月別アーカイブ: 2023年6月

優美

NHK学園市川オープンスクールのYさんの作品をご紹介致します。
白磁の鉢、2点。それぞれ割れと欠けです。


少しマットな白い釉薬が美しい器です。
繊細な薄さが優美なのですが、修復する場合には大きなハードルに
なります。

Yさんは作業のひとつひとつを突き詰めて丁寧に進められる方で、
そのハードルを乗り越えられ、ついに完成に漕ぎ着けました。

器と同じく優美に仕上げられた美しさをご覧頂きたいと思います。


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今は

カルチャープラザ公津の杜教室のIさんの作品をご紹介致します。
フリーカップの欠けとひびです。


Iさんは鮮やかなトルコ釉にどのように仕上げるのか、随分試行錯誤を
繰り返されました。
その結果、欠けは輪郭をはっきりさせない形で、ひびは器の元の柄に
絡ませるように、それぞれ銀泥で仕上げられました。

最終的に硫化して元の柄に馴染む予定でした。
しかし残念ながら依頼されたご友人に返却直後、割れてしまったそうです。

Iさんが同時に仕上げられたフリーカップもご紹介しておきます。
こちらも面白い割れ方が印象的な作品になりました。



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薄手

NHK文化センター柏教室のKさんの作品をご紹介致します。
平鉢の割れの金繕いです。



画像を見て頂くと、お分かりになるかと思いますが、縁の部分がかなり
細かく割れています。
元々薄手の器なので、この細かい割れの接着は難しかったと思います。
完成すると何でもなく見えますが、このようなものほど難関です。

仕上げの銀泥の線も美しく描かれています。
あまりにサラッと出来ているので、大変さが伝わりにくいかもしれません。

何でもないように完成しているのはKさんがベテランの域に達している
証拠だと思います。
ぜひ参考にして頂きたい作品です。


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諦めずに

産経学園ユーカリが丘教室のAさんの作品をご紹介致します。
スープカップの割れです。


安定の悪い割れ方をしていたので、少々ズレが出てしまいました。
Aさんは、そこを何とか頑張って埋めて完成に漕ぎ着けました。
結果、割れの線が面白い造形になって、楽しめる器になりました。

割れた破片が多いとか複雑な割れ方をしていると、金繕いに着手するか
悩まれるものです。
でもそういうものほど面白い造形が生まれて、完成の暁には教室の方々の
賞賛が集まるのです。

ぜひ怯まずチャレンジしてみて下さい。
お手元に金繕いで蘇り、金繕いした方が素敵になった器がやってきます。


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第14回 こころばえの会

友人の日本画家・斉藤佳代さんが参加するグループ展に今年も
出かけました。


こころばえの会は出身・年齢、作風も違う9名の女性作家のグループです。
その中で斉藤さんの作品は柔らかい色彩で心が和む作風です。

従来、植物画がメインの斉藤さんですが、今年は風景画が加わったことで
世情とご興味が外に向かったのがわかります。

今年もお扇子の作品が展示されています。

大きくない和田画廊ですが小さな作品群が心地よく同居した気持ちのいい
空間です。
会期は12日(月)まで。
銀座にお出かけでしたら、お立ち寄り下さい。


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