カテゴリー別アーカイブ: 展覧会•イベント

やまと絵展

現在、東京国立博物館で行われている「やまと絵」展を見に行って
きました。

やまと絵とは中国に由来する唐絵や漢画といった外来美術の理念や
技法との交渉を繰り返しながら独自の発展を遂げてきたもの、と定義
されています。

やまと絵自体は平安時代前期に成立とされていますが、当初の絵画は
中国からの影響を色濃く残しています。
本館の関連展示である「近世のやまと絵」まで通じてご覧になるとわかり
やすいと思うのですが、柔らかな筆致の絵画に昇華していきます。

題材も四季の移ろい、花鳥・山水といった自然を取材したものから、月ごと
の行事、さまざまな物語など文化を感じさせるものまで様々です。

また百鬼夜行や鳥獣戯画は現在の日本のサブカルチャーの萌芽となるのは
皆様が認めるところでしょう。

著名な作品が多く展示されているので、会期末が迫るにつれて混雑が予想
されます。
展示品が小品が多いせいか、ガラスケース前の滞留が目立ちます。
見学の際には空いているところから、隙間からと要領よく見学されることを
お勧めします。


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シー陶器・シーグラスで作るアクセサリーその後

こっそり行っているシー陶器・シーグラスで作るアクセサリー作り
ですが、3月に行った分をご紹介致します。


透明に近いガラスを集めた作品。
天然石とシー陶器をパズルの様に上手く合わせているところが秀逸
です。


講座終了後、お手持ちのビーズを入れ込まれた力作。
パテで埋めて金で着彩しただけになってしまう部分が生かされています。


こちらも講座終了後にお手持ちのパーツを足された作品です。
何と眼鏡の装飾部分だったとか。
アイディア次第で何でも生かされる例ですね。


個性的なレイアウトの作品です。
横に並べた形は構成しにくいのですが、形さえ成り立たせられれば
パーツの選択のセンスの良さが光ります。

このイベントはもうやりませんと宣言しておりましたが、まだ残って
いるパーツで良ければという条件で来年に小規模で計画する予定です。
やってみたい!という方はお声がけ下さい。
優先的にお知らせ致します。


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2023草木染め大会報告

例年にない暑い夏で、藍の生育を助けて頂きながら今年の草木染め
大会を終了しました。
結局、7月、8月、9月と3回行いましたので、ご参加の皆様の
作品をご紹介したいと思います。

Hさんの白生地から染められたもの。
左:帯揚げ やしゃぶし アルミ媒染でベージュ色に
右:ストール 生藍染め 染まりやすい絹とと素材の部分で色違いに

Mさんの白生地から染めたストール
左:蘇芳 アルミ媒染を2回
右:生藍染め 凹凸のある生地で深い色に

Fさんの作品。
色が派手過ぎて使えなかった帯揚げをやしゃぶしのアルミ媒染で
シックに変えられました。
左から蛍光イエロー、蛍光グリーンだったとは思えない落ち着いた
雰囲気に。

同じくFさんの作品。
左:綿ハンカチ やしゃぶし アルミ媒染でベージュに
中:派手なピンクだった絞りの帯揚げが和らいだイメージに
右:シミがあったベージュ系の帯揚げが生藍染めで新しい色合いに

草木染めの面白いところは白生地で染めたとしても、生地の風合いで
思わぬ色になるところでしょうか。

また今年の大会では使えなかった色やシミがあったものが、染めを
加えることで使えるものに変えられた方が多かったのが印象的でした。

金繕いも「蘇らせる」ものですが、草木染めも同じだったというのを
改めて気づきました。

来年また行うか迷いがあったのですが、ご参加の方から「是非」という
お声を頂いて頑張ってみようと思っています。
藍の栽培を協力して下さる方もおられますので、今年は参加しなかった
けれどという方は、来年は是非ご検討下さい。


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‘OLI’OLI

学生時代の同級生であるPAKICOさんのさをり織り展に出かけて
きました。

今回はストール、帽子、テーブルウエア、バッグとアイテムが増えて
ますます楽しい展覧会でした。

キービジュアルになっているバッグとワンピースです。
手前のワンピースは端材となった糸を繋ぎ合わせて織られたもので
SDGsな作品ですが、それだけではない美しさで魅せられます。

既に来年の企画もあるそうで、今からそれを拝見するのが楽しみです。

会場は中野のcafe gallery N
会期は11月6日(月)まで
火・水曜日が定休です。
ぜひご覧になって下さい。


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映画「バカ塗りの娘」

お勧め下さる方があって映画「バカ塗りの娘」を見てきました。

「バカ塗り」とは津軽塗を指します。
バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫なことから「バカ塗」
と言われます。

NHK「大奥」で徳川家光を演じ好評を博した堀田真由演じる津軽塗
職人を目指しつつも引っ込み思案な娘が、ある挑戦で道を開くまでの
様子を描きます。

私としては漆を混ぜたり、漆刷毛で漆を塗る音がきっちり捉えられている
こと、48工程もある津軽塗の制作の様子が丁寧に追われているところに
感銘しました。

漆塗の職人では食べていけないという厳しい現実が示されますが、文部科学
大臣賞を獲ったこともある名工の祖父の漆はやってもやっても、さらに
追い求めたいというセリフに奥深さを感じました。

