カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
信楽焼の思い出
私が金繕いに出会ったのは、窯元めぐりがきっかけでした。
購入してきた陶磁器を日常に使ううちに欠けたり割れたりします。
何とかそれを直したいと思ったのが、金繕いとの出会いとなりました。
その窯元めぐりのスタートは信楽焼だったのです。
当時の私は勉強不足で信楽焼といえば自然釉だと思っていました。
ある窯元で何気なくそのように話していたところを咎められました。
「信楽焼とはどんなものなのか勉強してきましたか。」
作務衣を着た初老の男性でした。
あとでその男性は伝統工芸士の方だと判明しましたが、なぜ咎められた
のかわからず、とても困惑した気持ちは忘れることが出来ません。
先クールの朝ドラ「スカーレット」をご覧になったでしょうか。
信楽は大変良質の陶土を産出し、それが様々な表現を可能にします。
自然釉は廃れていたのを「スカーレット」のモデルになった陶芸家の方が
復興したので、現代の私たちも気軽に手に取ることが出来るのです。
その後の窯元めぐりでは事前にしっかり勉強し、出かけたことは言う
までもありません。
そういう意味で信楽焼は私にとって大切な窯元です。
作品完成しました
生徒さんから譲り受けた器の金繕いが完成しました。
かなりバラバラに割れた小皿でした。
細かく欠損した部分もありました。
のりうるしで接着し、欠損を埋めた後、金泥で仕上げを行いました。
複雑な割れなので、仕上げの手順は工夫しています。
また仕上げてみて、欠損が埋まっていなかったところが判明したので
再度埋めなおしてから仕上げし直しています。
割れ方というのは本当に面白いと思いますが、この小皿も典型例です。
綺麗に左右対象で、末広がりの八の字のようです。
金繕いとは預かり品のみだと思っていた友人から、なぜ作品展が開けるのかと
問われたことがあります。
もちろん私もお預かり品の金繕いをしておりますが、常に自分の作品を
制作するようにしています。
この小皿も画像の他、何らかの展示で活躍してくれる予定です。
持ち運び用ブラシホルダー
以前に作った持ち運びホルダーが傷んでしまったので、このSTAY
HOME期間を利用して、新たに作り直しました。
穂先を痛めたくない細筆5本のみ収納。
ゴム紐で巻いてボタンで止める式です。
筆はカラーダンボールの溝にはまり、ゴム紐で押さえてあるので動きません。
蓋も付いているのでキャップが抜け落ちる心配もなしです。
外側の合成皮革からカラーダンボール、ボタンは100均で購入したもので、
マジックテープとゴム紐だけは手芸店で入手しました。
コンパクトに作ってあるのは、カッターなどの道具と一緒に同じ道具箱に
入れたいからです。
これで忘れ物もしないという一石二鳥のブラシホルダーです。
器の撮影
金繕いご依頼品はもちろん、作品として制作する器の修復前と後の
画像を撮影しておくようにしています。
その際、問題になるのが光沢です。
釉薬がかかっている器は、どんなに工夫しても光ってしまう部分があり
ました。
撮影に詳しい生徒さんにお伺いしたところ、お使いになっていたのが
「ドームスタジオ」という傘のような仕組みで囲いが出来る機材でした。
半透明のドーム状の膜で外光が柔らかく拡散し、照りが出ません。
こんな感じです。
ネットオークション出品画像を撮影するために、同様の機材がたくさん販売
されています。
コンパクトに四角く折りたためる物とか、ご自身のニーズで選択肢は様々
あります。
価格も数千円程度とさほど高くありません。
機材を使うかどうかはさておき金繕いbeforeを撮影しておくと、どこまで削り
込むのか確認が出来ます。
スマホでも構わないかと思いますので、記録として撮影はオススメしたいと
思います。
嬉しいお届け物
手作りの食品の他、とりどりの野菜を頂きました。
自粛期間から緊急事態宣言期間は既に1ヶ月以上。
買い求める品はワンパターン、献立はネタ切れになり、今後どうする!?
