NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
ガラスの小鉢の金繕いです。
直径が8cm程度の小さなガラスの小鉢です。
これがかなりバラバラに割れてしまっていたのを接着されました。
ガラスは基本的には陶磁器の手法に準じて金繕いしますが、陶磁器と
全く違う点があるので注意が必要です。
最もわかりやすい相違点は透けることでしょう。
修復した内容が360度様々なところから透けて見えてしまうので、
対策が必要です。
これを私共では金箔を使って回避しています。
必要から使用する金箔ですが、これがガラスに映えてゴージャスさも
生まれます。
Aさんの作品も小さな小鉢には見えない迫力があるかと思います。
Aさんはあまりにバラバラに割れてしまったので、この小鉢を一度は
処分しようと考えられたそうですが、完成してみれば想像を超えた
一品になったのではないかと思われます。
ガラスは小さな欠損やひびももちろん金繕い出来ますので、是非教室で
ご相談下さい。