カルチャープラザ公津の杜教室のIさんの作品をご紹介
します。
Iさんの金繕いは色々チャレンジがあるので度々ご紹介して
いますが、今回はご結婚なさる方へのプレゼントとして制作
された貝合せです。
ハマグリ貝は貨幣としての価値もありましたが、2枚貝として
元々の相方でなければ合わさらないことから結婚の象徴となり
ました。
江戸時代には嫁入り道具の最上位であったことから、Iさんが
お祝いの品に選ばれたのは、とてもいいことだと思います。
日本文化でハマグリがそのように重要視されたのは中国から
伝わった陰陽の考え方に通じるものがあったからなのですが、
お渡しした台湾の方によると台湾にはそのような慣習はない
ということだったそうなのです。
私も貝合せの日本における変遷は勉強していましたが、陰陽を
伝えた中国側での扱いに関しては抑えていませんでした。
このお話をきっかけに改めて勉強してみたいと思います。
Iさんは品物を箱に入れ水引をかけられたそうです。
日本文化溢れるお祝いで、お相手の喜ばれる様が見えるようです。

