カテゴリー別アーカイブ: 展覧会•イベント

柴田コレクション

先日見学報告をした「海を渡った古伊万里」展ですが、1階は日本磁器の
誕生、そして発展と題されて佐賀県立九州陶磁文化館の所蔵品が多数展示
されていました。
中でも柴田夫妻コレクションというキャプションに気がつかれた方も
おられると思います。

柴田コレクションは東京の会社経営者であった柴田夫妻がコレクションした
1万点近い伊万里焼の器を佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈したものです。
技法・文様・時代などの変遷を網羅し、体系化されたコレクションとして
他に類をみないと言われています。

もう20年以上前になりますが、初めて柴田コレクションを見た時の感動は
忘れられません。
それまで私はあまり磁器には興味がなかったのですが、必死に中国の模倣を
していた磁器生産黎明期から日本独自のスタイルを確立するまでの変遷が
辿れる展示は一気に磁器への関心を高めました。

このコレクションが散逸せず生産地であった佐賀県に寄贈されたことは大きな
功績だと思います。
研究者の顔を持つ柴田氏の研究は九州陶磁文化館に引き継がれ、分析が深められて
います。

柴田コレクションが常設展示されている九州陶磁文化館は、コロナ禍が収束した際
には是非お出掛け頂きたい場所です。


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特別展 海を渡った古伊万里

昨年12月に行なったオンライン講座でこの展覧会に言及したものの、
拝見しておりませんでした。
それを緊急事態宣言再発出の報道で駆け込みで見て来ました。

ウィーン・ロースドルフ城 城主のピアッティ家は代々日本の古伊万里を
中心として陶磁器を収集していました。
それが第二次世界大戦の悲劇によって粉々に破壊されてしまいました。
ピアッティ家は破壊された陶片を処分せずに集め、平和への祈りを込めて
一般公開していました。
この展覧会は日本との縁から波乱に富んだロースドルフ城コレクションの
全貌を明らかにするものです。

今回、最も拝見したかったのは日本の修復家が西洋式の修復方法でバラバラに
割れていたお皿を全くわからないように修復したものです。

実物を拝見したところ、欠損部分はわかった上で見ると新たに描いたのがわかり
ますが、接合した線は全くわからなくなっていました。
全体を俯瞰して見ると器が持つ元々の品格は全く損なっておりません。

改めて日本の使う為に直す金繕いと自分たちの歴史を残す為に直す西洋式の
違いがわかりました。

ロースドルフ城のコレクションは破壊された状態を想起させる展示がされて
いました。
破片になってもなお、その器の華麗な様、歴史的価値はわかります。
本当に心が痛みました。
美しく素晴らしい物であっても破壊させてしまうのが戦争なのでしょうか。

コレクションは時代、国を超えて収集された貴重なものです。
研究が進むことが敢えて処分せずに公開したピアッティ家に報いることに
なるのではないかと思いました。

残念ながらイベントは中止されたようですが、展覧会は緊急事態宣言再発出に
よっても継続されるようです。
最新の情報を確認の上、ご見学を検討下さい。
1月24日日曜日までです。


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門松・屠蘇特別講座 終了しました

先日、門松用の松をセッティングした様子をアップしましたが、本日
門松・屠蘇の特別講座が終了しました。

屠蘇の調合をされている様子です。

材料の調合を変えて3種類の屠蘇を作っているところです。

皆様がお帰りになった後、自分用の門松を作りました。
2種類の根引きの松に紙を掛け、水引を結びます。

それぞれ難しいところがありますが、他では得られない物が制作出来る
ことが喜びになって頂けたら幸いです。


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門松 分類中

例年、師の原一菜先生の講座を受講していた門松・屠蘇作りの特別講座
ですが、今年は太田流水引折方のお免状を頂いたことで私自身が開催
出来る事になりました。

22日火曜日の講座に向けて2種類の松をセットしました。

今年の講座開催は急遽決まりましたので、ご案内が行き渡らない内に定員
いっぱいになってしまいました。
年末のスケジュールにも寄りますが、来年は枠が広げられる工夫をしたい
と考えております。

正月とは本来どんなものなのかをご説明しつつ、根引きの松で門松を作り
自然素材で屠蘇を調合する講座です。
ご興味を持たれましたら来年の開催をお待ち下さいませ。


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オンライン講座 終了しました

本日、NHK文化センター千葉教室主催のオンライン講座が終了
しました。

今回の講座はNHK文化センターさんの青山教室内にある配信室から
お送りしました。
オンライン講座担当の方を始め、千葉教室の担当の方も同席して下さり、
万全のサポート体制で配信に臨めました。

「金繕いの世界」と題したこの講座はオンライン、講演会と回を重ね、最終に
なる今回は4回目でした。
今までの経験を活かせたこと、前回のNHK学園市川オープンスクールでの
講演会から更に原稿に推敲を重ねたことで、一番完成度の高い内容になったか
と思います。
今後、この内容での発表の場は予定されていませんが、研鑽を怠りなく備えたいと
考えています。

