柄のマッチング

NHK文化センター千葉教室の方の作品をご紹介致します。
大鉢の割れです。

元々、備前焼の火襷のような柄が入っている大鉢です。
割れの接合したラインをそのまま金泥で仕上げられました。

金泥と焦茶色の釉薬とのマッチングもいいのですが、やはり元々の
柄に対して割れのラインが絶妙なのが素晴らしいと思います。

近年、欧米でも金繕いの人気が高まっていますが、この自然の割れの
ラインの絶妙さが一つの理由ではないかと思います。

人間が造形し得ない自然の線。
窯キズを「神様の成せる技」と言いますが、割れの線も人間の手の及ばない
ものを感じます。


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