。
独特の準備が必要です。

今回、これだけ一気に完成させて下さいましたが、ここに辿り着く
までに数年を要しています。
これ以前は毎月技術を一つ一つ学ばれていたので時間がかかりましたが、
ここまで基本の技術を身につけて下さったら、後はご自身の判断で
どんどん作業が進められると思います。

講座ではKさんのように、ご自身の判断で作業が進められるようになる
ことを目標にしています。
受講開始からこのような状態になるまで時間はかかりますが、Kさんの
たくさん完成させた状態を見ると、今まで努力なさっていたのが一気に
実を結んだ感じがします。


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