先日のお稽古で活けたのが「檜扇(ヒオウギ)」です。
扇形に広がる葉を生かして活けるのが、とても奥が深いと思いました。
アヤメ科の多年草である花は赤い斑点のあるオレンジ色です。
これが葉の緑に映えて、とても綺麗でした。
先日のお稽古で活けたのが「檜扇(ヒオウギ)」です。
扇形に広がる葉を生かして活けるのが、とても奥が深いと思いました。
アヤメ科の多年草である花は赤い斑点のあるオレンジ色です。
これが葉の緑に映えて、とても綺麗でした。
NHK文化センター千葉教室のSさんの作品をご紹介します。
磁器製のアンティークのブローチの金繕いです。
アクセサリーのブローチを金繕いする?と思われたかもしれませんが、
本体が磁器製なので食器と同じように金繕いが可能です。
画像ではわかりにくいと思いますが、上部頂点に薄く削げた破片を接着して
あります。
問題はその接合箇所をいかに目立たなくするかということでした。
描かれている絵に馴染ませるように試行錯誤したのですが違和感が拭えず。
結局、縁と同じように金で仕上げをし、左手に描かれている樹木の枝振りを
拡張するように描くことで馴染ませて頂きました。
Sさんにいろいろ試して頂いた結果、落ち着いた方法ではありましたが、
鮮やかな絵付けに合わせるのが難しいという知見を得ました。
この作品のように一見、金繕いの範疇ではないように思えるものでも、何らか
納得して頂ける金繕いをご提案したいと考えております。
まずは躊躇せず教室にお持ち下さい。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」
既にインスタグラムではご紹介しましたが、最近入手しました洋書
「KINTSUGI」をご紹介します。
金の仕上げが印象的な表紙です。
作者はBONNIE KEMSKEさん
出版はTHE POETIC MEND
内容ですが、かなり真面目に金繕いが紹介されています。
私の講演会やオンライン講座を受講して下さった方なら見覚えがある
過去の名品を取り上げ、その歴史もきちんと紹介されています。
何と言っても紙面が美しい!
デザインの勉強や仕事には洋書は欠かせない参考書でしたが、画像は
もとより紙面の構成が素晴らしいです。
英語が読めなくても、この美しさで十分楽しめます。
本の終盤に金繕いの枠から出た現代アート的な作品も紹介されています。
もちろん器を直して使うという本分は大切にしてもらいたいと思いますが、
発展していく様は楽しみたいと思います。
入手をご希望の方はAmazonの利用が簡単かと思います。
閲覧だけでしたら私の自宅工房でお目にかけます。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」
産経学園ユーカリが丘教室のTさんの作品をご紹介します。
ガラスのサラダボールが二つに割れてしまっていました。
実はこの器は以前に金繕いされていたのですが接着が外れてしまい、
再度金繕いにチャレンジされました。
今回は接着方法を変更したことで、スムーズに完成に漕ぎつけられたように
思います。
金箔の仕上げが色ガラス部分に映えて美しい作品に仕上がりました。
ガラスは陶磁器と違って独特の難しさがあります。
それを諦めずにチャレンジされるTさんの粘り強さには頭が下がります。
まだまだ手がけられている作品がありますので、次の完成を楽しみにして
います。
気の早い話ですが、NHK学園市川オープンスクールで年末に行う
「年迎え 門松と屠蘇」講座のご案内が出ました。
本来の年迎えとはどんなものなのかを学びつつ、根引きの雄松・雌松で
門松を作ります。
また自然素材で屠蘇の調合も行います。
NHK学園市川オープンスクールでの講座は
12月25日土曜日の10:00-12:00
です。
既にお申し込みが始まっておりますので、ご希望の方はNHK学園市川
オープンスクールまでご連絡下さい。
あまりにも先過ぎて予定が見えないという方は私の自宅工房(最寄り駅
JR西船橋駅)での講座を12月28日火曜日を予定しております。
11月にはご案内致しますので念頭に置いて頂ければ幸いです。
ちなみに講師名が「白鳥一佳」となっておりますが、こちらは流儀名で
同一人物ですので、ご安心下さい。
産経学園ユーカリが丘教室のNさんの作品をご紹介します。
最初から渋い色が人気の薫銀泥で柄を描き起こされました。
こちらのお皿は欠けが大きく、並んでいたので金泥での仕上げで終わら
せてしまうと悪目立ちしてしまうのですが、元々の染付の柄を描き起こ
して頂いたことで程よく馴染みました。
Nさんが工夫されたのが薫銀泥を使われたことです。
通常は銀泥を使って硫化するのをお待ち頂くのですが、薫銀泥なので
完成した段階で落ち着いた色になります。
このような工夫は大歓迎です。
どうぞ自由に発想なさってみて下さい。
とても使いやすい形のお皿なので、早速食卓に復活されているのではない
かと思います。
友人の大古瀬和美さんが参加する『絵や彫刻のように「本」を楽しむ
こと、イメージ思考を象るように。ブックアート研究所』展を拝見して
きました。
