カテゴリー別アーカイブ: 基本のき

ガラスの写真立て

NHK文化センター ユーカリが丘教室のWさんの作品です。
ガラスの写真立てが割れてしまっていました。

接着の断面が薄い為、そのまま接着しただけでは上手くいきませんでした。
そこで裏面から金属棒で補強。
ようやく上手くいきました。
金属棒は見えますが、違和感がない仕上がりになったと思います。
このように上手くいったのはWさんの根気強い丁寧な作業の結果です。

金属棒に限らず、支えを入れることで再使用が可能になるものは多くあります。
スプーン類は良い例です。

それぞれ手順に違いが出ますので、教室でご相談下さい。


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把手の補強

NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
把手の割れの補強です。


マグカップなど把手の割れはよくあることです。
まず金繕いして再度持ち上げることが出来た方がいいのか、飾りでいい
のかという使用の問題があります。
次に割れた位置によって手順が変わりますので、教室でご確認下さい。

Aさんの作品は下方に割れがあった為、表からも補強を必要としました。
その分、手間がかかりましたが、丁寧な作業で美しく仕上がっています。
元からこのようなデザインだったかに見える完成度です。
次の作品の完成も楽しみにしています。


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トクサの植え替え2019.夏

ピラティスを習っているMidori先生からトクサの苗を追加で頂戴していました。
これを大きく育てるには植え替えが必要ということで、実行してみました。

親の親という株なのですが、糸トクサのような細い新芽しか出ていません。

鉢底石を入れて、花でも野菜でも何でもOKの培養土と水はけを抑える黒土を
入れました。
表面のサラサラした土が黒土です。
全体の1割ほど入れました。

細かい根は落としてしまい、元の太い根だけ残します。

育ちつつあった苔を表面に植えて、植え替え完了です。
先に頂いた苗同様、大きく育ってくれることを願っています。


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九谷焼の金繕い

セブンカルチャークラブ成田教室のTさんの作品をご紹介致します。
九谷焼の金繕いです。

もっともポピュラーな九谷焼の柄の湯呑みが欠けていました。
深い緑色の釉薬に金泥が生えています。

赤絵の九谷焼です。
縁がほんの少し欠けていたのですが、金彩が入っているので、仕上げた部分に
違和感がないと思います。

どのタイプの九谷焼でも金繕いがとても合うと思います。
いいものは是非Tさんのように金繕いして使い続けて頂きたいと思います。

もう1点はTさんの陶芸仲間の作品です。

綺麗に二つに割れていたのを金繕いされました。
思い切った太い線が器の感じに合っています。
柄の位置に対して割れの線が絶妙の位置に入っているのも偶然の産物とは
思えない感じです。

Tさんはわざわざご遠方から成田教室に来て下さっています。
ご自分のペースで構いませんので、金繕いを楽しんで頂ければと考えています。


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形を取り戻す

セブンカルチャークラブ 成田教室のSさんの作品をご紹介致します。
小鉢の縁が欠けて無くなっていました。

この複雑な形の欠損を木片で作って形を取り戻しました。
もちろん相応の手間はかかりますが、ここまで綺麗に形が作れるのは
木片ならではと言えます。

現在、金繕い(金継ぎ)で欠損を埋めるのは錆漆を始め、練り物で行われる
方が多勢かと思われます。
しかし古い技法である木片の加工は、数々のメリットがあります。
簡単に言えば「丈夫で長持ち」「形が美しい」の2点でしょうか。
教室においでの皆様にはこの点をご理解頂けると、作業の意欲が増すと
思います。

Sさんの作品は本当に美しい形をしています。
仕上げは少々修正が必要ですが、それは些細なこと。
是非参考にして頂きたい作品です。


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Midori先生式 トクサの育て方

ピラティスを教わっているMidori先生から頂いたトクサの状態が
とても良いので、育て方をお聞きしてみました。


培養土でも構いませんが、少し黒土を混ぜて水はけを抑えます。

日当たり
日陰の植物というイメージが強いかと思いますが、日当たりは選びません。

水やり
シダ科の植物なので、とても水を必要とします。
植木鉢で育てる場合は腰水といって鉢の下に水が溜まる受け皿を用意します。

肥料
春から秋の新芽が出る今の時期は、ハイポネックスなどの肥料を適宜与えます。
冬越しして刈り取った後、お礼肥として鶏フンか牛フンと堆肥を株の根から
離れたところに与えます。
これは肥料の効果がトクサにとっては強すぎるからだそうです。
このお礼肥を与えることによって新芽の発育を促します。

