カテゴリー別アーカイブ: 生徒さんの作品

宝瓶型急須のひび

NHK学園市川オープンスクールのFさんの作品をご紹介致します。
萩焼の宝瓶型の急須のひびです。

お父様から受け継がれた急須はいい色合いに変化しています。
そこに金泥の仕上げが映えているかと思います。
代々受け継がれた器を金繕いして引き継ぐというのは、まさに金繕い
ならではのお話しです。

先般、終了したパラリンピックの閉会式でアンドリュー・パーソンズ
国際パラリンピック委員会会長が金継ぎに言及されました。
「誰もが持つ不完全さを受け入れ、隠すのではなく大事にしようという
考え方です。」
パラリンピックの多様性の調和というテーマに合わせたスピーチですが、
金繕い(金継ぎ)を取り上げられたことを大変嬉しく思っております。

Fさんの作品を見て頂いて、金繕い(金継ぎ)に興味を持って頂けたら
嬉しいです。


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美しい仕上げ

NHK学園市川オープンスクールのKさんの作品をご紹介致します。
お茶碗の欠けです。


画像でどのくらい、この作品の美しさが伝わるでしょうか。
フラットで平滑。
お手本のように美しい仕上げなのです。

度々このブログでも書いていますが、日常で生じる最も多い欠損は
縁の欠けです。
基本としてこの欠けが難なく出来ればいいと思いますが、さらに
美しく仕上げられれば使う時も気持ちが満たされると思います。

Kさんの仕上げはコンスタントに美しい仕上げになっていて、今や
安心して見守る境地に達しています。
今後少々難しい仕上げにもチャレンジされているので、楽しみにして
おります。


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梅の枝に見立てる

NHK文化センター柏教室のMさんの作品をご紹介致します。
小皿のひびです。

元々5弁の梅の花と蕾が絵付けされているお皿でした。
そこにひびが入ってしまったのですが、その真っ直ぐな線を梅の枝に
見立てて蕾を蒔絵して頂きました。

ちょうど元々の絵付けが新うるしの弁柄と同じ色だったので、蕾は弁柄で
描き、ひびの線は金泥で蒔絵されています。

蕾を描かなければ、ただ破損を金繕いしたように見えたかと思いますが、
一手間加えるだけで新しい魅力になるのが蒔絵です。

ではどう蒔絵するかは、じっくりお考え頂ければと思っています。
状態を見て自由に発想してみて下さい。


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細い縁

NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
陶器のお皿の欠けです。


金繕いをなさっている方なら、この細い縁の形を作るのが如何に難しいか
お分かりになるかと思います。
特に陶器の不定形さが、どういう形にするか迷わせます。

結論としては、ご自分の思うように決めて頂いて良いのです。
欠けの両サイドと違和感がないように考えればOKです。

そういう意味でAさんの作品はとてもいい形で作られていると思います。
仕上げの金泥もさりげない華やかさを添えました。

合わせてAさんの他の作品もご紹介します。
まだまだ制作が続いているので、完成されましたら又、掲載させて頂くのが
楽しみです。



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アンティークのブローチの金繕い

NHK文化センター千葉教室のSさんの作品をご紹介します。
磁器製のアンティークのブローチの金繕いです。


アクセサリーのブローチを金繕いする?と思われたかもしれませんが、
本体が磁器製なので食器と同じように金繕いが可能です。

画像ではわかりにくいと思いますが、上部頂点に薄く削げた破片を接着して
あります。
問題はその接合箇所をいかに目立たなくするかということでした。

描かれている絵に馴染ませるように試行錯誤したのですが違和感が拭えず。
結局、縁と同じように金で仕上げをし、左手に描かれている樹木の枝振りを
拡張するように描くことで馴染ませて頂きました。

Sさんにいろいろ試して頂いた結果、落ち着いた方法ではありましたが、
鮮やかな絵付けに合わせるのが難しいという知見を得ました。

この作品のように一見、金繕いの範疇ではないように思えるものでも、何らか
納得して頂ける金繕いをご提案したいと考えております。
まずは躊躇せず教室にお持ち下さい。

インスタグラム「kintsukuroi shiratori


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ガラス器の金繕い

産経学園ユーカリが丘教室のTさんの作品をご紹介します。
ガラスのサラダボールが二つに割れてしまっていました。


実はこの器は以前に金繕いされていたのですが接着が外れてしまい、
再度金繕いにチャレンジされました。

今回は接着方法を変更したことで、スムーズに完成に漕ぎつけられたように
思います。
金箔の仕上げが色ガラス部分に映えて美しい作品に仕上がりました。

ガラスは陶磁器と違って独特の難しさがあります。
それを諦めずにチャレンジされるTさんの粘り強さには頭が下がります。
まだまだ手がけられている作品がありますので、次の完成を楽しみにして
います。


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薫銀泥で描き起こす

産経学園ユーカリが丘教室のNさんの作品をご紹介します。
最初から渋い色が人気の薫銀泥で柄を描き起こされました。


こちらのお皿は欠けが大きく、並んでいたので金泥での仕上げで終わら
せてしまうと悪目立ちしてしまうのですが、元々の染付の柄を描き起こ
して頂いたことで程よく馴染みました。

Nさんが工夫されたのが薫銀泥を使われたことです。
通常は銀泥を使って硫化するのをお待ち頂くのですが、薫銀泥なので
完成した段階で落ち着いた色になります。

このような工夫は大歓迎です。
どうぞ自由に発想なさってみて下さい。

とても使いやすい形のお皿なので、早速食卓に復活されているのではない
かと思います。


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きっかけ

JEUGIAイオンモール八千代緑が丘教室のKさんの作品をご紹介
します。
金繕いを習うきっかけになったお抹茶茶碗の欠けです。


少々大きめだった欠けを埋めて頂き、金泥で仕上げられました。
元々金彩が入っているお茶碗なので、違和感なく馴染んでいると思い
ます。

次のステップとしては器自体に入っている5弁の桜の形で蒔絵してみる
というのがありますが、完成後早速お抹茶を楽しまれているそうです。

Kさんは、このお茶碗を直したくて金繕いを始められたとお聞きしました。
完成した喜びはひとしおだと思います。

きっかけはご自分の器だったのが、既にお友達から金繕いを頼まれたようで、
引き続き楽しんで頂けるようです。

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お盆の上に

先日、ブログでご紹介しました扇型のお皿ですが、実際お食事を
盛られたところの画像を頂戴しました。

骨董の朱塗のお盆の上に上品にお食事を盛られています。
青い葉の紅葉もとても美しい彩りです。

金繕いは実際器を使うために行われる物です。
このようにお使いになっている画像を頂けると、喜びも更に深まります。

産経学園ユーカリが丘教室のMさん、ありがとうございました。

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3つに分かれる

NHK文化センター千葉教室のTさんの作品をご紹介します。
ティーカップのひびですが、珍しい形で入っていました。


先端が3つに分かれていました。
無地の内側はともかく、外側は絵付けされている蔦に絡んで馴染んでいます。
欠損の仕方でこのように見えるケースもあると、新しい発見になりました。

もう1点はTさん自作の陶器です。


ナチュラル色の釉薬に金泥が馴染んで、いい感じの仕上がりになって
います。
自作の器を金繕いする…理想の手仕事ですね。
私自身は陶芸はしませんので、とても羨ましく思います。

Tさんは他にも金繕いの作業を進めておられますが、私個人としては
拭き漆のお椀の修復を楽しみにしています。
完成したら、このブログでご紹介させて頂きたいです。

インスタグラム「kintsukuroi shiratori


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