銀彩を戻す

セブンカルチャークラブ成田教室のHさんの作品をご紹介
致します。


破損としてはひびだけだったのですが、その修復過程で器の柄として
入っていた銀彩の丸い柄が削れてしまいました。

そこで削れてしまった柄を含めて銀泥で仕上げをして、他の丸い柄と
同じ硫化程度になるように人工的に硫化させました。
器全体を見て、違和感がなくなっているかと思います。

合わせて他の仕上げてこられた器も、ご紹介致します。


このスタンダードな仕上げは、難なくこなされています。
強いて言えばラインの描き方が、安定したいというところでしょうか?

Hさんは、他にも応用技術にチャレンジなさっています。
作業の進行が楽しみな方です。


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最初の教材

金繕いは、お金がかかる趣味だと誤解があるようです。
このところ教材に関してお問い合わせが続いてありました。

拙著でも材料は紹介していますが、金繕いの教室で初回にお配りして
いる教材です。
(2017年10月現在 ¥7,500)
費用のうち、ほとんどが金泥・銀泥です。

この他、絶対必要になるのがピンセットと仕上げ用の筆、特殊な形状の
カッターです。
これはご希望をお伺いして、必要な方だけ購入して頂いています。

あとは貝合わせのカリキュラムで、箔ハサミと平筆、金箔が必要になります。
消耗品の金箔はお求め頂きますが、道具は貸し出し用を用意しています。

以降は特別に必要になるもの以外、消耗品の新うるしや薄め液などを
無くなり次第お求めになるくらいです。
(金泥・銀泥以外は、¥500程度です)

使っているものは全て市販品です。
講師からしか購入出来ないというようなオリジナル製品は使っておりません
ので、ご自分で購入して下さった方が助かります。

またお手持ちの道具を持ち込み頂いても構いません。
他の金繕いの教室に通われていた時の道具や、他の工芸をなさっていた
際の道具をお使いになる方もおられます。

なるべくご負担のないように工夫しておりますので、安心して受講して
頂けたら幸いです。


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ウエブマガジン掲載開始!

イオン化粧品さんのウエブマガジン「SHIMICOM 11月号」に
取り上げて頂きました。本日より掲載開始です。


TOPページのスクリーンショット

READでは金繕いとは何かということを、歴史から技術的な
ことまでインタビューに答えています。
本来、金繕いとはじっくり時間と手間をかけて取り組むものだという
私の考えを深く理解して下さった内容になっています。

MOVIEでは8分38秒にも及ぶ動画で、金繕いの工程と仕上げの
作業を実演しています。
教室にお出でになっている方には、是非見て頂きたい内容です。
(たどたどしい私のしゃべりは、ご愛嬌とご覧下さい。)

どちらも画像が本当に綺麗です。
今月中はTOPページに掲載され、その後はバックナンバーで
ご覧になれます。


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接着後の置き方

接着は一度に全ての破片を接着すると、ご説明してきました。
理由は元々同じ器が割れているので、破片となってもお互いを
支えあう関係にあるからです。
部分部分で接着すると簡単なようですが、角度や破片同士の
合わせ方に微妙なズレが生じ、結局ぴったり合わないことに
なります。

接着後、器の置き方でも形が合いやすい方法があります。
下の画像は10/29日曜日に接着し、翌日に撮影したものです。

口縁を下にして伏せた状態にしています。
この状態がアーチ構造になっているので、ズレが生じにくくなるからです。
石橋や教会建築の天井でもご存知かと思いますが、アーチ構造は
安定して強度があります。

この他、割れ方によって、よりズレにくい置き方があります。
接着の際には、それぞれの器でご確認下さい。


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ワンポイント

藤那海工房金繕い教室のNさんの作品をご紹介致します。
大きなお皿の欠けを金泥で仕上げられました。


織部の緑釉に金泥が映えています。
このくらいの大きさになると仕上げもテクニックが必要になって
きますが、蒔下が綺麗に塗られているので金の発色が良くなっています。

こちらも白に金泥が映えています。
縁の盛り上がりのある形を作るのに少々苦労されましたが、粘った
結果、大変良い仕上がりになりました。

ちょっと欠けてしまっただけで使うことが出来なくなってしまいますが、
金繕いして頂くと、そこがかえってワンポイントになり魅力になります。
使いたい器になるのが金繕いの魅力ですが、Nさんの作品はまさに
その通りになったと思います。

