カテゴリー別アーカイブ: 展覧会•イベント

正倉院の世界展 後期

「正倉院の世界」展が後期の展示替えとなったので、再び出かけ
ました。
先日は大雨の最中に出かけたので会場はとても空いていましたが、
今回は二重三重の人垣が出来る混雑ぶりでした。
ですので効率よく第2会場から後期展示のみの品を選んで見学しました。

今回の目当ては木画の琵琶とガラス器でした。
特に琵琶は進みながら見るようになっているので、数回並んでじっくり
拝見しました。


画像は会場に再現された正倉の扉に付けられた錠の様子です。
勅書を付して竹皮に包まれます。
その錠を開ける厳かな式典の様子もVTRで拝見出来ました。

先般の沖縄・首里城の火災を考えますと、日本ばかりでなく世界の宝と
言ってもいい宝物が大切に伝承されていくことを願っています。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

個展始まりました

本日10月9日水曜日より個展が始まりました。


会場搬入の様子

「金繕いの本」に掲載の作品から、今まで作り溜めた作品を24点、貝絵作品を
4点展示しております。
初日の今日は主催者不在にも関わらず多数のご来場を頂き、御礼申し上げます。

残念ながら週末の12日は台風襲来が予想されております。
開場時間を短縮することを検討しておりますので、お早めのご来場をお願い
致します。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

円山応挙から近代京都画壇へ

現在、東京藝術大学大学美術館で行われている「円山応挙から
近代京都画壇へ」展を見に行ってきました。

18世紀の京都で円山応挙は写生画で一世を風靡し円山派を確立しました。
その後、近世から近代へと引き継がれた画家達の系譜を辿る展覧会です。

系譜を辿るという内容がゆえに応挙の作品ばかりではありません。
しかしメインの「松に孔雀図」(全16面のうち4面)を見るだけでも十分
価値があると思います。

応挙は身近にあるものを徹底的に写生しています。
そのリアリズムに裏打ちされた作品はダイナミックな構図、メリハリの効いた
筆致で作品に昇華させています。
その存在感は系譜の誰にも超えられなかった感じがあります。

タイアップしている京都国立近代美術館と前期後期で作品が入れ替わります。
(「松に孔雀図」はそれぞれ同じ面を通期)
改めてスケッチの大切さを実感した展覧会でした。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

原三渓の美術

横浜美術館で行われている「原三渓の美術」展に行ってきました。

原三渓というと横浜出身の私としては「三渓園」が馴染みがあります。
生誕150年・没後80年記念のこの展覧会は副題に「伝説の大コレクション」
と銘打っているように三渓自身も一堂に観ることが敵わなかった旧蔵の
名品を過去最大の規模で展観することが出来ます。

展示品は「コレクター」「茶人」「アーティスト」「パトロン」の4つの
側面で分類されていますが、特にコレクターと茶人のコーナーに展示
されているものは国宝や重要文化財に指定されているものを含み、どれもが
名品です。

パンフレットにも掲載されている「孔雀明王像」は平安時代後期の作で
現在は東京国立博物館に収蔵されています。
なかなか東京博物館でも展示されない一品が、8月7日まで展示されています。
こちらの神々しいお顔を見るだけでも会場に足を運ぶ意味があると思います。

なお美術館の中は作品保護のため、低い温度に管理されています。
羽織る物をお持ちになるか、会場でブランケットを借りるのがよろしいかと
思います。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

北大路魯山人展

現在、千葉市美術館で行われている没後60年記念の北大路魯山人展に
出かけて来ました。

副題に「古典復興 現代陶芸をひらく」とあるように魯山人が中国陶磁や
朝鮮陶磁から始まり、桃山陶へのあこがれを経由、日本陶磁へ回帰し、枯淡の
造形に至る足跡が辿れるような構成になっています。

その足跡が同じ時代の作家を刺激し、現代陶芸に影響を与えているという考察
です。

魯山人というと豪放な作風としか認識していなかったのですが、構成通り
足跡を辿ると魯山人の思考の変化がわかります。
古い名品から直接型を取るなど、作家としてはボーダーラインを超えている
ところがあり賛否両論でしたが、やはり作品の力強さには魅せられます。

近隣の方以外からすると千葉市美術館は遠方かと思いますが、これだけの作品を
一同に見られるのはなかなか無い機会かと思います。
会場は空いているので、かなりゆったりと見学出来るのも魅力です。

ただその分、マナーには気をつけなければなりません。
8階の会場はフローリングで靴音が響きます。
靴音が響かないお履き物でお出かけ下さい。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

渺渺展2019

6月は日本画家の友人達がグループ展を行うので、お誘いが楽しみな季節です。
廣瀬佐紀子さんが参加している「渺渺展」に出かけてきました。

渺渺展は様々な場で活躍する日本画若手作家の集まりによる展覧会です。
お互いテクニックなど情報交換も出来、作家同士でも貴重な体験になる
と聞いています。

廣瀬佐紀子さんの作品です。
迫力ある山の風景ですが、単にあるがままを描いたとは言えません。
廣瀬さんの画力と筆致の力強さがなければ、この表現は出来ないと思います。

渺渺展は本展と小作品展、素描展の3箇所で構成されています。
この3つを見ると作家がどのようにして本作に達したのか、過程や思考の経過を
辿れるようになっています。
ちなみに私は本展の大作を見てから素描、小作品と回りました。

