月別アーカイブ: 2016年5月

NOA漆について

以前低温低湿でも硬化する漆としてご紹介しましたNOAについて、
もう少し詳しくご説明したいと思います。

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NOAには「金継用」として25g/10gの小さいチューブの販売もあります。
量が多いものと比べると割高感は否めないのですが、試してみたいという
方には最適かと思います。
私は大量に漆を使わない方法で修復しているので、小さいチューブの
買い足しで漆の鮮度を維持しようと考えています。

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NOAの販売元である佐藤喜代松商店さん取扱いのもので「漆用希釈液」
というものがあります。
NOAは硬化が早い特性があるので、ゆっくり作業したい場合には、この
漆用希釈液が便利です。
特に仕上げをする際にはよいかと思います。
また溶剤特有の臭いがしないので、テレピン油の臭いが苦手というような
方にもよいかと思います。
少々混ざりにくいところがありますので、ヘラでしっかり混練するのが
肝要です。

精製課程の工夫で作られている同じシリーズでMRというものがありますが、
こちらは生漆の品揃えがありません。
金繕いで使われるのであれば、ご紹介したNOAをお勧め致します。


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晴舞台

NHK学園市川オープンスクールのHさんがお作りになった貝香合が、
茶席を飾ったお話がとても素敵だったので、ご紹介したいと思います。

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※写真を撮影させて頂いたので、照りが出てしまっています

国立博物館の茶室で行われた茶会の亭主を、Hさんの妹さんが
なさいました。
その際Hさんがヒオウギ貝でお作りになった貝香合を使って
下さったそうです。
オレンジ色のヒオウギ貝が、茶席を明るく、華やかにしたと
とても評判が良かったとお聞きし、私も嬉しくなりました。

Hさんの妹さんは「日常にある何でもないものを工夫してお道具に
する」ことに意味を感じる方なのだそうです。
大してお茶のお稽古をしていない私が語れるものではありませんが、
お茶の神髄とはこのようにお客様を亭主の心尽くしでお招きする心が
大切なのではないではないかと思っています。
そういう意味でHさんの貝香合が喜ばれたのは、とても嬉しい
出来事でした。


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スパーク!

このところ修復のご相談が増えているのが、金彩の焼き切れです。

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洋食器に多い縁の金彩ですが、電子レンジにかけてしまうとスパーク
して焼き切れます。
縁全周を点々と焼き切れてしまうので、かなり悲惨な感じになります。

ただキズとしては深刻なものではないので、修復の手間はさほど
かかりません。
また上手に仕上げますと、目立たなくなります。

悲惨な状態に諦めてしまわれるかもしれませんが、心配はいりません
ので、一度教室にお持ちになってご相談下さい。


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雄雌の違い

先日ご紹介しましたコリンスキーの面相筆を購入してきて
頂きました。

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右の穂先が長い方が、雄。
左の穂先が短い方が、雌。
なのだそうです。

コリンスキーは、尾から筆用の毛を取ると聞いていますので、
雌雄の差は尾の毛の長さの違いということになるかと思います。

面相筆ではありますが、かな書に使ってみる予定です。


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トクサの植え替え2016

鉢に根が一杯になってしまったので、縁あたりにしか新芽が
出なくなっていたトクサを植え替えました。
スコップを鉢の縁に沿って入れただけで、すっぽりと株が
抜けました。

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根が一杯なのがわかります。
これを園芸ハサミで切り分けて、昨年藍を育てていたプランターに
植え替えました。

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かなりダイナミックな方法ですが、トクサ自体は丈夫な植物
なので、数週間で落ち着くと思います。
新しい新芽が出れば大丈夫と見ています。

広くなった環境で良い芽が育つのを期待しています。


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