カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
謹賀新年2026
少し遅くなりましたが、あけましておめでとう
ございます。
本年もぼちぼちSNSを更新して参りますので、
お付き合いの程、どうぞ宜しくお願い致します。
今年は色々な意味で余裕を持った生活を送りたいと
考えています。
皆様、年頭の誓いはどのように持たれましたでしょうか?
欠けetc…
港北カルチャーセンターの方の金繕いをご紹介致します。
欠けの修復です。
それぞれ小さな欠けですが、使うにあたっては気になるサイズ
です。
このような生活していると一番起きやすい欠けが直せることが
金繕いの第1歩かと思います。
金繕いを始められると皆様しみじみおっしゃるのが「捨てなければ
良かった」という言葉です。
破損した器を使うと縁起が悪いという方もおられますし、割れた
器は危険なので、すぐ処分されてしまいます。
気に入っていたのに処分しなければならないのは、もう終わりです。
金繕いで大切なものを使い続けていきませんか?
山陰民藝窯元の旅 湯町窯
少し間が開きましたが山陰に旅した民藝の窯元巡りで行き
ました湯町窯について報告したいと思います。
今回巡った窯元の中で最もバーナード・リーチ色の強い
窯元です。
一番の特徴はハチミツ色の飴釉です。
湯町窯を有名にしたのは、この釉薬を使った「エッグベーカー」
で、蓋付きの小さなフライパンのような形が愛らしい目玉焼き器
です。
その他、バーナード・リーチから薫陶を受けたスリップウエア
(泥漿-水と粘土を適度な濃度で混ぜたもの-状の化粧土で文様を
描き装飾する手法)調の器も目を引きます。
釉薬の種類、器の形も豊富で、温かみのある雰囲気がお好みの
方には楽しめる窯元です。
玉造温泉から程近い場所にあるので、旅行日程に加えてみては
いかがでしょう。
pakico exhibition Noelー冬の贈り物ー
友人のpakicoさんの個展に行ってきました。
度々ご紹介していますが、pakicoさんは「さをり織り」で
作品作りを行なっています。
「さをり織り」というのは技法に拘束されないフリースタイル
というのが私の解釈ですが、pakicoさんの作品も毎回進化を
遂げ、飽きさせることがありません。
今回の個展は冬の贈り物というサブタイトルの通り、暖かい感じの
作品に満ちていました。
私が購入させて頂いたのが、こちらの色彩豊かな帽子です。
以前からpakicoさんの帽子が素敵と思っていたのですが、こちらの
作品は色の美しさに一目惚れ。
すぐさま握り締めていたくらいです。
黒が好きで、とかく地味なコーディネートになりやすいのですが、
この帽子一つでイメージを変えてくれそうです。
毎回新しいチャレンジをしているpakicoさんの姿はとても刺激に
なります。
会期は12月14日(日)までとまだ期間があります。
素敵!と思われた方は是非足をお運び下さい。
中野のcafe gallery Nです。
欠けと窯キズ
友人のTさんから依頼された湯呑みの金繕いをご紹介致します。
依頼のキッカケは欠けでしたが、そばにあった窯キズも
合わせて金繕い致しました。
今回の金繕いは本漆で行っています。
まず窯キズを念のため、ひび止めしました。
画像には表れていませんが、欠けの向こう側にもにゅうが入って
おり、こちらも同時にひび止めしています。
その後、欠けと一緒に窯キズも埋めて行きました。
やはり縁に窯キズがあると口当たりがよくありませんし、汚れ
溜まりのようになるのも気になります。
窯キズを埋める作業は欠けと少々違う感覚があります。
というのも破損によって生じた欠損と違い、キズの入り口に
釉薬が回って緩く曲線を描いているからです。
ここをどう収めるのかは作業者の感覚によりますが、あまり
広範囲にしてしまうと金繕いが悪目立ちするので要注意です。
仕上げは錫を使用しました。
錫は陶器の鄙びた感じによく合います。
完成品をご覧になったTさんの第1声が「全然わからない!」
だったので、作戦成功と言えると思います。
こちらはご愛用の品とのこと。
Tさんの「お帰り」という感覚は私にとってもご褒美です。
山陰民藝窯元の旅 袖師窯
前回に引き続き山陰に旅した窯元をご紹介します。
今回は島根県松江の郊外にある「袖師窯」です。
袖師窯は開窯から140年の歴史ある窯元です。
柳宗悦の「民藝運動」に賛同し、河井寛次郎、浜田庄司、バーナード
リーチなどの指導を受け、今日に至っています。
特徴は多彩な手法です。