状態でした。
思えば東日本大震災直後、スーパーから食材が消えた期間も頂き物で
凌いだのでした。
この食材をどう活用しようと考えるだけで楽しくなります。
ありがとうございました!
オンライン教室 試してみた
緊急事態宣言の折、オンラインで様々なことを代用している方が多いと
思います。
私も藤那海工房の生徒さん達にお願いして、オンラインの教室を試してみました。
使ったのはiPhoneやiPadなどアップル製品に標準搭載されているFaceTimeという
複数人でも可能な無料ビデオ通話アプリです。
かなり楽しかったのと、意外に画像で器の状態が確認できるというのは大きな収穫
でした。
ただこれは生徒さん達がかなりご経験のある方達であること、それぞれの器が初見
ではないことが条件にあるように思います。
これで全てが解決するとは言えませんが、質問に対して会話ですぐ回答が得られる
というのは魅力です。
試行錯誤にお付き合いして下さる方はお申し出下さい。
こんなふうに使います
先日、リサイクル材料で治具を作った話をアップしました。
実際どんなふうに使っているのか、ご覧頂きたいと思います。
本漆で拭き漆の塗り直しをしている箸とスプーンです。
長辺側の材が少し高くなっているので、滑り落ちたりしないのが良いところ。
また室の中の湿度も通りやすいのも重要なポイントです。
器の場合です。
縁、高台部分に破損がある場合、表と裏の作業が同時進行で出来るようになり
ます。
いずれにしろ1点1点管理が出来るのが便利だと思っています。
こんな工夫をしているという方がおられましたら情報をお寄せ下さい。
ブログでご紹介させて頂きたいと思います。
講師からのメッセージ
NHK文化センターからの依頼で動画「講師からのメッセージ」を
制作しました。
すでにYouTubeにアップされています。
一応、原稿を作ってみたのですが、結局は勢いで喋っています。
ただ皆様にこのSTAY HOME週間を金繕いと共に過ごしてもらいたいと
一生懸命しゃべっていますので、ご覧頂けたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します!
治具また作りました
作業中の器を仮置きする台を以前からいくつか作っています。
今回作ったのは材料をリサイクルしたものです。
画像に写っている材の内、長い物がリサイクル品です。
随分前に頂いた柿の葉すしの箱でした。
側板が治具を作るのに丁度いいと思い、取っておいたのです。
短い材と木工ボンドで仮に接着し、木ネジで止めただけのものです。
材に橋渡しして器の高台か縁を乗せます。
作業中の漆が乾いていない間、触れないように室に入れる為です。
柿の葉すしの箱は吉野杉の間伐材なのだそうで、高級感は元より地域貢献の
為に使用されています。
杉は金繕いには使えませんが、このように活用させて頂くのも地域貢献の
続きになればと思います。
立体型マスク 作ってみた
先般、裁縫下手の私が手縫いで平型のマスクを作ってみたという記事を
アップしました。
今回は10年以上、押入れの中で眠っていたミシンを取り出して立体型の
マスクを作ってみた様子をお送りします。
立体型はネットでたくさん型紙を公開して下さっている方がおられますので、
その中からお借りしました。
耳側を輪にして生地を2枚取り、縫い合わせるタイプです。
そして久しぶりのミシン、動いてくれました。
完璧に調子がいい訳ではない(どこか操作方法が間違っている模様)ので、
歴史的和解が成立したとは言えないのですが、ヨシとしていいと思います。
画像左側は「かまわぬ」さんの手ぬぐいで1枚から4つ作れました。
(但し1枚は生地が足りず平型)
ゴムはたまたま以前に購入していたグレーの平ゴムです。
画像右は「遊 中川」さんの麻ハンカチ1枚で2つ製作。
ゴムはサービスで頂いた靴下の端切れです。
先に作った平型と合わせて1人4枚出来たので、洗い替え分も十分だと思い
ます。
飛沫感染予防にはなりませんが、不用意に顔を触ってしまうのは防げるので、
食料調達の為の外出などに活用しようと思います。
















