カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
薬膳の屠蘇散
喪中ということで昨年末の門松・屠蘇散作りの講座に参加
出来ませんでした。
残念に思っていたところ、薬膳料理を修めた方から屠蘇散を
頂きました。
これをみりんで抽出して頂きました。
内容が多いのか複雑かつスパイシーで、とても美味しかったです。
屠蘇散は平安時代初期に伝わり、疫を除する効ありとされるもの
です。
これで新しい年の始まりという気分も高まりました。
今年もお世話になりました
喪中でも年末のご挨拶はしてもよいということなので。
皆さま、今年もお世話になりました。
昨年は「金繕いの本」の出版。
今年は出版記念パーティーの準備に始まり、各メディア対応で
終わりました。
ここ数年、毎年何かしら大きな「課題」のような出来事があります。
それを必死にこなしているのですが、それによって自分の成長を
感じています。
来年も何か「課題」がやってくるのでしょうか?
水仙の花活け
花活けのお稽古で水仙を活けました。
実は水仙の花活けがとても苦手です。
ご存知の方も多いと思いますが、水仙は花と葉を一度解体して
活けます。
その際、葉の向きが勝手に合うように変えるのですが、これが
とても難しいのです。
あまりいじりすぎると葉の状態が悪くなりますので、1〜2回で
決めたいところですが、なかなか上手くいきません。
年に1度、2月にしかお稽古しないのですが、今年は我が家が喪中
なので特別に今月のお稽古になりました。
その分、水仙の花期がまだありますので練習するしかありません。
私は生徒の立場になるというのは、とても意味があることだと
思っています。
慢心した「先生」になってはいけないと言い聞かせています。
ニコライ・バーグマンのお店
以前から素敵と思っていた「ニコライ・バーグマン」のお店に
贈り物のお花を購入しに出かけました。
お店の前の装飾です。
クリスマス仕様と思われます。
独特のセンスがいいですね。
ボックスフラワーは贈ってよし、もらってよしなので、これからも
出かけることになると思います。
ミャンマー土産
ミャンマーにお出かけになった方から、お土産に漆塗りの
小物入れを頂きました。
ミャンマーの漆器は塗面に線刻して色漆を充填した加飾が特徴です。
中を見るとたっぷりと漆が塗られているのがわかりますが、これが
固化しているのが凄いところです。
以前のブログで紹介しました「馬尾胎蒟醤椀」です。竹と馬の尾の毛で
胎が編まれているので柔らかくしなるのですが、それについていけるだけ
漆も柔軟性があるということです。
ミャンマーの漆は正確にはグルタ属の植物から樹液を採取していて、日本の
ウルシ属とは違います。
成分も「チチオール」で、日本の「ウルシオール」とは違ってきます。
日本とこのミャンマー産の漆と関係が深いことがわかっています。
すでに桃山時代に輸入したミャンマー産の漆で漆器を作り、輸出していたのです。
国産の漆とは違う性質の漆を使いこなしていたんですね。
お土産を頂いたことで、改めて勉強することができました。
粋な贈り物
何とも粋な贈り物を頂戴しました。
自由学園明日館の食堂椅子のミニチュアです。
自由学園明日館といえば拙著のグラビア撮影をした場所であり、出版記念
パーティーを開いた場所でもあります。
食堂の椅子はフランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新のデザインです。
スリットにはまった赤いパーツが印象的ですが、これは安く手に入る規格材を
使うための工夫です。
インテリアデザインを勉強した私にとって、椅子は必須アイテムと言えます。
これらを総合してミニチュアをプレゼントして下さるなんて、本当に粋な
計らいです。
早速、作業部屋に飾りました。
本当にありがとうございました!
コクリコ坂から 聖地巡礼?
昨日は港の見える丘公園の方からイタリア山庭園まで、横浜
山手西洋館の「世界のクリスマス」イベントを見学しました。
その後、イタリア山庭園を下ったところから「裏元町」と
言われる通りを通って元町・中華街駅まで歩いたのですが、
これがジブリ映画の「コクリコ坂から」の聖地巡礼みたいに
なったので、これもレポートします。
まずは「zaim cafe annex 」です。
こちらはギャラリーやパーティーなどのためのレンタルスペース
として運営されているところです。
大正末期建築の民家をリノベーションして、内部は無国籍な空間に
一新。
イタリア山庭園からしか見えないので、ちょっとした隠れ家風に
なっています。
「コクリコ坂」では建物のアイディアソースになったようで、
パンフレットの最初の見開きに屋根飾りが酷似した館が描かれています。
こちらは元町厳島神社です。
主人公・海の通学路に鳥居が出てきますが、この元町厳島神社が
モデルだと思われます。
実際は裏元町にありますので、山の上にある学校に通う海がこの
鳥居の前を通ることはないはずです。
しかし西洋館と神社の鳥居という取り合わせが、西洋と日本の
文化が出会う場所だった横浜らしさを出しているように思いました。
横浜は私が生まれた場所です。
元町はすっかり綺麗な街になってしまいましたが、面影が残る
ところに懐かしさを感じてきました。
グリーンダウンプロジェクト
ダウンジャケットの表地が切れてしまい、洋服としてのリサイクル
には出せない状態でどうしたものかと思っていたところ、テレビで
「グリーンダウンプロジェクト」のことを知りました。
グリーンダウンプロジェクトとは、羽毛循環サイクルを目指した活動です。
回収されたダウンは洗浄され、乳児が使えるくらい清潔に蘇ります。
その結果、二酸化炭素の排出も抑えることが出来る、羽毛の安定供給に
役立つなどのメリットがあります。
回収に出すのには、いくつか条件があるので、あらかじめ確認する
必要があると思います。
私の場合、近隣のアパレルメーカーの回収箱を利用しました。
買い物ついでに出かけたので、負担もなしです。
ご興味のある方は是非オフィシャルサイトをご確認下さい。
卒業大学について
日本ヴォーグ社の「手づくり手帖 初冬号」を始め、このところの
取材で金繕いに辿り着くまでの経緯をお話ししたので、卒業大学に
ついて問われることが多くなりました。
というのもいずれも大学名を記してないからです。
これは原一菜先生からのアドバイスを受け、明記しないと決めて
行っていることです。
決して卒業大学が名前を明かせないような学校ではありませんし、
ましてや経歴詐称でもありません(笑)。
ですので直接問われれば、正直にお話ししています。
ただ話だけではと疑義がある方には、証明する文書をお出し致します。
ご遠慮なく、お申し付け下さい。
梱包材で一工夫
薄め液を筆洗い用に別の瓶に分けて頂いていますが、これが
道具入れの中で倒れて金・銀泥の包みに浸透してしまうという
「事故」が起きることがあります。
浸透してしまうと金・銀泥は固まってしまい、使えなくなって
しまいます。
10月から受講を初められた方が、この「事故」を避けるとても
良い工夫をされていました。
ちょうど小分けした瓶がすっぽり入る穴が空いた梱包材を利用して
瓶が倒れないようなケースを作られていたのです。
空いた空間がある道具箱だと、どうしても瓶の転倒が心配になりますが、
これがあれば安心です。
このような工夫をして「事故」を防いで頂けたらと思います。
ところでもし金・銀泥に筆を洗って新うるしを含んだ薄め液が浸透して
しまった場合、洗って復活させる方法があります。
ある程度の損失が出ますが、洗う過程で粒が揃うということもあります。
ただ時間がかかります。
また私の方では説明するに止まりますので、ご自身で作業をして頂く
ことになります。
この点を考えますと、やはり「事故」には合わない方が良いかと思います。