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お気に入り筆ペン

昨年の「金繕いの本」出版後、サインを求められることが
多くなりました。
時間がある時は毛筆で書いていますが、出先の場合、筆ペンを
使っています。

金繕い 金継ぎ 筆ペン

気に入って使っているのが、呉竹の「完美王」というものです。
すごいネーミングだと思いますが、キャッチコピーも「ストレス
なんて感じない」ですから、かなりの強気です。

たまたま店頭で試し書きをしたら穂先の感触が毛筆に酷似して
いて感触が良かったことと、本体部を押さなくてもインクが自然に
出てくるところがいいと思いました。
いろいろな人に試してもらって皆様感触が良いようなので、オススメ
しています。
難点は市場のシェアを「ぺんてる」が握っていることです。
取り扱い店が多くありません。

ところで、もしサインをお望みでしたら、お気軽にお申し付け下さい。
頼まれると嬉しいやら恥ずかしいやらなのですが、お断りは
致しません。
出版記念パーティーで金蒔絵のサイン本を販売していたのですが、
だからといって遠慮なさる必要はありません。


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硯を研ぐ

先日の世田谷ボロ市で入手した硯を研ぎました。

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というのも墨をする丘の部分に小さな穴があいているのです。
それも丁度墨を磨りやすいところに。
人為的に破損させたのではなく自然な状態での欠損ですが、
もしかしたらそれが原因で手放されてしまったのかもしれません。

全く穴がなくなるまで研いでしまうと、相当低くしなければならなく
なるので、とりあえず大きな引っ掛かりがないところまで研ぎました。
使用したのは、上の画像に写っている硯用の砥石などです。

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画像では判りにくいと思いますが、端渓は水に浸すと紫の渋い色が
現れます。
これを榊莫山先生は「魔術のよう」と表現されていますが、確かに
妖しい雰囲気を漂わせています。

硯は使っていると凸凹が出来ます。
それを平らに直すために研ぐのを繰り返していれば、問題の穴も
いつかはなくなるはずです。
そのくらいのんびり付き合うつもりです。


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文房四宝

原一菜先生からお借りし、通読していた榊莫山先生の「文房四宝」
(角川書店)の古書を入手しました。

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文庫本も出ているようなのですが、図版がない可能性があるので、
ハードカバーの古書を探しました。
幸い美本が入手出来、大満足です。

この本は榊莫山先生の四宝に対する愛情と温かみのある文章が一番
の魅力ではありますが、優秀な解説書でもあります。
特に莫山先生が実際に使われている経験をもとに解説されている内容は
とても貴重だと思います。

書道初心者の私は、四宝それぞれの基本的な知識を系統立てて勉強
出来ました。
もし何か文房四宝の本をお探しでしたら、お勧め致します。


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世田谷ボロ市2016

今年も原一菜先生の引率で世田谷ボロ市に行ってきました。

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通りは人が多く、盛況の様子です。

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今回は陶磁器はあまり購入せず、漆器の皿2点。

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実はメインの狙いは硯と墨でした。
硯は原先生のお見立てで、中国・端渓のものをGet!
墨はなぜ使いかけのものを?と思われるかもしれませんね。
実は墨は作られた直後より20年以上経過したものの方が良いのです。
手前に写っている古梅園のものなどは、小学生レベル用として
生産されたものですが、年月が経ったことで質が良くなって
います。

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少々変わったものが、こちらの携帯用の硯です。
大きさは横5cm×縦8cm×厚さ6mm。
材質は日本の那智石です。
このサイズにするのには石のクオリティがないと出来ないという
ことで、珍しさだけではない価値があります。

充実のボロ市探索となりました。


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散らし書きデビュー

仮名の「和漢朗詠集」の臨書をしていましたが、散らし書きの
お稽古をしてきました。

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散らし書きとは自由にレイアウトするもので、日本独自の感性と
言えると思います。
レイアウトの仕方から始まって、運筆まで教えて頂きました。

最大の醍醐味は散らし方だとは思うのですが、一番驚いたのが
仮名書は全身を使って書くということです。
漢字ならまだしも、仮名は静かに書いているイメージがあったからです。

奥が深い散らし書きです。
今回は第1歩に過ぎません。
まだまだ練習あるのみです。


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久しぶり過ぎる習字

ここ数ヶ月、書道の筆を全く持っていませんでした。
久しぶりにかなを書いてみたら、案の定、書けなくなって
いました(涙)

