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ひらがなの美ー高野切

もう先月のことなのですが、東京国立博物館に展示されている
ひらがなの美ー高野切」展を見に行ってきました。

高野切とは「古今和歌集」を書写した現存最古の写本です。
平安時代の仮名の逸品で、仮名書の最高峰と言われています。
従来は紀貫之の書と言われていましたが、現在の研究では3人の
能書家が分担して書いたことがわかっています。

この展覧会では高野切において3人の書を比較した後、それぞれの
別の作品を紹介しています。
また類似した書風や同時代の名品を合わせて展示することで、より
3人の書の特徴がわかるようになっています。

今、私が臨書してるのは3人のうち、3種に分類される人が書いた
「粘葉本和漢朗詠集」です。
第1種の位も高く、落ち着いた円熟の書を書かれた人に近い感じですが、
高野切を書いた時は年齢が若かったようで、勢い余り飛んだり跳ねたり
する感じがあります。

臨書の際、使っているのは印刷のテキスト本なので、今回肉筆を見られた
のは、とても勉強になりました。
墨継ぎした時の墨の濃さ、渇筆と言われる少ない墨で書いた時の鋭さ
など、印刷ではわからない情報が把握出来ました。

本館特別1室のみの展示ですが、まさに穴が開くほど見てきました。
仮名書を勉強している方にはオススメです。
会期は7月1日日曜日までです。


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かな 散らし方

コツコツ続けている「かな書」で、新しい歌の散らし書きの
指導を受けました。

左上に私が書いた臨書があります。
単純に2行に書いていたものを分解。
原一菜先生が散らし方を検討しながら、少しずつ書き変えて
いかれました。

右下のものが色紙をイメージした構成のお手本です。
元々の歌から少々文字も変更されています。

先生が臨書してきたものを見て、まず私が気持ちよさそうに
書いていることから、散らし書きの指示を考えられたようです。

散らし書きするというと歌の内容から考えてしまいますが、先生に
よると重要なのが格好良く見えるかどうかなのだそうです。

文字のレイアウトも大切ですが、切る場所、他の文字との取り合わせ、
アクセントになる文字の選定など、瞬時に判断し変更されていく様は
魔法を見ている様です。

これを元に頑張って臨書します!


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書道用ではない筆

先日、書道用ではない筆で漢字を書いたとブログでアップ
したところ、興味を持って下さった方がおられたので、もう
少し詳しくレポートします。

その書道用ではない筆とは、水彩画用の筆です。


それぞれの画像で奥に写っているのが、普段漢字用に使っている
筆です。
毛の材質はコリンスキーです。

水彩画用の筆というのが手前のもので、ラファエルというメーカーの
8404シリーズです。
毛の材質は同じくコリンスキーです。

画像でも何となく毛質の違いがお分かり頂けるでしょうか?

書いた字がこちら。
左がラファエルで、右が書道用です。

あまり変わらない?
でも細線が綺麗に書けるのです。

そもそもきっかけは私が蒔絵用にこの筆を購入したことから
始まります。
心拍数が上がってしまうくらい高価な筆だったにもかかわらず、
太すぎて使用せず(涙)
原一菜先生が痩金体という独自の書体を作り出した徽宗のお手本には
最適かもしれないとのアイディアで使ってみることになったのです。
(現在臨書しているのは徽宗の千字文です。)

前回初めて使った時には外側の短い毛が出てきてしまって苦戦
しましたが、今回はだいぶ解消しました。
とりあえず細線の美しさは捨てがたいということで使い続ける予定
です。

さてこの筆、使いこなせるかな?


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久しぶりの漢字

ここ1年ばかりかな書に集中してきましたが、久しぶりに漢字の
臨書です。

あまりに久しぶり過ぎて書けなくなっているのではないかと
思ったのですが、意外に書ける…と思ったのも束の間、やっぱり
固い(涙)

でも大きい字を書くのは気分がいいです。
ストレス発散にもなるかも。

実は今回書道用ではない筆で書いているのですが、構造が全く違うと
わかりました。
外側が短い固い毛でガードされているので、踏み込むと短い毛が
出てきてしまいます。
毛の質も違うのですが、書道用は長い毛の束でクオリティーを必要と
しているのですね。

いろいろなことがわかった今日の臨書でした。


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書き初め2018

書き初めを1月7日まで、遅くとも1月中にすると開運・運気上昇に
なると聞き、今日かな書を書いてみました。

昨年から取り組んでいる散らし書きです。

単純に1字の形を取るのも大変なのですが、墨の濃度を変化させる
のに難儀しています。

でも積み重ねは絶対効果があるはず。
前回わからなかったこと、出来なかったことが少しずつ出来ている
ように感じました。

一足飛びに何か出来るようにならなくても1歩1歩進む。
今年もそんな風に心がけたいと思います。

 


