カテゴリー別アーカイブ: 植物•スケッチ

鉢植えのトクサ 水管理

このところトクサが枯れてしまう理由について検索が多いので、
鉢植えのトクサの水管理についてお伝えしたいと思います。

トクサが枯れてしまう原因として水やりの少なさをあげたブログを
以前書いています。
水が適度に散ってくれる地植えと違い、鉢植えには水のやり過ぎも
あり得ることもお知らせしておきます。

上の画像のように新芽が大きく育たないうちに腐ったように枯れて
しまう場合、水のやりすぎの可能性があります。
この場合、しばらく水やりを休止し、再度新芽が出てくるようになったら
水やりを再開しています。

これは私の経験則で、明確な根拠がなく申し訳ありません。
トクサは結構強い植物なので、水のやりすぎで根腐れ状態になっていても
復活してくれます。

上の画像を撮ったプランターは、水を好む藍と一緒に水をやり過ぎてしまった
ようで、しばらく水を制限してみました。
現在は新芽が順調に育つようになってきたので、徐々に水の量を増やしています。

梅雨が明けて盛夏になると、基本シダ植物なので水やりは毎日必要になり
ます。
鉢植えの場合、新芽の出る春から初夏の水やりは、状態を見ながら行った
方がよいようです。


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やしゃぶし

新しく開講する成田教室の準備をしています。
教室に置いている道具箱の中には、ちょっと珍しい物も
入っています。
その代表例が「やしゃぶし」でしょう。

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山歩きをする方はご存知でしょうし、クリスマスリースの材料として
ご存知の方もいらしゃるかもしれません。
実は草木染めの材料でもあります。

やしゃぶしは、カバノキ科ハンノキ属。
10月から11月に熟す果穂の形が夜叉のように見え、五倍子(ブシ)の
ようにタンニンを含むことから名前がついたそうです。

しかし道具箱になぜ入っているのか?
先日横浜•港北教室の方から質問がありましたが、金繕いの道具と
して入っているのです。
しかし少々レアなものではあります。
ご興味のある方は、教室でご質問下さい。


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藍 苗の旅立ち2015

先日分植した藍の残りの苗が、原一菜(いちな)先生と成田先生の
ところへ旅立って行きました。

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今年の苗は、育ちとしては少し小さいのですが、お二人とも草木染めは
慣れていらっしゃるので、問題ないと思います。

特に原先生は、1本から挿し木して倍に増やして、着物1反染められます。
今年も何か作品を見せて頂けるのを楽しみにしています。


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藍の分植 2015

藍の苗が10cm程に成長したので、分植しました。

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今年は発芽率は良かったものの、育ちに差がありました。
すでに10cmに達した苗あり、まだまだ発芽時と変わりがない苗ありと
極端です。
しかしあまり大きくしてしまうと根がからんでしまって、苗が分けにくく
なってしまうので、今日の作業を決断しました。

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45cmのプランターに2株つづ、3個で計6株です。
少ないようですが、1株が直径60cm、高さも60cmくらいまでに
生長するので、工房教室での生藍染め大会には十分と思います。

今後は水遣りと、アブラムシに注意して大きく育てます。


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藍 順調に生育中 2015

先日発芽したとご報告した今年の藍ですが、その後順調に生育
しています。

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種苗メーカーによると、発芽率は70%以上ということだったのですが、
90%近い発芽率となりました。
10cmくらいまで生長したところで、プランターひとつに2株づつ
分ける予定です。

水を好むので、これからの季節は水やりが欠かせません。
今後も順調に育ってくれることを祈って、せっせと水やりします。


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藍の発芽 2015

先月末に種を蒔いた藍ですが、ようやく発芽しました。

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少々想定より遅れていたので、心配しました。
原因としては水やりが1日おきだったからかな?というくらいです。

とりあえずある程度育ってから、分植する予定です。


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藍の種蒔き 2015

今年も生藍染めを行おうと決心して、種蒔きを行いました。

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藍の種は、種苗メーカーから取り寄せました。
ゴマくらいしかない小さな種ですが、これが草丈60cmにもなるの
です。

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1週間から10日くらいで発芽する予定です。
その中から選定して、プランター1つに2株づつ植え替えるつもり
です。

今年は紙染めにチャレンジしてみたいと思っています。
そのためには、まず無事の発芽を祈ります。


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トクサの新芽2015

桜があっという間に満開になりました。
それと時期を同じくして、我が家のトクサも新芽が出始めました。

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手前や奥に見えている白化しているのは、去年の芽です。
刈り取ってしまったあとは、このように枯れて白化します。
画像にあるように、新芽は全く新しいところに出てくるのです。

トクサは虫害もなく丈夫な植物ですが、枯れる一番の要因は渇水です。
あくまでもシダ植物なので、夏場の水やりは必須です。

適度な日当りは必要ですが、夏場の直射日光には耐えられないので、
庭に植える場合は場所を選んで下さい。

春に出たばかりの新芽は、道具にするには柔らか過ぎます。
秋〜冬まで待って下さい。

なお苗は初夏に入手しやすくなります。
苗が欲しい方は、この時期に園芸店に相談してみましょう。


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トクサの刈り取り 2014

今年も年末にトクサの刈り取りを行いました。

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刈り取った状態です。
先の枯れた部分は切り落とし、細すぎるものは取り除きます。
生えている時点で枯れているものは劣化していますので、道具としては
使えません。

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選定した状態がこれです。
1週間干したら、道具として使用可能になります。

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刈り取ったあとの状態です。
残った部分は枯れてしまいます。
ここから新芽は出てきません。
来年春、別のところから芽が出てきます。

地面から上がなくなっても根は生きています。
新芽が出るまでは、それほど頻繁でなくとも構わないので、
水やりを忘れないようにするのが大切です。

トクサは寒さに当たれば当たるほど、硬くなると言います。
私の物は鉢植えのせいか、寒気に当たると寒さ焼けしてしまうので、
毎年早めに刈り取りしています。
しかし地植えの方はなるべく寒さに当て、刈り取った方がよいと思います。


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漆の樹皮

引っ越し後の片付けで、いろいろ面白い物が出てきましたので、
ご紹介したいと思います。
韓国土産で頂いた「漆の樹皮」です。
画像の右下に写っている切り口には、樹液が滲んでいます。

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漆の木は樹液はもちろん、実も活用出来ますが、韓国では樹皮を
漢方薬として使うそうです。
どうやらお茶として飲むようなのですが、胃腸トラブルに効能がある
そうです。

輪島の塗師•中室勝郎氏は、著書で「漆は人を恋しがる」と書いていますが、
漆の木は人間と共に生きてきました。
樹皮が活用されているのも、その長い付き合いからなのだと思うと、
感慨深いものがあります。


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