カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景

苔玉から新芽

昨年の個展の際にお祝いに頂戴したトクサの苔玉から新芽が出だし
始めました。

新型コロナウィルスの感染拡大から緊急事態宣言という時でも季節は
春なのですね。

新芽の様子を見て、心が和みました。


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漆繕いの抹茶茶碗

私が金繕いをご依頼頂いた赤楽茶碗をご紹介致します。
本漆で作業を行なっています。


ある著名な陶芸家の作品なのですが、桐箱ごと敷居の上に落としてしまわれた
そうで、ズレが生じたひびが入っていました。

ご希望は繕いをしたことがわかりにくい「漆繕い」でした。
漆繕いとは現在、金繕い(金継ぎ)といっている陶磁器の修復方法の原点で、
欠損の直しから仕上げまで漆のみで行う手法です。

ひびをしっかり止めた後、ズレを解消して仕上げの漆を調合しました。
本漆は新うるしと違って固化後の色の変化が大きいのです。
お茶碗自体も場所場所で色が違いますので、何度も塗っては確認を繰り返し
ました。
さらに色が合ったところで途中にあるグレーの斑紋も再現しています。

先般、ご依頼主にお目にかけたところ大変気に入って頂き、無事返却が完了
しました。
やはりお返しした時に喜んで頂けるのが、何よりのご褒美ですね。


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天上の光景

先般の「希望展」で購入させて頂いた友人の大古瀬和美さんの作品が
会期終了で届きました。
タイトルは「天上の光景6」です。

大古瀬さんからこの作品のイメージをお聞きしていますが、概略説明しますと
「世界の融合」といった感じです。

新型コロナウィルスが感染拡大の気配を見せ、今までの当たり前だった日常が
当たり前ではなくなっています。
そんな不安な気分の時に大古瀬さんの作品の到来は、パッと明るい気持ちにして
くれました。

しばらくは作業中に目に入るところに置き、将来的には額装をしようと考えています。


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横浜港の桜2020

今日はNHK文化センター横浜教室の助手で横浜に出かけました。


日本丸の手前の桜は咲いていましたが、街路はまだ蕾でした。

例年、桜を見ると春が来たと気持ちが明るくなったのですが、今年は新型
コロナウィルスの影響で不安感が優っています。

今はひたすら皆様のご健康を願うばかりです。


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デジタルスケール遍歴

漆芸に限らず材料の重量を正確に測らなければならない場合が
あります。
そのために購入したのがデジタルスケールです。

最初は画像左のキッチンスケールを使っていました。
これだと小数点以下が計測出来ません。
微妙な調整が出来ないと生徒さんから指摘を受けて購入したのが
真ん中のものです。

しかし某国製のせいか精度が低いとクレームが…
コンパクトで軽く、持ち運びも楽だったのですが(涙)

これ以上はやはり国産だろうと購入したのが一番右のものです。
調整用の重りもついており、カバーや袋もしっかりしています。

まだ使い始めたばかりなので、評価はこれからです。
今度こそ上手くいくといいのですが。


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カルチャーセンター再始動

2週間、休講していたカルチャーセンターの講座ですが、本日、
産経学園ユーカリが丘教室から再始動しました。


従来、向かい合わせがあったグループ形式から教室並びに変更。


講座の前後にテーブルをアルコール消毒。

出来うる限りの対応をして、ご不安のないように努めておられます。
私自身も健康に留意し、万全の態勢で伺います。
よかったらお越し下さい。

お願い
発熱、風邪様の症状があるなどの場合は、受講をご遠慮下さい。


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作品例ファイル

突然の休みを有意義にしようと鯛牙の次に取り組んだのが「作品例」の
ファイルです。
拙著「金繕いの本」にも載せられなかった技術に取り組んだ生徒さんの
作品をまとめたものです。

何事も百聞は一見にしかずというように、言葉で説明するのには限界があります。
私自身が試作したサンプルなども用意していますが、既に取り組まれた生徒さん
の画像を見て頂くのも有効な手段と考えています。

持ち歩いているカメラのデータを探して見て頂いていたのですが、さすがに量が
多くなって探すのに手間取るようになってしまいました。
そこでチャレンジされることが多いテクニックをまとめたファイルを作成しました。
見たいという方にはお見せ致しますので、お申し付け下さい。

いよいよ明日16日月曜日からカルチャーセンターの教室が再開致します。
各カルチャーセンター共、出来うる限りの対策をして皆様をお迎え致します。
もちろん私自身も万全の体調で伺います。
ご無理は申し上げませんが、前向きなお気持ちでお出で頂けたら幸いです。
お教室でお待ちしております。


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鯛牙 自作する

カルチャーセンターの教室がお休みになってしまい、時間が出来ました。
せっかくだから有意義に過ごそうと、なかなか手が回らなかった作業を
することにしました。
まず製作したのが「鯛牙」です。

本漆の仕上げで丸粉を使った場合、磨きに使う道具です。
市販されてはいるのですが、高価な道具です。
お求め頂くのが忍びないと思っていたところ、有難いことに生徒さんから
顎の骨付の鯛牙を頂戴しました。


上の画像は以前、私が入手したもの

短時間で作ったので、以下の手順で簡単に作っています。
1.顎の骨から牙を切り出す
2.竹棒径6mmを牙の根元が埋まる深さの穴をあける
3.接着剤で牙を接着する
4.隙間をパテで埋める
5.補強に糸を巻く

ご自分で作ってみたいという方は、まず天然の鯛(全重量が3kg以上は必要)
の顎の骨を入手下さい。


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トクサの持ち運び

先日、化粧コットンに水を含ませてトクサを包み、タッパーウエアに
入れて持ってくるという方法をご紹介しましたが、試験管バージョンを
お持ちになった方がおられました。

共のガラスの栓がついているので、水を入れても漏れない仕様になって
います。
おしゃれです。
コンパクトなところも魅力ですね。

最近、実験道具が人気になり、手に入る場も増えました。
試験管がお好みの方もおられるのではないでしょうか。
気に入った道具はモチベーションが上がります。
是非、参考になさって下さい。


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小説「金継ぎの家」

昨年、生徒さんからご紹介頂き、小説「金継ぎの家」(幻冬社文庫)
を読んでみました。

内容は祖母、母、高校生の娘の三代記です。
金継ぎを生業としている祖母、ホテルマンの母、進路に悩む娘が、それぞれ
過去を振り返り、未来への道を選択するまでが描かれています。

祖母と孫娘のふれあいの中で金継ぎの技法について触れられていますので、
金継ぎってどんなもの?という方には小説を読みながら理解出来るかと
思います。

ただ技法書として捉えるのはお勧めしません。
作者がある金継ぎ作家の方を取材しているのはわかりますが、その作家の方
独自の手法になっている部分があり、初心の方が文章から類推して取り組まれると
失敗する可能性が高いからです。

私としては金繕い(金継ぎ)とは時間をかけて、じっくり取り組むものだと
わかって頂ければ良いかと思います。

また国内の漆生産の難しさに触れられているのも、是非興味を持って頂きたい
内容です。
国産の漆の質は世界一だと思いますが、漆の採取の過酷さから生産量はわずかです。
国が国宝などの修復を国産漆に限ると舵を切ったことで、国産漆に注目が集まって
いますが、その体勢が整ってはいないのです。
その実情を理解し、購入などに繋がっていくことを切に望みます。


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