釉薬は7種類を超え、手法は掛分、抜蝋文など6種類以上を数えます。
窯元の有り様として「手造りで現代の暮らしに役立つ健康な陶器作りに
精進している」とありますが、まさに狙い通り「強くて使い良く、簡素な
中にも潤いがある器」がそこにありました。
松江は今、朝ドラの舞台として注目の場所となっていますが、ぜひ足を
のばして訪れて頂きたい窯元です。
どれも素敵で選べないという贅沢に浸って下さい。
山陰民藝窯元の旅 鳥取駅周辺
前回に引き続き山陰の窯元を巡った旅のご報告です。
今回は窯元ではありませんが、山陰の民藝には欠かせない
吉田璋也氏ゆかりの空間を鳥取駅周辺に訪ねたところです。
まずは「鳥取民藝美術館」です。
耐火構造とのことですが、元々は蔵だったのかと思わせる建物
の中に鳥取の民藝品が並んでいます。
美術館の向かいには国登録の有形文化財になっている吉田璋也氏の
吉田医院が立っています。
鳥取民藝美術館の横には吉田璋也氏が始めた「鳥取たくみ工芸店」
があります。
こちらは吉田氏ゆかりの窯元の器の他、日本各地の民藝の品を
取り揃えておられるので、民藝を知るにはいいお店と思います。
また並びにある「鳥取たくみ割烹店」は鳥取民藝美術館の雰囲気で
お食事が出来ます。
鳥取は海鮮ばかりでなく、お肉も美味しいので、ハッシュドビーフを
頂きました。
この後は松江方面に移動します。
山陰民藝窯元の旅 因州・中井窯
10月末に鳥取、島根にある民藝の窯元を巡る旅に出ました。
その時の様子をご報告したいと思います。
まずは鳥取県河原町にある因州・中井窯です。
今年、開窯80年を迎えた中井窯は鳥取の民藝運動を行った
吉田璋也の指導の元、新作民藝の礎を築きました。
特徴は黒、エメラルドグリーン、白を使った染め分けの釉薬。
モダンさが際立ちます。
ファッションブランドのBEAMSでも取り扱いがあるそうですが、
すぐ完売してしまうそう。
近年は青磁にもチャレンジされており、ギャラリーの奥に展示された
作品の形と釉薬の美しさに心惹かれました。
丁度、作陶展の前でギャラリーに豊富に展示があったこと、作陶中の
作業場に入れて頂けたことは現地に行ってこそのラッキーでした。
鳥取コナン空港から車で1時間半程で着きますが、不定休なので、
訪問の際には確認してから行かれるといいと思います。
空き箱をアップサイクル
NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介します。
陶磁器の修復を行う金繕いではなく、杉材の空き箱のアップ
サイクルです。
お作りになったのは器類ではなく、下に敷かれている花台です。
元々は杉材の空き箱の蓋でした。
こちらに紅溜漆を塗って頂き、磨き上げて完成とされました。
杉材は油分が多いので、本来は漆類とは相性が良くありません。
その為、永年での使用は難しい可能性があることをご理解頂いた
上での制作をお願いしています。
Aさんは金繕いの作業も大変丁寧で高い完成度を誇る方なので、
この塗りの作業も大変美しく仕上げられました。
たまたま板に下駄の歯のように脚が2本ついている形だったので、
置いた時に設置面から少し浮いた感じになるのも花台として
いい雰囲気になりました。
和の雰囲気だけでなく洋風のものでも違和感がなかったとはAさん
ご本人の感想ですが、画像でご覧になれるように、その通りだと
思います。
アップサイクルとは創造的再利用とも言われるそうですが、Aさん
の作品はまさにその言葉通りになったと思います。
もしかしてアップサイクル出来るのでは?と思われましたら、是非
ご相談下さい。
日美展 水墨画
友人の日本画家・石塚美子さんが水墨画で岐阜軸装賞を
受賞されたので受賞作を拝見してきました。
石塚さんは繊細な表現が魅力なのですが、今作でもそれが高く評価
されたのでしょう。
繊細な中にも画力の高さが見えて素晴らしい作品だと思います。
今回、初めて日美展を拝見したのですが、水墨画の表現の広さに
びっくりしました。
水墨画といえば、いわゆる古典の花鳥風月を想像していたのですが、
展示されている作品は素材が墨というだけで、画題は様々です。
ただ何らかの賞を取られている方は墨ならではのボカシやにじみ、
カスレなどを上手く使っている方ばかりでした。
墨のモノクロの世界を理解するのは高度な文化が必要と聞いています。
着彩されている方はごく僅かで、墨の諧調だけで表現するのは難しい
と思います。
恐らく修正も難しい画材で制作することの厳しさを感じた展覧会でした。

