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散らし書きの練習

3〜4年前から取り組んできた「かな書」ですが、ようやく先生から
散らし書きの練習の指示が出ました。

上の画像は、ただ真っ直ぐ2行に書いていた練習を分解し、レイアウト
して頂いた指示書になります。
細かく墨の濃淡のつけ方も教えて頂きましたので、これを下敷きに練習
します。

性格的には大きく書く漢字の方が合っているようで、筆の穂先がつくか
つかないかのところで書く「かな書」には難儀しました。
清書を2つ書いていっても、あまりの酷さに1つしか見て頂けないこと
すらありました。

そのような状態なので少しでも書かない期間があると、あっという間に
腕が落ちます。
昨年の本の制作期間は全く書けなかったので、その後のリカバリーに
苦労しました。

それから1年以上経って、ついに散らし書きです。
かな書をなさる方なら、散らし書きの魅力はご存じだと思います。
ちょっと偉くなったような気分です(笑)


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お気に入り筆ペン

昨年の「金繕いの本」出版後、サインを求められることが
多くなりました。
時間がある時は毛筆で書いていますが、出先の場合、筆ペンを
使っています。

金繕い 金継ぎ 筆ペン

気に入って使っているのが、呉竹の「完美王」というものです。
すごいネーミングだと思いますが、キャッチコピーも「ストレス
なんて感じない」ですから、かなりの強気です。

たまたま店頭で試し書きをしたら穂先の感触が毛筆に酷似して
いて感触が良かったことと、本体部を押さなくてもインクが自然に
出てくるところがいいと思いました。
いろいろな人に試してもらって皆様感触が良いようなので、オススメ
しています。
難点は市場のシェアを「ぺんてる」が握っていることです。
取り扱い店が多くありません。

ところで、もしサインをお望みでしたら、お気軽にお申し付け下さい。
頼まれると嬉しいやら恥ずかしいやらなのですが、お断りは
致しません。
出版記念パーティーで金蒔絵のサイン本を販売していたのですが、
だからといって遠慮なさる必要はありません。


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硯を研ぐ

先日の世田谷ボロ市で入手した硯を研ぎました。

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というのも墨をする丘の部分に小さな穴があいているのです。
それも丁度墨を磨りやすいところに。
人為的に破損させたのではなく自然な状態での欠損ですが、
もしかしたらそれが原因で手放されてしまったのかもしれません。

全く穴がなくなるまで研いでしまうと、相当低くしなければならなく
なるので、とりあえず大きな引っ掛かりがないところまで研ぎました。
使用したのは、上の画像に写っている硯用の砥石などです。

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画像では判りにくいと思いますが、端渓は水に浸すと紫の渋い色が
現れます。
これを榊莫山先生は「魔術のよう」と表現されていますが、確かに
妖しい雰囲気を漂わせています。

硯は使っていると凸凹が出来ます。
それを平らに直すために研ぐのを繰り返していれば、問題の穴も
いつかはなくなるはずです。
そのくらいのんびり付き合うつもりです。


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文房四宝

原一菜先生からお借りし、通読していた榊莫山先生の「文房四宝」
(角川書店)の古書を入手しました。

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文庫本も出ているようなのですが、図版がない可能性があるので、
ハードカバーの古書を探しました。
幸い美本が入手出来、大満足です。

この本は榊莫山先生の四宝に対する愛情と温かみのある文章が一番
の魅力ではありますが、優秀な解説書でもあります。
特に莫山先生が実際に使われている経験をもとに解説されている内容は
とても貴重だと思います。

書道初心者の私は、四宝それぞれの基本的な知識を系統立てて勉強
出来ました。
もし何か文房四宝の本をお探しでしたら、お勧め致します。


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世田谷ボロ市2016

今年も原一菜先生の引率で世田谷ボロ市に行ってきました。

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通りは人が多く、盛況の様子です。

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今回は陶磁器はあまり購入せず、漆器の皿2点。

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実はメインの狙いは硯と墨でした。
硯は原先生のお見立てで、中国・端渓のものをGet!
墨はなぜ使いかけのものを?と思われるかもしれませんね。
実は墨は作られた直後より20年以上経過したものの方が良いのです。
手前に写っている古梅園のものなどは、小学生レベル用として
生産されたものですが、年月が経ったことで質が良くなって
います。

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少々変わったものが、こちらの携帯用の硯です。
大きさは横5cm×縦8cm×厚さ6mm。
材質は日本の那智石です。
このサイズにするのには石のクオリティがないと出来ないという
ことで、珍しさだけではない価値があります。

充実のボロ市探索となりました。


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