繊細な縁

NHK文化センター ユーカリが丘教室のNさんの作品をご紹介致します。
繊細な縁を持つ湯さましです。


繊細な縁なので、どうしても欠けやすかったのだと思います。
点々と何箇所か欠けてしまっていました。

薄い厚みの欠けを埋めるのは、とても難しかったのですが、根気よく作業を
続けられ、ついに完成しました。
形、仕上げ共に大変綺麗に出来ています。

こちらは合わせて完成された小鉢です。
割れの線が元の柄と呼応して、一つの意匠になっています。

どちらの作品も丁寧に作業されるNさんならではの完成度だと思います。
それが顕著に現れたのが湯さましです。
時間がかかっても丁寧に作業することによって絶対の満足感が得られると
考えています。
皆様、この満足感に浸ってみたくはありませんか?


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界

9月17日まで東京の三菱一号館美術館で行われている「ショーメ 時空を
超える宝飾芸術の世界」展を見に行ってきました。

見に行った理由は宝飾に興味があるというより、一流のものを見て目を
肥すというところにあります。
また作品制作のヒントを得られればという狙いもありました。

宝飾というとパターン化したもののイメージが強くありました。
上の画像はそのイメージのものです。

実際展示されていた多くに自然のものからデザインされたものがあり、これは
非常に参考になりました。
石の使い分けなども大いにヒントになる要素です。

会期終了が迫っていますが、東京駅から徒歩5分と便利なところにあるので、
何かついでがあれば立ち寄りをお勧め致します。
会場内は少々寒いのですがストールの貸し出しがあるので、体が冷えるのを
好まない方は借りられると良いと思います。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

珍しい破損

NHK文化センター 柏教室のKさんの作品をご紹介致します。
珍しい破損があったお茶碗です。

金泥で仕上げた線の途中に円が描かれているのが、お分かりになるかと
思います。
これはデザインではなくて、この形通りに欠損があったそうです。
恐らくもう少し衝撃が大きければ表面が円形に薄く削げていた状態に
なったものだと思います。

お茶碗自体に円形の柄が入っているので、それに合わせたようになって
いるのが面白いと思います。


こちらはよくある円盤型の破損ですが、破片あり、ひびあり、欠損部分ありと
変わった形の仕上げになりました。
モダンな瑠璃釉のマグカップなので、金泥の仕上げが映えて面白い仕上がりに
なっていると思います。

柏教室は大きく欠損した器の修復に挑んでいる方が多いのですが、Kさんも
迫力の金繕いに挑戦されています。
こちらの完成も楽しみにしています。


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

綺麗なジャム

頂き物で恐縮ですが、あまりに綺麗なので、ご紹介致します。

2層になったジャムです。
上がラズベリー、下がピスタチオです。
赤と緑の補色対比が本当に綺麗です。

瓶がまた台形の形をしていて、おしゃれです。
瓶業界に詳しくはないのですが、この形はオリジナルなのではないでしょうか?
外装箱もクラフト紙で好みです。

作られたのはyou-ichiさんという、パティシエの方なのだと思います。
HPもおしゃれでしたが、一般的な店舗を持つという形では活動されて
いないようです。

いつまでも見ていたい美しさですが賞味期限があるので、しっかり頂こうと
思っています。


カテゴリー: 日常の風景 |

高台の欠け

NHK文化センター 柏教室のTさんの作品をご紹介致します。

色々完成させて頂きましたが、特にご説明したいのが高台が欠けていた
お皿です。
高台に破損があったとしても目に入らない部分のせいか、直さなくても
いいのではないかとおっしゃる方がおられます。
ただ器全体の重さを支えているのは高台ですし、欠けて表面の釉薬が
なくなり素地が見えているのは事実です。
ですので基本的に金繕いされるのをお勧めしています。

Tさんのお皿の場合、主に高台の内側が欠損していたので形がとても
複雑でした。
それを根気よく埋められて形も作り込まれて、完成に至りました。

他にも形が難しいものを金繕いされていますが、その経験が反映されて
画像に写っている小さい欠けやひびは難なく直されています。

フリーカップの欠けですが、ひびを伴い少々複雑な欠けになっていますが、
瑠璃釉に金泥が映えてとても綺麗な仕上がりになっています。

近いうちにTさんの作品をまたご紹介出来ると思います。
こちらも力作なので、お楽しみに。


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

欠けの仕上げ

JEUGIAカルチャーセンター八千代緑ヶ丘教室のMさんの作品をご紹介
致します。

欠けの器をたくさん完成されました。
何も大変完成度が高いものです。




以前のブログにも書きましたが、欠けは日常お使いになる器で最も生じやすい
破損です。
これが難なく直せるようになるのが、一番良いのではないかと思っています。
そういう意味でMさんの完成度の高い作品は皆様の参考になるのではないかと
思います。