会期は明日9日までです。
直前のレポートで申し訳ありませんが、銀座にお出かけの方は是非お立ち寄り
下さい。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

木のブローチ

先日拝見した「希望展vol.13」で、山﨑香文子(かふみ)さんの木の
ブローチを購入しました。

山﨑さんは元々、版画家なのだそうですが、そこから発展して木製の
オブジェなども作られているそうです。

木の色と白い塗装の組み合わせがニュートラルなので、どんな服装にも
合いそうなところが気に入りました。
軽いというのも重要なポイントです。

希望展の収益の一部は東日本大震災の鎮魂のためのキャンドルを灯す
イベントに寄付されます。
ささやかな支援ですが、何かをしたいという方には良いかと思います。

展覧会は今週末16日までです。
場所は日本橋・ギャラリー砂翁です。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

希望展 vol.13

都度ご紹介している「希望展 vol.13」を拝見してきました。
友人のアーティスト・大古瀬和美さんが参加している東日本大震災
被災地にキャンドルを送るチャリティーです。


今年は参加の作家さんが増えて、作品のバリエーションがさらに豊かに
なったようです。
ギャラリーオーナーのお話ですと作家さんの数だけでなく、8年という歴史
の中で作家さん達の熱量が変わらないということが素晴らしいのだそうです。
アートという手段で、被災地に気持ちを送るという1点に作家さん達が注力
していることなのでしょう。

友人の大古瀬和美さんの作品です。
今年の展覧会のテーマ「種」というのは、彼女がこだわってきたテーマでも
あります。
それにまた変わった手法で挑まれた力作です。

これは前々から思っていたことなのですが、彼女には詩作の才があります。
今回も作品に添えた文が展示されていますが、それが作品と呼応して
とても素敵な内容です。
ぜひ作品の実物と共にそちらもご覧頂きたいと思います。

今年もオカメサクラが迎えてくれました。
展覧会は日本橋・ギャラリー砂翁で、3/16までです。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

民藝 Another Kind of Art 展

Tokyo  Midtown の21_21  DESIGN  SIGHTで行われている「民藝
Another  Kind  of  Art展」を見に行ってきました。
現代のプロダクトデザインの旗手、深澤直人氏がどのように民藝を
ディレクションするのか興味があったからです。


少々長いのですが、チラシに掲載されているメッセージに集約されている
と思いますので、ご紹介致します。

芸術家でも職人でもない人の無我な手から生み出されたものには、えも言われぬ
魅力が潜んでいる。
柳が提唱した「民藝」も、実はそのモノづくりに携わる人々の行き方を示してる
のではないだろうか。
形式や様式にしばられない飄々とした態度。一定の仕上がりを求めない自由さ。
私たちは民藝を愛し、尊敬し、民藝に心を動かされる。
ただ純粋にその魅力にくぎ付けになる。
「これはヤバイ」と。

展示は18のグループに分けられて、それぞれに深澤氏のキャプションが付けられて
います。
展示品のクオリティーの高さはもちろんなのですが、そのキャプションの内容が
とても興味深かったです。
ご存じの方が多いと思いますが、深澤氏のデザインはシンプルでモダンなのです。
そういう方がそれぞれのものを、このように解析するのかというのが面白かった
のです。

会期は2月24日日曜日までと迫っています。
展示品は多くないので、それほど時間は入りません。
会場も空いています。
ギャラリーの設計は日本が誇る建築家・安藤忠雄さんです。
安藤さんの広く、狭く、暗く、迷うといった空間を楽しむ工夫が楽しめます。
合わせてご覧になるのが良いと思います。


カテゴリー: 展覧会•イベント |

顔真卿

現在、東京国立博物館で行われている「顔真卿−王羲之を超えた名筆」
を見てきました。

顔真卿(709〜785)は唐時代の文人です。
伝統を継承しながら「顔法」と称される特異な筆法を創出しました。
中国では書聖・王羲之、初唐の三大家ではなく、目指すなら顔真卿の書
であると言われているそうです。

今回の展覧会の目玉は「祭姪文稿」という非業の死を遂げた若い甥を供養
した文章の草稿で、悲痛と義憤に満ちた肉筆です。
最初の数行こそ冷静な筆致を保っていますが、途中は墨で塗り潰したり、
加筆したりと、心の揺らぐ様が現れているようです。
最後の数行は字も行も乱れ、涙が溢れているのではないかと思わせます。

展覧会では書聖・王羲之、初唐の三大家の書も展示されているので、これら
との比較ができます。
何を持って顔真卿の書が評価されているのか、考えてみるのも良いでしょう。
私は祭姪文稿に現れているように、感情まで書に表現されているからではない
かと感じました。

テクニック的に言うと隷書、篆書の書法を楷書に持ち込み、王羲之以来の
書法を一転させたことにあるようです。
右利きの人の右上がりになる傾向を抑えて正面を向いた字姿にすること、
横画を細く、縦画を太くすることで字間を詰めても美しいので、私たちに
馴染み深い明朝体の元となりました。

会期は今月24日日曜日までです。
平日の今日の午後は、祭姪文稿の前で行列が出来、拝見までに30分並びました。
歩きながら見るように誘導されるので、拝見出来るのも、ほんの数秒です。
かなりテレビなどで紹介されているので、会期末はさらなる混雑が想像され
ます。
金・土曜日の開館が長い曜日を狙った方がいいかもしれません。


カテゴリー: 展覧会•イベント |