ミャンマー土産

ミャンマーにお出かけになった方から、お土産に漆塗りの
小物入れを頂きました。


ミャンマーの漆器は塗面に線刻して色漆を充填した加飾が特徴です。
中を見るとたっぷりと漆が塗られているのがわかりますが、これが
固化しているのが凄いところです。


以前のブログで紹介しました「馬尾胎蒟醤椀」です。竹と馬の尾の毛で
胎が編まれているので柔らかくしなるのですが、それについていけるだけ
漆も柔軟性があるということです。

ミャンマーの漆は正確にはグルタ属の植物から樹液を採取していて、日本の
ウルシ属とは違います。
成分も「チチオール」で、日本の「ウルシオール」とは違ってきます。

日本とこのミャンマー産の漆と関係が深いことがわかっています。
すでに桃山時代に輸入したミャンマー産の漆で漆器を作り、輸出していたのです。
国産の漆とは違う性質の漆を使いこなしていたんですね。

お土産を頂いたことで、改めて勉強することができました。


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