フリーカップの割れ

産経学園ユーカリが丘教室のMさんの作品をご紹介致します。
18ピースに割れたフリーカップの接着です。


一度座の部分の欠けを金繕いされたフリーカップが再び破損。
今回はカップの部分がバラバラに割れてしまっていました。
その数18ピースです。

まずのりうるしで接着し欠損を埋めた後、カップ部の内側を和紙で補強
されました。
これは飲み物を入れた時にカップ部が水圧で再び破損してしまわない
ようにするためです。

仕上げは外側が準金泥(真鍮泥)、内側が真鍮箔です。
通常私共では真鍮はお勧めしておりません。
それは後で黒ずんだように変色してくるからです。
Mさんはそれをご理解頂いた上でお使いになりました。
理由は器のイメージに合うからです。
このような判断であれば、ご使用頂くのは構いません。

Mさんは磨く作業がお好きというだけあって、どんな作業も丁寧に
されます。
内側の和紙貼りも完璧に磨き上げてから真鍮箔を貼られましたので、
まばゆいくらいの輝きを放っています。
一つ一つの作業を丁寧に重ねられた結果が、この完成度に繋がって
います。
是非参考になさって下さい。


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