ただこれだけ完成度が高いのは慎重に丁寧に作業を重ねられたMさんの努力に
よるものです。
せっかく直してまた使われるのですから、飾っておきたいくらいの美しさが
あった方が気持ちがいいと思います。

Mさんはさらに複雑な破損の仕上げに挑まれています。
基本の力は付けられているので、こちらもクリアされると思います。
完成品を見せて頂くのを楽しみにしているところです。


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

大宮教室 拭き漆大会

よみうりカルチャー大宮教室で本漆による拭き漆を行って頂きました。

今回使用の漆はウルシオールを含む本当の漆なので、かぶれ対策について
きちんとご理解頂いた上で作業して頂きました。
画像の方々がエプロン、アームカバー、手袋着用なのは、その為です。

材料にされたのは各々がなさりたいものをお持ち頂きましたので、茶托あり、
板材あり、カトラリーありと様々です。
(こちらからお仕着せの材料はご提供しませんでした。)

たまたま大宮教室は拭き漆大会が行える条件が揃い、なさりたい方もおられ
ましたので決行出来ました。
それぞれの教室で条件が違いますので、ご希望がありましたら、教室の皆様と
ご相談させて下さい。


カテゴリー: 基本のき |

筆洗いは徹底的に

このところ筆の洗い方が足りない方が多くみられましたので、改めて
ご説明致します。

下地用でも仕上げ用でも筆は薄め液の中で泳がせるようにすすいだ後、
中性洗剤で洗います。

この時、穂先を爪先でほぐすようにして、洗剤をしっかり穂先の内部まで
入るようにします。
穂先の根元を爪で揉むのも効果があります。

もし筆を長い時間使ったようでしたら、薄め液の中に15分は浸けておいた
方がいいと思います。

穂先が乾燥した後、カチカチに固まっていたり、穂先の中から落ちきれて
いない新うるしが出てきたりしたら、洗いが足りない証拠です。
新うるしの含みが少なく長い距離が描けないのも、穂先がしっかり洗えて
いないからです。
穂先が割れて綺麗な1本の線が描けないこともあります。

道具の始末が悪いことで作業が滞るのは、本当に勿体ないことだと思います。
ご面倒でも1回1回の洗いを丁寧に行って下さい。
上手く作業が出来ない思いをするのは、次に筆を使う時のご自身です。


カテゴリー: 基本のき |

一気に完成

藤那海工房 西登戸教室のKさんの作品をご紹介致します。

作家さんもののマグカップです。
以前、柄ありのバージョンを完成されていますが、こちらは同型で無地
です。
仕上げた金泥が景色になりました。

ひびの修復をされました。
緑釉に仕上げの金泥が映えています。


大鉢、皿の欠けです。
日常で多い欠けの仕上げがこのように完璧に出来るようになるというのが、
一番良いことではないかと思います。


割れ2点です。
上の猪口は錦手に金彩が華やかです。
野点の茶箱の茶巾入れにするそうです。

下の小さい破片の接着は、実は注意が必要な割れ方です。
このように綺麗に直されるためには、コツを教室で確認下さい。

常滑焼の急須です。
蓋が小片の接着、本体が欠けでした。

常滑焼は他にない特性があります。
金繕いに着手する前に必ず説明を受けて下さい。
独特の準備が必要です。

今回、これだけ一気に完成させて下さいましたが、ここに辿り着く
までに数年を要しています。
これ以前は毎月技術を一つ一つ学ばれていたので時間がかかりましたが、
ここまで基本の技術を身につけて下さったら、後はご自身の判断で
どんどん作業が進められると思います。

講座ではKさんのように、ご自身の判断で作業が進められるようになる
ことを目標にしています。
受講開始からこのような状態になるまで時間はかかりますが、Kさんの
たくさん完成させた状態を見ると、今まで努力なさっていたのが一気に
実を結んだ感じがします。


カテゴリー: 生徒さんの作品 |

千葉教室 火曜日午前クラス新規開講

NHK文化センター 千葉教室の火曜日に午前クラスが新規
開講します。

千葉教室は10年前、初めて一人で講座を担当させて頂いた教室で、とても
思い入れがあります。
その千葉教室で新たに教室が持てることを大変嬉しく思っています。

私共の講座は素材こそ「新うるし」を使っていますが、伝統的な手法で
丈夫で美しい仕上がりを旨としています。
決して早くは仕上がりませんが、文化を含めて工程を楽しんで頂ける講座を
心がけております。

暑い夏ももうすぐ終わりです。
秋から金繕いにチャレンジしてみませんか?

既にお申し込みが入っており、残席は少なくなっています。
ご検討の方はお早めにNHK文化センター千葉教室まで申し込み下さい。


カテゴリー: お知らせ |