NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介します。
陶磁器の修復を行う金繕いではなく、杉材の空き箱のアップ
サイクルです。
お作りになったのは器類ではなく、下に敷かれている花台です。
元々は杉材の空き箱の蓋でした。
こちらに紅溜漆を塗って頂き、磨き上げて完成とされました。
杉材は油分が多いので、本来は漆類とは相性が良くありません。
その為、永年での使用は難しい可能性があることをご理解頂いた
上での制作をお願いしています。
Aさんは金繕いの作業も大変丁寧で高い完成度を誇る方なので、
この塗りの作業も大変美しく仕上げられました。
たまたま板に下駄の歯のように脚が2本ついている形だったので、
置いた時に設置面から少し浮いた感じになるのも花台として
いい雰囲気になりました。
和の雰囲気だけでなく洋風のものでも違和感がなかったとはAさん
ご本人の感想ですが、画像でご覧になれるように、その通りだと
思います。
アップサイクルとは創造的再利用とも言われるそうですが、Aさん
の作品はまさにその言葉通りになったと思います。
もしかしてアップサイクル出来るのでは?と思われましたら、是非
ご相談下さい。