植え替え
鉢に根がいっぱいになったら植え替えます。
これは鉢の縁ギリギリにしか新芽が出なくなったりするので、わかります。
鉢から株を抜いたら、細かい根はほぐして落とします。
古い根を落とすことによって、新しい根が育ちます。

Midori先生の話を伺って思ったのが、適切な肥料と植え替えの必要性です。
トクサは虫もつきませんし丈夫な植物ですが、道具としてしっかりした物を
得たいと思ったら適切な処置が必要だということです。
トクサが上手く育たないとお悩みの方に参考になれば幸いです。


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カードケースを使う

漆器やガラスの修復で使用する紙ヤスリの収納に困っている方は
多いと思います。
藤那海工房 金繕い教室のHさんがカードケースを使って便利に
収納されていたので、ご紹介致します。

ハガキファイルをご利用の方が多いのですが、使いたい番手を探して
めくる必要がありますし、出し入れもスムーズではありません。

その点、蛇腹式のカードケースだと一覧できますし、取り出ししやすいと
思います。

強いて言えば入れられるサイズに紙やすりをカットする必要がありますが、
使う時にはカットしなければならないものですから手間というほどでも
ないかと思います。
何よりコンパクトなので、持ち運びにも便利さを感じることでしょう。

どうしたらいいかお悩みの方は参考になさって下さい。


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少し加筆

先日ご紹介しましたNHK学園市川オープンスクールのKさんの作品に
少し加筆して頂きました。


金泥の仕上げで遮られてしまった絵付けを金泥の上に加筆して頂いただけ
なのですが、随分印象が変わったように感じます。

主に染付けのブルーの線を描いていますが、面白いのが新うるしの色と
完全には一致していないのに、描いてみると全く違和感がないということです。
これは面積比の問題や下地の金泥の色に影響を受けているからだと考えられます。

加筆する際も大きな面積、長い線を描くのではないので、気楽に取り組めるのも
いいところではないかと思います。

該当する仕上げの場合にはオススメ致しますので、是非チャレンジしてみて
下さい。


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預かり証のススメ

金繕いの講座を長く受講して下さっていると、ご家族、ご友人からの
依頼を引き受けることがあるかと思います。
そのお相手がご自身と縁遠い場合には、預かり証を発行されることを
お勧め致します。

というのも最近、私自身がトラブルに巻き込まれたからです。

器をお預かりした方は社会的にも地位がある方で、お預かりするのも2度目
だったことから、すっかり安心しており、預かり証を発行せず請け負って
しまいました。

全ての原因はここにあるのですが、お預かりした翌月から頻繁に催促のメール
が入りました。
それは預けたご本人が預けた日を半年前だと勘違いし、「もう1年近く預けて
いるのにまだ返してもらえない。」と考えていたからです。

加えてお預かりした際に私が「お聞きしていたより軽傷ですね。」と言った
言葉尻を押さえられて、金繕い代金も値切られてしまいました。

真摯に金繕いの作業をされている方に同じような思いをさせたくありません。
書式についてご質問のある方は遠慮なくお問い合わせ下さい。


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ミキモトのシュガーポット

お預かりしていたミキモトのシュガーポットをお返ししました。

本体部分が大きく3つに割れていました。
お嬢様が幼い時に割ってしまったのを木工ボンドで接着していた
という微笑ましいエピソードをお聞きしています。

時間の経過のせいか、木工ボンドを剥がすのに時間がかかりました。
これは水に浸せば外れると考えていたので、勉強になりました。

時間がかかったのが角の大きな欠損でした。
複雑な断面の欠損を木片で埋め、内部の形として違和感なく成形する
ため、丁寧に作業を積み重ねました。

ちょっと工夫したのが、柄の再現です。
これは教室でもしばしばやって頂いていることですが、様々な柄が
入っているのを仕上げの線が遮っていたので、その部分を再現
しました。

依頼主の方はもちろん、割ってしまったお嬢様にも喜んで頂いて
改めてこの仕事の素晴らしさを感じたご依頼でした。


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