Nさんとは器の好みが合うので、手がけておられる器が次々完成するのが
楽しみです。


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動きを真似る

金繕いの教室では、作業の仕方を実演しています。
その際、見て頂きたいのは手順だけではなく、手の動きです。

例えば仕上げの金泥を蒔くところでしたら、蒔筆をどのように
持っているのか、筆のどの部分を使って金泥を蒔いているのか、
どのように筆を動かしているのか、どのくらいの力を入れている
のか、などなど。

作業の環境も大切です。
下に綺麗な紙を敷いている、金泥の包みは一番内側だけ残す、
包みを押さえる粉鎮を置いているなどです。

一つ一つは小さなことかもしれません。
しかしそれらをおろそかにすると、結局仕上げのクオリティーが
落ちる原因になります。

実演は何度も教室で行っていると思います。
何度見て頂いて構いませんので、実演している時は作業の
手を止めて是非ご覧下さい。
習うというのは、倣う(真似る)というではありませんか。


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<ゆかり>プレシャスボックス

坂角総本舗の<ゆかり>が命名発売50周年ということで、
限定品を発売したものを頂きました。

缶の蓋にローマ字で「YUKARI」と入っています。
まるで私の持ち物のようです。

デザインも可愛いので、中身を食べてしまっても何かに使おうと
思います。


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雑誌に掲載されます

日本ヴォーグ社の「手づくり手帖 初冬号」の取材を受けました。
「手の人」という手仕事をする人を紹介するページに掲載されます。
(発売:11月17日金曜日)

撮影の様子です。
愛用の道具を撮って下さっているところですね。

カメラマンは、白井由香里さん。
とても似ているお名前に、ご縁を感じました。
作品を綺麗に撮影して下さっています。

内容は私がどのように金繕いに辿りついたかと、金繕いの魅力が
書かれています。
拙著に掲載されていない作品画像と、簡潔明瞭にまとめられた文章で
読みごたえがあるかと思います。
是非手に取ってご覧下さい。


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柏教室 仕上げラッシュ

このところ仕上げの仕方を念入りに説明したNHK文化センター
柏教室で、仕上げをして下さった方がありましたので、ご紹介致します。


まずHさんの作品です。
欠けの形が不思議な形になっていたので、お皿の柄を使って蒔絵されました。
欠けの形が不本意であった場合、器にある柄を使うのが王道です。
当初、他の柄を検討されていたのですが、セオリー通りに仕上げられた
のが一番自然な感じに仕上がり、教室の皆さんからも好評でした。

次はMさんの作品です。
割れを接着されて、金泥で仕上げられました。
ご本人は完成度に納得されていないのですが、割れの形に忠実に
綺麗に仕上げられています。
このような基本に忠実というのが、かえって難しいのです。
とても美しい仕上げだと思います。

最後にSさんの作品です。
陶器の欠けを金泥で仕上げられました。
化粧土の釉薬に金泥が合っています。

まだ仕上げを始められたばかりのSさんですが、蒔き下の弁柄漆の
塗り方が大変綺麗ですので、完成度も高いものになっています。

形にゆらぎがある陶器は、形の作り込みが厳密でなくても仕上げが
行えるところがあります。
磁器より簡単と安易に流れると、形がしっかり出ていないといけない
磁器の仕上げで苦労することになります。
ですので陶器ばかりでなく、磁器も練習なさるのがよいと思います。


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バッハ&フォーレ

ピラティス仲間の野本哲雄さんがピアノ伴奏した大友肇さんの
初ソロアルバムが出ました。

クラシック音楽に興味を持ち始めたばかりの私には多くは語れませんが、
バッハの無伴奏のチェロ曲を大変興味深く聞きました。
解説によれば、バッハ本人の筆による原譜が残されていないとか。
奏者の解釈に任されるところが大きい世界を堪能しました。

後半から野本さんのピアノ伴奏が入ります。
野本さんの演奏の素晴らしさは優しさと力強さが同居しているところにあると
思っています。
いろいろな方が野本さんと演奏されたいと思われるのは、寄り添われるような
優しい演奏であるからだと推察しています。

普段接しているのはピラティスに真摯に取り組む姿なのですが、体幹を
鍛えられて、体のバランスを整えておられる姿に、これぞプロの姿と
感じ入っています。

チェロの体に響く低音と、野本さんの優しくも力強い演奏。
是非たくさんの方に聞いて頂きたいです。


野本さんのサイン 謙虚なお人柄が出ています


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