弘前の四季の移ろいの中、大きな事件が起きる訳でもなく淡々と日常を
追う映画です。
派手さはありませんが、日本の漆芸の中でも多彩な技法を持つ津軽塗に
親しんで頂ければと思います。


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身体を整えるやさしいピラティス

敬愛するインストラクターのMidori 先生の教室がNHK文化センター
千葉教室で募集を行っています。


「ピラティス」の名称は聞いたことはあっても、どんなものなのか
ご存知ない方もおられると思います。
元々は負傷兵のリハビリのためにジョセフ・ピラティスさんが考案した
エクササイズですが、バレリーナから火がつき、アメリカのスターが
取り入れたことによって知名度が上がりました。
日本でも芸能人に愛好家が多いのをお聞きになったことがあるかも
しれません。

体幹の筋肉を鍛えることによって身体のバランスを得るものですので、
リラックスイメージの強いヨガに対してエクササイズという側面が
強くなります。

私はMidori先生にご指導頂いて10年以上になりますが、確実に変化が
ありました。
一番は体型です。
体幹がしっかりすることによって年齢的に肥満に陥ることから免れている
と思っています。

また身体のバランスが調整されるので、不要な痛み(50肩、ぎっくり腰、
ひざ痛など)からも遠ざかっているようです。

鍼灸師の資格を持つMidori先生の身体の具合を見極める力は他の追従を
許しません。
講座のタイトルにあるように「やさしく」身体を整えて下さると思います。
ご興味のある方は、ぜひ受講をご検討下さい。

第2・4水曜日 13:00〜14:10
NHK文化センター千葉


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またまたシー陶器・シーガラス

シー陶器とシーガラスで作るアクセサリー作りはもうやりませんと
言っておいて、実はこっそりとやっております。
(ここまで来ると、ほとんど止める止める詐欺ですね。)
今回はNHK文化センターさいたまアリーナ教室で行った分です。


手仕事がお好きなお二人の作品です。
改めて画像で見ると、色、柄の選択が良く、綺麗にまとまっていますね。

シー陶器、シーガラスは材料の違い、色、柄で選択肢が多くあります。
そこをどう絞っていくのかが一つの関門なのですが、これを使いたい!
と思う1片をきっかけにすると、後が決めやすいのではないかと考えて
います。

残っている材料で良ければと言って、もう1箇所でも行っているので、
近々SNSに上げたいと思います。


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添田亜希子さんのガラス皿

ガラス工芸作家の添田亜希子さんの作品をご紹介します。



色ガラスのチップが入った四角皿です。
夏のデザートが合いそうです。

添田さんの作品は多彩な色ガラスを使うので、どうしても端材が発生して
しまうそうです。
それを入れ込んだのが、この作品なのです。

今風に言えばSDGsというところですが、それを考慮しなくても美しい作品
です。
一つ一つチップの入り方が違うので、選ぶ楽しみもあります。

9月7日から18日まで本八幡駅近くの三毛猫雑貨店で展覧会があります。
興味を持たれた方は是非実物をご覧下さい。
夏はやっぱりガラスです!


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2023年 第1回草木染め大会

このブログでもお知らせしていた「草木染め講習会」を
先月25日に行いました。


生藍の青、ペパーミントグリーン。
蘇芳の赤。
玉ねぎの黄色
やしゃぶしのベージュ
これらを重ね合わせることで、さらに色の幅が広がります。

ご参加くださったHさんの作品です。
どの色も綺麗に染まって大満足とおっしゃって頂けました。
画像の左下はじに写っている帯揚げはお母様のもので、茶色のシミが
出来てしまっていたのですが、生藍の青と蘇芳の赤を重ねて紫にした
ところ、全く目立たなくなりました。

真ん中の薄い水色は白生地から染めた帯揚げでお手持ちの帯締めに合う他、
水引の教室で作って下さった帯留にもコーディネートが出来ます。

残念なのがこの災害級の酷暑で藍がすっかり弱ってしまったこと。
習っているピラティスのMidori先生にお育て頂いていたものを急遽頂く
という緊急事態に陥っています。
藍にはマンションのベランダの環境は過酷過ぎたようです。


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第14回 こころばえの会

友人の日本画家・斉藤佳代さんが参加するグループ展に今年も
出かけました。


こころばえの会は出身・年齢、作風も違う9名の女性作家のグループです。
その中で斉藤さんの作品は柔らかい色彩で心が和む作風です。

従来、植物画がメインの斉藤さんですが、今年は風景画が加わったことで
世情とご興味が外に向かったのがわかります。

今年もお扇子の作品が展示されています。

大きくない和田画廊ですが小さな作品群が心地よく同居した気持ちのいい
空間です。
会期は12日(月)まで。
銀座にお出かけでしたら、お立ち寄り下さい。


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