カテゴリー別アーカイブ: 展覧会•イベント

第1回草木染め講習会2025

今年も草木染めの講習会を行いました。
第1回目の今回はお使いになっていた物を染め直しする方が
多くあり、生まれ変わって新しい姿になるのを楽しんで頂き
ました。


手前2枚は絹のストール 生藍染め、奥は仕立て直し予定の綿


刺繍のある綿のハンカチ 生藍2染目


使い込んだアームカバー 玉ねぎ鉄媒染

今回ご参加の方は皆様初めてだったこともあり、色の変化を
楽しんで頂けたようです。
一応、こういう色に染まりますとサンプルはお示ししているのですが、
生地によって思わぬ変化を遂げます。
特に刺繍の入ったものは刺繍の立体感が際立ち、売っているものでは
得られない色と喜んで頂けました。

次は8月の末に行います。
この酷暑にめげず藍が再成長してくれるのを祈るような気持ちで水やり
しています。


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こっそりやってます

シー陶器、シーグラスで作るアクセサリー・箸置き作りですが、
昨年、今年とこっそりやっています。





材料に限りがあるので、それでご納得頂けるのであればと条件付き
なのですが、毎回ご参加される方があり、素敵な作品が誕生して
います。

ただ今後の日程は決まっておりません。


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漆と陶 時蔵工房三人展

以前もブログでご紹介している坂本鐡司さんが参加している
「漆と陶 時蔵工房三人展」を拝見しに行ってきました。


漆と陶芸、木工作品を三者三様に制作された作品展です。
それぞれ個性的な作品で楽しませて頂きました。

実は坂本さんは私が会社員時代の上司だった方で、今、社会人として
存在している根幹を作って頂いたと言っても過言ではないくらいお世話
になった方です。

会社員時代は漆の話などしなかったと思いますが、まさか時を経て
お互い漆に携わり、漆の話をするとは思いもよりませんでした。

竹や桜など素材は長い期間置いてから使用するなど、制作者あるあるな
お話を聞きながら感慨にふけっておりました。

個性と工夫に満ちた坂本さんの作品を皆様にもご覧いただきたいです。
会期は6月24日(水)まで
北鎌倉の明月院近くの北鎌倉ギャラリーです。


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こころばえの会2025

毎年拝見している「こころばえの会」は友人の斉藤佳代さんが
参加する9人の女性日本画家によるグループ展です。


9人は経歴も年齢も違い、画風もそれぞれです。
それが一つの空間にすんなりまとまり、心地よい響きがあります。
全て小作品ではありますが、大変見応えがあります。

「今の私が描きたい絵」と案内にありますが、改めて素晴らしい
取り組みだなと思いました。
素直に自分の気持ちを表現する、見習いたいです。

銀座 森田画廊で、会期は6月11日水曜日まで。


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阿部 操展2025

6月は展覧会のお誘いが多い月です。
まずは金繕い教室の生徒さんでもある洋画家・阿部操さんの
個展に伺いました。


阿部さんの作品は柔らかい色彩と筆致が素敵です。
人物画はとてもおしゃれな感じなのでファッション関係の広告に
いいのでは、と密かに思っています。

風景画、静物画も穏やかな雰囲気がいいので、ご自宅に迎えたいと
思われる方も多いのではないでしょうか。

実際ギャラリーに出向かれて1点1点、制作の過程を阿部さんに
お聞きになるととても楽しいと思います。

外苑前のワタリウム美術館そばのトキ・アートスペースで6月15日(日)
まで。


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ミロ展

現在、東京都美術館で行われている「ミロ展」に行ってきました。

ミロとはスペイン出身のジュアン・ミロのことで、ピカソと並び20世紀
を代表する巨匠に数えられています。
カテゴリーとしてはキュビズムやシュールレアリズムに該当するかと思い
ます。

以前、マティス展をブログで紹介しましたが、私自身この辺りの画家が
好みで、ミロに関してはバルセロナにあるミロ美術館を見に行ったほどです。
ただ今までは構成が好きとか色が好みとか、そういう表現された結果だけを
見て好ましいと考えていただけで、その描かれた背景は理解していませんでした。

今回の展覧会は初期から晩年まで決定版大回顧展と銘打っているだけあって
それぞれの絵がどのような時代背景の元に描かれたのか分かりやすく展示
されています。

中でも戦火の逃れながら描き続けた星座シリーズは背景を理解して見ると
違った視線で見ることが出来るかと思います。

個人的に面白かったのはミロがオランダ絵画に影響を受けて描いた
「オランダの室内」という作品は元になったオランダ絵画からミロがどの
ように自身の作品に昇華していったのかスケッチの変遷でわかります。

