新着情報/お知らせ

「大切なうつわを直したい 金繕いの本」出版しました
陶磁器修理の技法マニュアルを出版しました。
取り組みやすい新うるしから、本格的な本漆まで、豊富な
プロセス写真で紹介しています。
ガラス、補強、呼び継ぎといった応用技術も見どころです。
陶器と磁器の見分け方、下準備の仕方、道具の片付け方など
基本的な技術の解説もあります。

お手元に置いて頂けたら幸いです。

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発売中
B5版 96ページ
発売元:株式会社グラフィス
税込定価:¥1,944

◯カルチャーセンターの新規募集について
4月期の新規募集は終了しました。
次の募集は10月期になる予定です。

※詳細については各カルチャーセンターにお問い合わせ
下さい。

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JEUGIAカルチャーセンターイオンモール八千代緑が丘 展示作品

「藤那海工房」の金繕い講座
現在、全クラス満席となっており、キャンセル待ちを承っています。
受講をご希望の方は「コンタクト」のページからお申し込み下さい。
※カルチャーセンターの教室については、各カルチャーセンターへ
お問い合わせ下さい。


金繕いとは…

大事にしていた器を割ってしまった…「金繕い」は、割れたり欠けたりした器を漆を使ってつなぎ合わせ、その上を金で蒔絵を施す技術です。
そしてそれは器を単なる「飾り物」とする見た目だけのものではなく、
再び使えるようにする技術なのです。
器本来の魅力を損なうことなく新たに蘇らせる、それが「金繕い」です。

金繕いの歴史

金繕いの発祥には、お茶の伝来が深く関わっています。
鎌倉時代にお茶が中国より伝来した後、お手前に用いられたのは「唐物」と言われる中国や韓国から輸入された貴重な器類でした。
当時日本の焼き物は茶席で用いられるのに適した焼成技術まで達しておらず、こうした輸入品に頼らざるを得なかったのです。
やがて茶道具は拝領品となり、ステイタスの証しと化していきますが、それに伴い破損を修復することが重要になってきます。
英語で「japan」と言われる漆は、接着剤、充填材としても優れた史上最強の塗料です。
日本人は、この漆を縄文時代から土器や木・漆工器の直しにも使っていました。
長い時間をかけ日本人が培ってきた漆の技術が、茶道具の修復に応用されたのは当然のことだと考えます。

筒井筒
・井戸茶碗 銘「筒井筒」
<重要文化財  昭和25年8月29日指定>

金繕い?金継ぎ?

私共一菜会では、陶磁器の修復を“金繕い”と称しております。
これは室町時代以降「繕い」「漆つくろい」という名称が使われるようになることから、“金繕い”が正式名称と考えるからです。
「金継ぎ」と称している場合もありますが、これは近代職人から起こった名称
です。
金繕いの略称とも言えるでしょう。
デジタルカメラをデジカメと言っているようなものだと考察しています。

千利休 南方録
・利休の覚書とされる南方録

金繕いの工程

陶磁器の破損は、大別すると「ほつれ」「欠け」「ニュウ」「ひび」「割れ」の
5種類になります。
「ニュウ」、「ひび」は止め、「割れ」は接着します。
その後残った欠損部は、「ほつれ」「欠け」と同様に埋めていきます。
金繕いの工程の大半は、この欠損を埋めるという作業に費やされます。
修復の最後は、漆芸の蒔絵の技術と同様に破損部を金・銀で加飾して完成 します。

ほつれ
【ほつれ】
小さな欠けのこと。
口縁•底部等に多く見られます。
欠損を埋め、仕上げをします。

かけ
【欠け】
「ほつれ」より大きな欠けで、欠損部の破片のないものです。
欠損を埋め、仕上げをします。

ニュウ
【ニュウ】
僅かなひび割れのことで、陶磁器の表面には大きな凸凹は
現れていないものです。
止めの作業を行います。

ひび
【ひび】
割れ口の大きなひびで、「ほつれ」「欠け」から続く場合や、
窯傷によるものがあります。
止めの作業のあと、欠損を埋め、仕上げを行います。

割れ
【割れ】
割れた破片のあるものをいいます。
接着後欠損を埋め、仕上げを行います。