器の柄で隠す

NHK文化センター柏教室のHさんの作品をご紹介致します。
マグカップのひびと接着です。


表側で見て左側は小さな破片の接着でした。
破片の周囲に欠損があり、ドーナツ型になっていました。

右側は内側にひびが生じていたのですが、これが口をぎゅっと結んだような
線状の形になっていました。

両方ともエレガントなカップの柄とは違和感があるものでした。
そこでHさんにカップにある柄からお好みのものを選んで頂き、破損を埋めた
上からかぶせるように仕上げて頂きました。

柄は外から内側に折り込んだようになっており、元から金で柄が入って
いたかのように仕上がりました。
Hさんご本人の満足度も高かったようです。

破損の修復から、さらに発展した手法です。
違和感のある破損が生じてしまった方には、とても参考になると思います。


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第3回生藍染め大会2019

今年3回目の生藍染めを行いました。

1年草の藍はそろそろ終わりを迎える時期になっています。
本来は9月末に染められるコンディションだったのを、個展の関係で
今日まで延びてしまっていました。
かなり葉の状態が良くなかったのですが、右の青は良く染まっています。
左側は1回目の染めで色が浅かったのを、さらに染め重ねました。

今年の生藍染めは個展の際に使う敷き布を染める目的で行っていました。
狙い通り先般の玉ねぎ+生藍青で緑色に染まった分も含めて、大活躍
してくれました。
個展をサポートして下さった方から、自然の草木染めなので違う色でも
とても合っていると指摘がありました。
全くその通りで、自然の力を再認識しました。

もう1回分くらい染められそうなので、近日また行う予定です。
これらは来年、赤系の色を重ねて紫色が染められないかとチャレンジする分
です。
きっとこれも今までの色と合う色になるはずです。


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個展終了しました

昨日、個展が終了しました。

大型台風が襲来ということで予定を早めたり、交通機関の回復を狙って
ご来場頂き、最終的に222名様もの方にご覧頂けました。
深く感謝申し上げます。

自分が想像していた以上に来場の皆様に喜んで頂き、これほどの喜びは
ありません。
頑張って良かったの一言です。

個展開催においては設営・撤収、受付とたくさんの方にサポートして
頂きました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ご来場の皆様の喜びは皆様のものです。

残念ながら日程の調整が出来なかったり、交通機関がどうにもならなかった方
から次の機会をと言って頂いておりますが、あまりの満足感のために今後の
ことは白紙です。


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10/12の個展会場について

台風で個展の状況に影響が出ています。
昨日の終了後、会場を非常事態体制に変更してきました。


非常事態体制の会場

本日10/12、ギャラリーは入り口のインターフォンで呼んで頂くと
会場にお入りにはなれます。
しかし交通機関の乱れから、私が在廊することは断念致しました。
大変申し訳ありません。

明日は交通機関の回復を見計らって会場に入る予定ですが、ギャラリー
自体は本日同様、11:00からお入りになれます。

ただ終了時間の15:00に変更はありませんので、もし明日お出でになる
ようでしたら、お気をつけ下さい。

12日にお越しになりたいとお伺いしていた方がたくさんおられたので、本当に
残念に思っております。


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個展始まりました

本日10月9日水曜日より個展が始まりました。


会場搬入の様子

「金繕いの本」に掲載の作品から、今まで作り溜めた作品を24点、貝絵作品を
4点展示しております。
初日の今日は主催者不在にも関わらず多数のご来場を頂き、御礼申し上げます。

残念ながら週末の12日は台風襲来が予想されております。
開場時間を短縮することを検討しておりますので、お早めのご来場をお願い
致します。


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陶器の金繕い

藤那海工房 西登戸教室のOさんの作品をご紹介致します。
陶器の大鉢の金繕いです。


縁が脆い質のようで、たくさん欠けが出来ていました。
それを一つ一つ埋めた上で銀泥で仕上げられました。

ざっくりした器のイメージと直しの感じがマッチしていて、好感度の
高い金繕いになっています。
早速食卓に復帰されたのではないでしょうか。

陶器と磁器では到達点に違いがあります。
磁器は形がきっちりしているので、必然的に到達点も厳しくなります。
それは器の元の形通りになっていないと目立つからです。

陶器は形がランダムなことが多いので、さほど正確に形が再現されて
いなくても構いません。
多少の窪みも元の形と違和感がないからです。
ただし窪みの形には注意が必要です。
陶器の肌にはあり得ない角ばった窪みならば、もう少し作業をするべき
です。

この到達点に達していないまま仕上げをすると、後で後悔することに
なります。
「大丈夫です。」という仕上げはありません。
結局仕上がった状態でやり直しを余儀なくされるのであれば、もう少し
頑張ってみませんか?