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金繕いの仕上げの上達のために指導を受けている書道ですが、
今では趣味を聞かれたら「習字です。」と答えたくなるくらい
楽しんでいます。

上達に合わせて道具も良い物が必要になってきます。
かなに関しては、硯と墨をもっといいものを使うようにと
先生から言われていました。
今日やっと工房に金繕いを習いに来ている方からお借りした
硯と墨を試すことが出来ました。

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自分が使っていたものより遥かにいいもので、墨をする時間から
墨の色まで違う事がよくわかりました。
やはり道具は大事ですね。


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面相筆も

このところ「こんな筆もコリンスキー」だったという情報を
頂いておりますが、面相筆にもコリンスキーがあったという
のを見せて頂きました。

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以下に面相筆について榊莫山先生の本から説明を抜粋します。
本来は画筆です。
穂が細く、長いので、細かい描写や人や動物の面相(眉や
鼻、ヒゲなど)を描くのに都合がよいので面相筆と呼ばれて
います。
穂の付け根が二段式になっているのが特徴ですが、これは穂が
細くて持ちにくいので、持ちやすい太さにするためです。
毛の材は剛毛と分類される馬が多いようです。

面相筆というと私は穂の腹の締まりがゆるいのが気になり、
使っていませんでした。
今回ご紹介頂いた筆を実際使わせて頂いたのですが、コリンスキー
ならではの水毛がしっかりあり、なかなかの使い心地です。
小さな仮名文字にもいいようです。

お話を聞いて面白かったのが、コリンスキーの雄と雌では、毛の
堅さに違いがあるということです。
雄の方が雌より堅いそうで、使い心地に違いがあるそうです。

この筆を使わせて頂いて、使えないと思っていた細く長い蒔絵筆に
挑戦してみようかという気になっています。


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玉毛筆を使ってみた

少し前のブログに玉毛(猫毛)筆を使うのがあこがれと
書きました。
練習でその玉毛筆を使ってみました。

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墨の薄さは別として、軸と穂先が全く違う方向を向くという
惨敗振りでした(涙)
全然筆を制御出来ていないのです。
しかし線の独特な柔らかさが美しい。
これぞかな書という感じになります。

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こちらが普段使っているコリンスキーの筆です。
弾力のある穂先が筆を支えてくれて、腕のなさをカバーして
いるのが、よくわかりました。
その分玉毛筆の線と比べると堅いのがわかります。

猫毛を玉毛というのは、どうやら猫の名前が「たま」が多い
かららしいと以前のブログに書きました。
原一菜先生から、この説に関して中国では「玉」(ぎょく)
という文字を大切にしているからではないかというお話を
聞きました。

今回玉毛筆の線の美しさを実感してみて、まさに筆の玉と
感じ、納得しました。


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ようやく書き初め

本来1月2日に行うべき書き初めが、今日になってしまいました。
昨年末あたりから漢字用の筆に悩んでいたのですが、世田谷•
ボロ市で新しい筆を入手しました。

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奥に写っているのが、急場しのぎで使っていた筆で、手前が
今回入手した、ずっと使っていたのと同じ筆です。
比べてみると穂先の太さ、長さが微妙に違うのがお分かり
頂けると思います。
このわずかな違いが気になっていました。

こうして見ると奥の細く長い筆は、千字文を書くには良さそうです。
今回購入した手前の筆は、蘭亭序の復習には欠かせない感じです。

よく弘法大師は筆を選ばないと言いますが、史実は違います。
中国から書法によって違う筆を持ち込んだのは弘法大師なので、
「筆にこだわる」と言い換えた方がよいと思います。

その弘法大師にあやかる訳ではありませんが、用途によって筆を
変えて使ってみようと思います。


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玉毛とは?

先日根朱筆のブログを書く際に、前から疑問に思っていた「玉毛=
猫毛」について調べてみました。

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かな書用 玉毛筆

毛先に玉状のものが出来るからとか、毛先部分に膨らみがあるから
という理由で「玉毛」と称されているようです。

しかし実際筆を作っておられる方のHPによると、そのような状態は
確認出来ないとのことです。
先輩職人の「猫の名前は大抵タマだから」という話が紹介されていますが、
案外本当の理由はそんなところかもしれません。

私は愛猫家に配慮して、違う言葉に置き換えているのではないかと思って
いたくらいです。

玉毛は細い線を書くために使われますが、私のかな書の腕では玉毛は
まだ無理と言われています。
上の画像に写っている筆は、いつか使える日が来ることを願って
購入したものです。

筆について興味深い話がありましたら、またUPします。


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