NHK学園市川オープンスクールのIさんの作品をご紹介致します。
猫の置物の耳が欠けてしまっていたのを金繕いされました。
高さ5cm程度の小さなものです。
その耳というとかなり小さく、作業もきめ細かさが要求されました。
それを綺麗に成形され、金泥で仕上げられました。
秀逸なのが欠けていた部分を綺麗に分けて塗るのではなく、刷毛目をつけて
本来の茶色に馴染ませたところです。
さらに欠損していなかった左耳にも同様の仕上げを施すことで、元から
耳の先が金色だったかのように見えます。
度々ご説明していますが、食器でなくとも陶磁器であれば同じように金繕い
が可能です。
置物も地震やうっかりで破損することは珍しいことではありません。
それが思い入れのあるものなら尚更直したいと思われると思います。
猫も気に入ったのではないでしょうか?
凛々しい顔がちょっと自慢気に見えます。