割ってしまった…

講師を始めて間もない頃から「ひび止め」のサンプルとして使って
いた小鉢を取り落として割ってしまいました。



仮組みしてナンバリングしたところ

金繕いの教室にお越しになっている方は見覚えがあるかと思います。
この小鉢は結婚の際にお祝いに頂いたもので、処分することは
出来ません。

うっかり取り落とした自分に情けない思いが募りましたが、これも
日頃の行いに対する警告と真摯に受け止めることにしました。

組み立てみたところ、11ピースになっていました。
もう「ひび止め」のサンプルとしては使いませんが、時間を見て接着
しようと思います。


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宝瓶型急須のひび

NHK学園市川オープンスクールのFさんの作品をご紹介致します。
萩焼の宝瓶型の急須のひびです。

お父様から受け継がれた急須はいい色合いに変化しています。
そこに金泥の仕上げが映えているかと思います。
代々受け継がれた器を金繕いして引き継ぐというのは、まさに金繕い
ならではのお話しです。

先般、終了したパラリンピックの閉会式でアンドリュー・パーソンズ
国際パラリンピック委員会会長が金継ぎに言及されました。
「誰もが持つ不完全さを受け入れ、隠すのではなく大事にしようという
考え方です。」
パラリンピックの多様性の調和というテーマに合わせたスピーチですが、
金繕い(金継ぎ)を取り上げられたことを大変嬉しく思っております。

Fさんの作品を見て頂いて、金繕い(金継ぎ)に興味を持って頂けたら
嬉しいです。


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羽箒を作る

もう6月のことになるのですが、師の原一菜先生の特別講座『香道具・
羽箒を作る』に参加して自作の羽箒を制作しました。

大きな羽箒は茶道の炭手前で使うものです。
鮮やかな青と黄色の羽は貴重なコンゴウインコのものです。

小さいサイズのものは香道で使うものです。
上の水玉模様の羽はホロホロ鳥、下の緑が鮮やかな羽は孔雀です。
1点はお世話になっている方にお礼として差し上げました。

これを使う機会が特定されている訳ではないのですが、鳥の羽を初めて
扱ってみて装飾に使われる理由を実感しました。

自分で作ったものを所有しているだけで嬉しくなってしまい、それぞれが
入る箱を桐箱店で誂えてしまいました。


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美しい仕上げ

NHK学園市川オープンスクールのKさんの作品をご紹介致します。
お茶碗の欠けです。


画像でどのくらい、この作品の美しさが伝わるでしょうか。
フラットで平滑。
お手本のように美しい仕上げなのです。

度々このブログでも書いていますが、日常で生じる最も多い欠損は
縁の欠けです。
基本としてこの欠けが難なく出来ればいいと思いますが、さらに
美しく仕上げられれば使う時も気持ちが満たされると思います。

Kさんの仕上げはコンスタントに美しい仕上げになっていて、今や
安心して見守る境地に達しています。
今後少々難しい仕上げにもチャレンジされているので、楽しみにして
おります。


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トクサは夏に弱い

このところトクサの育て方について、ご質問が続いたので、お答え
したいと思います。

トクサはシダ系の植物なので、基本的に夏場の気候には弱いです。
渇水、強い日差しは大敵です。


あるホームセンターで売れ残っていたトクサ

私もうっかり強い西日が当たるところに鉢を置いていたら、一気に枯らして
しまった経験があります。

もし鉢植えで育てられているようならば、夏の間は北側や東側に避難させる
のも対策の一つだと思います。

このところ涼しくなってきたので弱っていたとしても復活してくる可能性は
あります。
トクサは優秀な道具です。
皆さんの生育の成功を祈っています。


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2021年10月期 カルチャーセンターの募集

秋から金繕い(金継ぎ)を始めてみませんか?
2021年10月から受講開始出来るカルチャーセンターの教室をご案内
致します。

●千葉県内
・NHK文化センター千葉 第2火曜日 10:00-12:00  1名様
・NHK文化センター柏  第3金曜日/第4日曜日 若干名
・カルチャークラブ公津の杜  第1月曜日 13:30-15:30

●千葉県外
・毎日文化センター(竹橋) 第3木曜日 10:00-12:00
・NHK文化センター横浜ランドマーク 第4水曜日 10:30-/12:30-

●上記以外
藤那海工房の他、千葉県内の教室はキャンセル待ちを承っております


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梅の枝に見立てる

NHK文化センター柏教室のMさんの作品をご紹介致します。
小皿のひびです。

元々5弁の梅の花と蕾が絵付けされているお皿でした。
そこにひびが入ってしまったのですが、その真っ直ぐな線を梅の枝に
見立てて蕾を蒔絵して頂きました。

ちょうど元々の絵付けが新うるしの弁柄と同じ色だったので、蕾は弁柄で
描き、ひびの線は金泥で蒔絵されています。

蕾を描かなければ、ただ破損を金繕いしたように見えたかと思いますが、
一手間加えるだけで新しい魅力になるのが蒔絵です。

ではどう蒔絵するかは、じっくりお考え頂ければと思っています。
状態を見て自由に発想してみて下さい。


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梅のはちみつ漬け2021 既に完売

今年のチャレンジした梅のはちみつ漬けですが、7月半ばから飲み
始めて、既に飲み終わってしまいました。

今年は梅を果肉の柔らかい種類にしたのですが、これが食べやすくて
いいなと思いました。

毎年、梅の実の買い時で悩むのですが、来年からは見定めて購入したい
と思います。

もうすぐ9月。
飲み終わりは夏の終わりを感じさせます。


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細い縁

NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
陶器のお皿の欠けです。


金繕いをなさっている方なら、この細い縁の形を作るのが如何に難しいか
お分かりになるかと思います。
特に陶器の不定形さが、どういう形にするか迷わせます。

結論としては、ご自分の思うように決めて頂いて良いのです。
欠けの両サイドと違和感がないように考えればOKです。

そういう意味でAさんの作品はとてもいい形で作られていると思います。
仕上げの金泥もさりげない華やかさを添えました。

合わせてAさんの他の作品もご紹介します。
まだまだ制作が続いているので、完成されましたら又、掲載させて頂くのが
楽しみです。



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育てる本 展示風景

先般、ご紹介しました『絵や彫刻のように「本」を楽しむこと、
イメージや思考を象るように。
ブックアート研究所ブックアート展の<育てる本>に参加しました。
他のご参加の方々の作品と一緒に展示されています。


ブックアート研究所のHPより 右下端が私の作品です

参加が出来る展覧会はとても楽しい企画ですし、何よりさまざまな人の
手によって本が完成するというのが意義のあることだと思います。

長く連なった作品の様子に、このコロナ禍にありながらも途切れない人と
人の関係を感じました。

ぜひ実際の作品を見て頂きたいと思いますが、会場に行けない方には
ブックアート研究所のHPに動画も紹介されていますので、そちらを
ご覧下さい。

https://ada-library.com/bookart_labo/letters/

日本橋・ギャラリー砂翁の展示は9月4日(土)までです。


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