ご視聴下さった皆様、本当にありがとうございました。
ご満足頂けましたでしょうか?
また見逃し配信で視聴をご予定の方々、お楽しみ頂けることを願っております。


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第42回 東京書作展

友人のNさんが入選された東京書作展を拝見してきました。
こちらは東京新聞主催、文化庁・東京都後援の公募展です。

新人書家の発掘と育成を目標の一つに揚げ、流派にとらわれない
公平な審査が特徴なのだそうです。

Nさんの作品です。
制作の過程をお聞きしましたが、今回のチャレンジは墨色だそうです。
文字の形の選択から濃さや滲みなど、ご苦労があったそうですが、完成
した作品の力強さは格好良いとしか言えません。

内閣総理大臣賞・東京書作展大賞を受賞された中村若水さんの作品です。
題材は高村光太郎の詩「冬」で「現代漢字かなまじり文」のジャンルに
なります。

中村さんの作品を始め、受賞した作品に共通して感じたのは文字のキレです。
要するに線に迷いがなく美しいからなのだと思いました。

私の習字はあくまでも金繕いの美しい仕上げを目的にしていますので、お手本
通りに書く臨書の域を出ません。
このような創作することはないかと思いますが、改めて会場から文字の力を
感じたことは大きな収穫になりました。


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宮島達男 クロニクル1995-2020

千葉市美術館拡張リニューアルオープン・開館25周年記念で行われて
いる宮島達男 クロニクル1995-2020展に出かけてきました。

宮島達男はLEDのデジタルカウンターを使用した作品で高く評価され、世界
で活躍する現代美術作家です。
作品のモチーフであるデジタル数字は命の輝きをあらわし、0が表示されず
1から9の変化を永遠に繰り返すことで、人間にとって普遍的な問題である
「生」と「死」の循環を見る者に想像させます。

1階のさや堂ホールを利用した展示です。
旧・川崎銀行を部分的に残したのが「さや堂」ですが、クラシックな室内装飾と
現代アートの対比は千葉市美術館ならではでしょう。


デジタルカウンターを使い独自の表現にたどり着いた宮島氏ですが、中には
1〜9を数え、0の時には赤ワインや墨の中に顔を沈めることを繰り返す
パフォーマンス画像など難解なものもあります。

作品を制作する立場として「Art  in  You」(アートはあなたの中にある)という
言葉は励みになりました。

宮島達男氏の作品は森美術館で行われている「STARS展:現代美術のスターたちー
日本から世界へ」にも展示されています。
合わせて見ると、より理解が深まるのだと思います。


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NHK学園「金繕いの世界」終了

本日、NHK学園市川オープンスクールで行われた特別講座「金繕いの
世界」が終了しました。

講演会形式は、この講座で終了です。
9月の毎日文化センターのオンライン講座に始まって、NHK文化センター
千葉の講演会と経験を重ねてきました。
その度ごと客層に合わせて内容を変更し、ブラッシュアップを重ねて
きました。

いろいろ勉強してきて、ここが大事とか興味深いと思ったところを集約して
1つの講演会に結実しているつもりですが、ニーズにお応え出来たのか、
ご意見をお聞きしたり反省したりを繰り返しています。

ラストは12月16日水曜日のNHK文化センター千葉のオンライン講座です。
基本的には9月30日に行った講演会をベースにして行います。
実物サンプルをご覧頂くのは叶いませんが、ラストとして内容を充実させたい
と考えております。
今までの講座へのご参加が出来なかった方のご検討をお待ちしております。


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「金繕いの世界」講演会終了しました

本日、NHK文化センター千葉教室で行われた「金繕いの世界」の
講演会が終了しました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

このコロナ禍の時期に30名様ものご参加を頂きましたこと、本当に嬉しく
思っております。

先般のオンライン講座からさらに内容をブラッシュアップして皆様の前で
お話しし、さらに実物展示も行いました。

会の終了後、たくさんの方とはお話し出来ませんでしたが、ご満足頂けた
ご様子に安堵しているところです。

来月、NHK学園市川オープンスクールでも同様の講座を行いますが、既に
こちらは満席となっております。
今回、何らかの形でご参加が叶わなかった方にも、次の機会がご案内出来ればと
考えております。


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和巧絶佳展

現在、パナソニック汐留美術館で行われている「和巧絶佳展」に
出かけてきました。
サブタイトルは「令和時代の超工芸」です。

工芸というジャンルにとらわれることなく、工芸素材を用い、工芸技法を
駆使して工芸美を探求する1970年以降に生まれた12人の作家の展覧会です。

拝見してみてアートと工芸(使うもの)の境界線という印象を受けました。
工芸は使う上での配慮が求められますが、今回展示のものはアート寄りなので
作家によっては解釈に悩むものもあります。

個人的な好みになりますが、截金をガラスに施した山本茜さんの作品、蛍手を
突き詰めた新里明士さんの作品に惹かれました。


お二人とも伝統的な技術を独自の手法で転換されており、美しさと新しさが
あると思いました。

会期は9月22日(日)までなので、今週末は混雑する可能性があります。
美術館の案内を確認の上、お出かけ下さい。


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