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18ピース

NHK学園市川オープンスクールのKさんの作品をご紹介します。
18ピースにも割れた小皿の接着です。

直径が9cm程度と大きくないお皿です。
それをのりうるしを使って接着されました。
まずこれが成功しています。

私共では破片が多数あったとしても一度に接着するのをお勧めしています。
というのは元々一つの器ですから、総持ちといってお互いが支え合う関係に
あるからです。
これが部分部分で接着すると合わせ具合や角度が微妙に合わなくなって、
全体を接着した時に辻褄が合わなくなります。

仕上げですが、当初は釉薬の色に合わせて変更することも検討されました。
最終的には金泥で全てを仕上げられたのですが、これが割れの線をアート
のように見せています。
その美しさに教室の皆様から賛辞の声が上がりました。

人知を超えた美しさを得られるのが金繕いの面白さです。
Kさんの丹念な作業の結果でもあるのですが、このような美しい器に
なるのならバラバラになった器の接着にチャレンジしたくなってしまわれる
のではないでしょうか?


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金繕いの本 再度出版します

2016年に発売しました「金繕いの本」ですが、出版社を変えて9月
27日に再度出版します。
出版社を変更したので初版扱いになりますが、事実上の再版です。

出版社は手芸・工芸の分野で皆様ご存知の「ブティック社」です。
この出版不況の時代にご縁があり、出版して頂くことが出来ました。

内容的に変更はありません。変わったのは、
装丁がブティック社仕様になり表紙にロゴが入った他、紙がマット紙に
なっています。
初心者の方が読みずらい言葉に振り仮名が入りました。
といったところでしょうか。

出版社変更のため、今年の初めくらいから書店で手に入りにくくなって
いました。
買い損なってしまったという方には是非ブティック社版をお求め頂きたい
と思います。
すでにご自分の本をお持ちの方でも、金繕いに興味のあるお友達にプレゼント
するのはいかがでしょうか?

ご検討、どうぞ宜しくお願い致します。


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ギャラリー サイト青山

個展を行うギャラリー「サイト青山」ついて、ご紹介したいと
思います。
地下鉄・青山一丁目駅から徒歩5分という好立地にありながら、住宅街
の隠れ家的存在です。

木製の門扉が印象的な入り口ですが、決して大きくはなく看板も派手には
作っていないので、見落としのないよう、ご注意を!

門扉を入り路地を進んで右手に建物入り口があります。

私がお借りしたのは、手前のA室です。
これが金繕いの作品でどうなるのかはお楽しみに!

このサイト青山は西登戸の教室をお借りしているKさんから教えて頂きました。
個展の経験もあるKさんは、ギャラリー選びはフィーリングだとおっしゃいました。
まさにサイト青山も私にとっては「これだ!」という印象があったのです。

昨年末からぼんやり個展が開けたらいいなぁくらいののんびりとした感じで
場所探しを始めたのですが、見学に行った先は決め手に欠けていました。
サイト青山は駅から近いという立地の良さと隠れ家的な雰囲気が狙いの
感じだったのです。

途中の目印がタワーマンションくらいなのですが、ご来場の方には「なるほどね」
と納得して頂けると思います。


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葉型大皿の割れ

NHK学園市川オープンスクールのIさんの作品をご紹介致します。
葉型の大皿の割れの接着です。

幅40cm超もある作家さんものの陶器の大皿です。
表から見ると真っ二つに割れた接合線しかわかりませんが、実は裏面で
しっかり補強してあります。

これだけの長さがあり、厚み、重さもあるお皿が真っ二つに割れたものを
ただ接着しただけでは再破損の恐れがあります。
そこで裏面から補強して頂いたのですが、工程ごとに工夫が必要です。
その分、安心してお使い頂ける事は保証致します。

このお皿はIさんのご友人のものだそうです。
お返しになられたら、その工夫にきっと驚かれると思います。
そして再びテーブルで主役となって活躍してくれる事でしょう。

根気よく作業されたIさんに拍手です。


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