NHK文化センター千葉教室のSさんの作品をご紹介します。
磁器製のアンティークのブローチの金繕いです。
アクセサリーのブローチを金繕いする?と思われたかもしれませんが、
本体が磁器製なので食器と同じように金繕いが可能です。
画像ではわかりにくいと思いますが、上部頂点に薄く削げた破片を接着して
あります。
問題はその接合箇所をいかに目立たなくするかということでした。
描かれている絵に馴染ませるように試行錯誤したのですが違和感が拭えず。
結局、縁と同じように金で仕上げをし、左手に描かれている樹木の枝振りを
拡張するように描くことで馴染ませて頂きました。
Sさんにいろいろ試して頂いた結果、落ち着いた方法ではありましたが、
鮮やかな絵付けに合わせるのが難しいという知見を得ました。
この作品のように一見、金繕いの範疇ではないように思えるものでも、何らか
納得して頂ける金繕いをご提案したいと考えております。
まずは躊躇せず教室にお持ち下さい。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」