静嘉堂文庫@丸の内

現在「響きあう名宝−曜変・琳派のかがやき−」展を見てきました。

従来の世田谷にあった美術館は交通の便がいいとは言い難かったの
ですが、丸の内・明治生命館に移ったことで格段に見学がしやすく
なりました。

今回は柿落としということで展示品も国宝の「曜変天目茶碗」はもちろんの
こと、とても力の入った内容になっています。

金繕いをされる方に特に見て頂きたいのが「付藻茄子」「松本茄子」という
2点の茶入です。
これは講演会・オンライン講座でもお話ししていますが、総体繕いの最高
傑作です。

大阪城落城の際に破片として拾い上げられたものが、見事に往時の姿に
繕われています。
会場にX線画像が展示されていますので、是非その超絶技巧を直に見て
頂きたいと思います。

昭和の建造物で初めて重要文化財に指定された明治生命館の2層吹き抜け
のホワイエを中心に展示室が配置された新しい美術館は1時間で十分
見学出来る無理のない点数に抑えられています。

時節柄、事前予約をした方がいいかと思いますが、会場の混雑もなく、比較的
ゆったりと見学出来ます。

会期は12月18日日曜日まで。


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