金繕い教室のカリキュラムに「ハマグリ貝に金箔を貼る」
というのがあるのですが、そこから発展して貝絵に
チャレンジする方が増えています。
今回はカルチャープラザ公津の杜の生徒さんの作品をご紹介します。
まずは先日まで在籍されていたMZさんの作品。
テーマは波うさぎです。
「波うさぎ」とは古来から親しまれているモチーフで謡曲の「竹生島」
に起源を発します。
琵琶湖を渡る船から見たさざなみが立つ湖面の様子から草原を駆ける
うさぎを連想したというものです。
MZさんはその定番の画題を可愛らしい表現でまとめられています。
もう1点、MOさんの作品は制作されていた秋の季節に合わせて栗が画題
になっています。
元々、絵を描くのがお好きだったので、のびのびと構成されているのが
わかります。
特にイガの表現に工夫されて完成に至りました。
お二人とも画題の選定から黄金分割を使ったレイアウトまで真摯に取り
組んで下さり、初めてにも関わらず大変クオリティーの高い作品が完成した
と思っています。
機会を見てまたチャレンジして頂くと、新しい世界が見えるのではないかと
考えています。