会期は長く7月6日まで。


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藍の種蒔き2025

今年も生藍染め&草木染めを行うべくタデ藍の種を蒔きました。

例年は1つのプランターだけに蒔いていたのですが、今年はより
コンディションが良い苗を得るために2つのプランターにして
みました。

1週間から10日で発芽し、6月中旬には10cmくらいの苗になった
ところで分植します。
7月末には1回目の生藍染めが出来る予定です。

今夏も暑いという予報ですので、草木染めの講習会は7月、8月の
2回に抑えるつもりです。
ありがたいことに既にやってみたいとご連絡を頂いておりますので、
その方々を優先してセッティングします。

藍の生育にはご協力下さる方がありますので、何とか暑さを乗り切り
たいと考えています。


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斉藤典彦展2025

友人の日本画家・斉藤佳代さんのご主人である斉藤典彦先生の
画業を振り返る展示の後期を拝見しました。

前期も拝見していますが、後期の2001年からの作品は幽玄の世界に
浸る展覧会になっています。

よく抽象画はどのように見たらいいかわからないとお聞きしますが、
理屈はいらないのではないかと思います。
ご自分の感性でこの色が好きとか、この構成が心地いいというような
フィーリングでご覧になるといいのではないでしょうか。
きっと展示されている中にお気に入りになる作品があるかと思います。

展覧会は銀座1-16-5銀座三田ビル2Fの森田画廊
会期は4月5日(土)まで。
昨日ご紹介した廣瀬佐紀子さんの個展会場の林田画廊の近隣です。
両展覧会をご覧になり、銀座立ち寄りコースでいかがでしょうか?


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廣瀬佐紀子展ー地の上 天の下Ⅲ

友人の日本画家・廣瀬佐紀子さんの個展を拝見して来ました。

今回の個展のメイン「稜線の道」です。
出展されている林田画廊さんの受け売りで恐縮ですが、一般的な山の絵
と比べると空が狭いのがお分かり頂けると思います。

これは廣瀬さんが実際に山に登ってスケッチされているからこその臨場感
なのです。
絵の前に立つと一瞬にして自分自身が冬山にいるような錯覚に陥ります。
その感覚と岩絵具の重なりの美しさを是非目の前で味わって頂きたい。


富士山展 出展作

夏と冬の富士山を対にした作品。
よく見る富士山の形ではなく、廣瀬さんの目が捉えた富士山の造形が
新鮮です。

こちらは富士山の気候とご自身の都合を合わせるのに苦労されたという
お話を聞きました。
テーマを自然のものに置かれている方ならではの苦労ですね。


個展開催時期を意識された「三春滝桜」

山の絵を中心に描かれている廣瀬さんですが、風景、植物を題材にされた
ものも素晴らしいです。

会期は今週末4月5日(土)まで。
場所は京橋2-6-16 林田画廊です。
是非、実物をご覧になって絵の世界に引き込まれて下さい。


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畠山美術館 琳派から近代洋画へ

改築工事で休館していた畠山美術館の開館記念展の第2弾
「琳派から近代洋画へ」を拝見して来ました。


今回の展覧会には畠山美術館が誇る琳派の歴史を彩る名品が展示
されますが、中でも私が拝見したかったのが本阿弥光悦の赤楽
茶碗 銘「雪峯」です。

なだれるように掛けられた白釉を山嶺に振る積もる白雪に、火割れ
を雪解けの渓流になぞらえて光悦自ら命名したと伝えられています。

最大幅1.2cm、深さ5mmの深い金繕いが印象的ですが、歴史的に
見て金で仕上げられた最初の器と言われています。

今回の展示は360度拝見できたので分かったのですが、大きな溝が
ある右側面もかなり複雑に金繕いされていたのです。
満身創痍の器ですが、エポックメーキングな作品としての堂々たる
品格は素晴らしいものがあります。

会期末が3月16日日曜日と迫っていますが、ご都合をつけてご覧に
なるのをお勧めします。
入館は完全予約制、ミュージアムショップも含めて支払いはキャッシュ
レスですのでご注意下さい。
(ロッカーの小銭100円がなかったのですが、受付で貸して下さる
という徹底振りです。)


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