大古瀬さんの他、4名のアーティストが集う研究会でテーマを決めながら
製作されたものの発表会です。
「どこかに紙を使うこと」「ページ(複数の連続/非連続した空間)がある
ことを手がかりに「カーボン紙を使う」「音」などテーマを設けた作品は
いつもの制作スタイルとは異なる試みが生まれるようです。
実際、大古瀬さんの制作過程を伺いましたが、キラキラと目を輝かせながら
お話下さる様子に楽しんでこそアートが生まれるのだと感じました。
大古瀬さんの作品です。
彼女のライフワークとも言える墨流しを使った豆本などの作品群です。
大古瀬さん曰く、墨流しは宇宙の原理で生まれてくるものなので飽きが
こないとのことですが、人間自体がその法則の元にあるので心惹かれる
のももっともだと思いました。
この展覧会の関連企画としてリレー形式でページを継いで1冊の折り本を
作る<育てる本>プロジェクトが進行中です。
大古瀬さんのお誘いで私も参加することにしました。
本漆で制作しましたので、固化を待ちお送りする予定です。
ブックアート展は前期が12日(火)まで。後期が8/23〜9/4です。
場所は日本橋のギャラリー砂翁です。
コロナ禍の自粛期間を経て金繕いに注目が集まっています。
教室の状況について、お問い合わせが増えて参りましたので、
現在の状況をご案内致します。
(詳細・リンクは「教室案内」のページをご覧ください)
<千葉県内>
公津の杜:
第1月曜日 13:30-15:30 空席あり
市川:
第1金曜日 13:00-15:00/15:30-17:30
第2金曜日 15:30-17:30
いずれもキャンセル待ち
千葉:
第2火曜日 10:00-12:00/13:00-15:00
第4木曜日 10:00-12:00/13:00-15:00
いずれもキャンセル待ち
八千代緑が丘:第2金曜日 10:00-12:00 空席若干名あり
ユーカリが丘:第3月曜日 10:15-12:15/13:00-15:00 キャンセル待ち
柏:
第3金曜日 13:00-15:00 キャンセル待ち
第4日曜日 10:00-12:00 空席あり
<千葉県外>
港北:第1土曜日 13:00-15:00 キャンセル待ち
毎日文化センター(竹橋):第3木曜日 10:00-12:00 空席あり
さいたまアリーナ:第4月曜日 13:00-15:00/15:30-17:30 空席あり
<藤那海工房>最寄駅:西船橋
第1木曜日 13:00-15:00
第2月曜日 13:00-15:00
第4金曜日 13:00-15:00
いずれもキャンセル待ち
お休みの方があった場合はビジター受講受付
大変有り難いことに皆様余程のご事情がない限り継続受講されます。
これからご受講をご検討の方は気長にキャンセル待ちをして頂くか、空席の
ある教室へお越しになることをお勧め致します。
ご検討どうぞ宜しくお願い致します。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」
このブログでも佐藤さとる著「コロボックル」シリーズのファンで
あると書いていますが、このコロナ禍で静かなブームになっている
という新聞記事を頂戴しました。
児童文学評論家の野上氏によると「身の回りの小さな世界を見つめて
想像する面白さや、一人を恐れず自分だけの世界を持つことの大切さを
伝えてくれる」ことが佐藤作品の魅力とのこと。
一大ブームになった鬼滅の刃のような異世界ではなく日常の中で起こる
ファンタジーは、もしかしたらありえるかもしれないというくらい世界観
が緻密に作り込まれています。
それは兵役を逃れ、時代に流されることなく独立独歩の執筆活動をされた
作者の生涯と無関係ではないように思います。
まだ読んだことのない方には作品の持つ生命力を是非味わって頂きたいと
思います。
児童文学ではありますが、大人が読んでも耐えうる内容です。
刊行後60年を超えて読み継がれる作品の強さを堪能下さい。
現在、横浜の神奈川近代文学館で「佐藤さとる展ー『コロボックル物語』
とともにー」が開かれています。
9月26日までなので何とか訪れたいと考えています。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」
JEUGIAイオンモール八千代緑が丘教室のKさんの作品をご紹介
します。
金繕いを習うきっかけになったお抹茶茶碗の欠けです。
少々大きめだった欠けを埋めて頂き、金泥で仕上げられました。
元々金彩が入っているお茶碗なので、違和感なく馴染んでいると思い
ます。
次のステップとしては器自体に入っている5弁の桜の形で蒔絵してみる
というのがありますが、完成後早速お抹茶を楽しまれているそうです。
Kさんは、このお茶碗を直したくて金繕いを始められたとお聞きしました。
完成した喜びはひとしおだと思います。
きっかけはご自分の器だったのが、既にお友達から金繕いを頼まれたようで、
引き続き楽しんで頂けるようです。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」