月別アーカイブ: 2025年2月

貝絵 公津の杜教室

金繕い教室のカリキュラムに「ハマグリ貝に金箔を貼る」
というのがあるのですが、そこから発展して貝絵に
チャレンジする方が増えています。
今回はカルチャープラザ公津の杜の生徒さんの作品をご紹介します。

まずは先日まで在籍されていたMZさんの作品。
テーマは波うさぎです。

「波うさぎ」とは古来から親しまれているモチーフで謡曲の「竹生島」
に起源を発します。
琵琶湖を渡る船から見たさざなみが立つ湖面の様子から草原を駆ける
うさぎを連想したというものです。
MZさんはその定番の画題を可愛らしい表現でまとめられています。

もう1点、MOさんの作品は制作されていた秋の季節に合わせて栗が画題
になっています。

元々、絵を描くのがお好きだったので、のびのびと構成されているのが
わかります。
特にイガの表現に工夫されて完成に至りました。

お二人とも画題の選定から黄金分割を使ったレイアウトまで真摯に取り
組んで下さり、初めてにも関わらず大変クオリティーの高い作品が完成した
と思っています。
機会を見てまたチャレンジして頂くと、新しい世界が見えるのではないかと
考えています。


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風呂敷 小布

以前のブログにも書いていますが、風呂敷を愛用しています。
特に「濱紋様」という横浜捺染のデザインがお気に入りで
時々新作をチェックしては購入しています。

今回、購入したのは「そばちょこならべ」(手前)と「大玉文様」
(奥)です。
サイズは小布という50cm角で器の運搬に丁度いいのです。

風呂敷の結び方を教えておられる生徒さんが風呂敷は包むものによって
変幻自在なところが魅力とおっしゃっておられましたが、本当にその
通りだと思います。
そういう柔軟さを自分の心構えとしても持っておきたいですね。


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目立たせない

藤那海工房 金繕い教室のSさんの作品をご紹介致します。
マット黒釉の大皿の欠けです。


ざらざらとしたテクスチャーがついた黒釉に馴染ませるように仕上げ
に採用されたのが薫銀泥です。
人工的に銀泥を燻したガンメタリックというか濃いグレーの銀泥です。
これが釉薬に馴染んで一見、どこが欠損したのかわからなくなっています。

この薫銀泥のいいところは蒔いた後に時間が経っても変色がないところ
です。
通常、銀泥というと硫化で変化が現れますが、蒔いた当初からこの濃い
グレーのままを維持します。
最初から狙いの色に出来ることや預かり物で返却後も同じ状態を維持
出来ることから好まれる方が多いものです。

大抵は今回のSさんの作品のように元々の釉薬に馴染ませる方が多いの
ですが、モダンな感じがする色味から敢えて目立たせる使い方も面白い
のではという意見もあり、今後お使いになる方のアイディアを期待して
いるところです。


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