月別アーカイブ: 2019年4月

藤の花

藤の花はゴールデンウィークを迎えた頃咲くのが例年ですが、今年は
早めに開花したようです。

ゴールデンウィーク前に近隣にスケッチに出かけました。
しかしクマバチがいて、あまり集中出来ずに退散(涙)
クマバチは身体や羽音の大きさの割に大人しい性質とは知っていましたが、やはり
あの羽音には恐怖を感じずにはいられません。

工房の名前にちなんで藤を入れた作品を作ってきましたが、今年もチャレンジ
する予定です。


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新聞に案内

先日開講した毎日文化センター教室ですが、募集の案内が掲載
された記事を生徒さんが持ってきて下さいました。

あいにく毎日新聞を購読していないので、掲載されたことは知って
いましたが、実物を見てはいませんでした。

持ってきて下さった生徒さんは、記事が光ったように見えて、すぐ
気がつかれたそうです。
わざわざ持ってきて下さったお気持ちに、とても心が温かくなりました。
本当にありがとうございました。


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急須の把手

NHK文化センター 柏教室のHさんの作品をご紹介致します。
急須の把手が折れてしまったのを金繕いされました。


作家さんものの急須で、釉薬に風合いのある一品です。
把手が折れてしまっても、処分出来ないお気持ちがわかります。

以前にも急須の把手を金繕いされた作品をご紹介していますが、いずれも
単純に接着だけでは危険性が否めません。
把手は急須自体の重さだけでなく、中に入るお茶の重みも支えます。
万が一、把手が再び折れた場合には、熱いお茶を浴びてしまうことも
ありうるのです。

ですのでHさんの作品も把手部分にしっかり補強が入っています。
見た目は画像のように金泥の仕上げだけで美しく完成していますが、
見えないところでしっかり作業されているのです。


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毎日文化センター 開講しました

東京・竹橋の毎日文化センター教室が開講しました。

ご参加の皆様はとても意欲的に講座をお聞き下さり、私としても
気持ちを新たにしています。
どなたにも長く受講して頂けるよう、誠心誠意努めます。

今後の募集については毎日文化センターにお問合せ下さい。


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小さい箔ハサミ

少し前のブログで小さい箔ハサミを購入したと書きました。
購入したままの状態だと使いにくいので、好みの形に削って
みました。

普通サイズの箔ハサミだと、小さい切り箔を扱うには大き過ぎます。
そういう場合に長さ10cm程度の小さい箔ハサミは便利です。

こちらが販売されている状態です。
先端の形の違いをご覧下さい。

ところでNHK文化センター ユーカリが丘教室のTさんがこのサイズの
箔ハサミを自作して下さったので、ご紹介致します。

何と鱒寿司の入れ物の竹を使って作られたのだそうです。
竹を適当な厚みに割くのは難しいですが、有り物を上手く流用するのは
とてもいいアイディアだと思います。

ご本人曰く、O型の作業とおっしゃる先端の形ですが、もう少し紙ヤスリ
で整えられると、さらに使い易いと思います。


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ミニルーター買い替えました

教室で活躍しているミニルーターは、先端のパーツ(ビット)を
交換すると、削り、穴あけ、切断など様々な加工が出来る便利な
道具です。

10年以上使って来たので先端パーツを固定するコレクトチャックが
締まりにくくなり、ついにはモーターから異音がするようになって
しまいました。
そこでついに新品を購入しました。

右に写っているのが旧品です。
コードに赤いテープが巻かれているのは、生徒さんに切断されそうになった
部分です。
コレクトチャックの交換でビットはしっかり固定出来るようになりましたが、
異音を考えると寿命かなという気がします。

左の新品はモデルチェンジしており、少し細くなって女性には扱いやすく
なったかと思います。
今週金曜日から出動予定なので、お使いになる予定の方はお楽しみに。

旧品は本当に駄目になるまで自宅作業用にします。
10年以上使っていると既に「相棒」感があり、簡単には処分出来ません。


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均一な仕上げ

NHK文化センター ユーカリが丘教室のTさんの作品をご紹介
致します。
3点仕上げて来て下さいました。

フリーカップの欠けの仕上げです。
大きめの欠けなのですが、形も綺麗に出ていますし、何より仕上げの
蒔下の塗り方が格段に上達されていて、本当に綺麗です。
これは均一に塗られていないと出来ないものです。

こちらはマグカップの欠け+ひびです。
欠けの仕上げはフリーカップ同様、均一に塗られているので、完璧です。
別日になさったのであろうひびの線と隙間が空いているのがご愛嬌ですが、
こちらは修正される予定です。

こちらはガラスのカップです。
小さな欠けですが、しっかり欠損を埋められています。
ガラスでも変わらず均一の仕上がりで、こちらも大変美しい仕上がりです。

Tさんは、かつて欠けの仕上げが綺麗に均一にならないとお悩みでした。
しかし継続して金繕いを続けて下さり、仕上げも納得いくまで繰り返して
なさった結果なのでしょう、いずれも綺麗な仕上がりです。

継続は力なりとはよく言ったもので、続けて努力することの素晴らしさを
Tさんの作品で見せて頂きました。


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拭き漆中の箸

拭き漆で塗り直している箸ですが、既に木部が腐ってしまっており、
結局途中で削り直しています。

画像の右が腐ってしまって、変形している状態。
左が削って形を作り直した状態です。

元々ウレタン塗装がしてあったのですが、これがなくなってしまい、
木部が露わになった結果、腐って変形してしまったのです。

これは箸頭とか天と呼ばれる尾部を洗いカゴで下にしていたからなの
ですが、この話を教室でしたところ、箸頭を下にする派と箸先を下に
する派に分かれることがわかりました。

箸頭を下にする派は口に入れる箸先を洗いカゴの中に入れるのは
衛生面が気になるというのがその理由です。
また箸先を下にする派は口に入れる部分から早く水気を抜きたいと
いうのが理由でした。
試しに検索してみたところ、箸頭を下にする派が多いようでした。

修復という点で分析すると箸頭を下にする派は箸頭が痛みますし、
箸先を下にする派は洗いカゴに箸先がはまって折れることがあります。

何れにしても痛んでいることがわかったら早めに直すのが一番です。
これは陶磁器にも言えることです。
特にひびは大したことがないと思っていても、確実に進行します。
後悔先に立たずです。
決断はお早めに!


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毎日文化センター 残席あと僅か

TOPページでもお知らせしていますが、4月18日木曜日から開講
する毎日文化センター教室(竹橋)が残席あと僅かになりました。

次の募集は半年後、空席がなければ1年後以降になってしまいます。
是非この機会に受講をご検討下さい。
毎月第3木曜日 10:00〜12:00  です。

毎日文化センターは、何と言ってもアクセスの良さが魅力です。
地下鉄・竹橋駅の改札口から1分です。

この春から金繕い(金継ぎ)にチャレンジしてみませんか?


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和光の令和

新元号が発表され、令和ブームが起きています。
銀座・和光のショーウィンドウには書家・石飛博光さんの「令和」
の書が飾られていました。

堂々として、かつ美しい書です。

ところで「令」の字体が発表されたものと違うことにお気づきかと
思います。
2種類あると説明されている書家の方もおられましたが、書道界としては
石飛さんの書にある「マ」の形になっているのが正解だと聞きました。

色々事情があるようですが、私も「マ」の認識が強いので、「マ」で
書きたいと思っています。


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