カテゴリー別アーカイブ: 基本のき

ミニサイズ

高さ6cm弱、3.7mlのミニサイズのタバスコをNHK文化センター千葉
教室のYさんから頂きました。

巷ではミニサイズのものが流行っているそうで、私もミニサイズのカッター
など持っています。
しかしタバスコにもミニサイズがあるとは思いませんでした。
どうやら持ち歩いて使う用途のようです。

ところで頂戴したのはタバスコが金繕いの道具だからです。
すでに教室でお使いになった方もおられます。

何に使うのかは教室でご質問下さい。
ヒントは何かの代用として使うということです。


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福々しいトクサの新芽

ピラティスを教えて頂いているMidori先生から譲って頂いたトクサが
福々しい新芽を出しています。

大トクサに見間違えたのかと思うほど立派な新芽なので、思わずMidori先生に
遺伝子が違うのですか?と質問してしまいました。
勿論、遺伝子の違いではなくて、Midori先生が私に株を渡す前にしっかり肥料を
与えていたからなのです。

総じて地植えより鉢植えの株の方が育ちがはかどらないものなのですが、肥料の
効果がこれほどとは思いませんでした。

トクサの育て方については、お悩みの方が多いので、しっかりMidorim先生に
ご教示頂き、皆様にもお伝えしたいと思います。


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輪花を復元

NHK文化センター柏教室のKさんの作品をご紹介致します。
輪花の大鉢の金繕いです。


器の縁が花びらのような形態になったものを輪花と言います。
Kさんの作品は陶器の大鉢で、ゆったりとした形ではあるものの、大きく
破損した部分を元の形を想像しながら復元するのは大変でした。
しかし根気よく作業され、きっちり形を復元されました。

大きな面積であるがゆえに、仕上げも色々試行錯誤されましたが、結局
シンプルに銀泥仕上げとし、少々硫化させたところで完成となりました。

一菜会では欠損を木片で補うことを旨としています。
これは木の加工がしやすいことが大きい理由ではありますが、古い金繕いを
再修復すると木片がベースにあったことに由来します。

木片で金繕いすると隙間が出るのではないかと心配される方もおられます。
もちろん完璧に隙間なし埋められますとは言い難いところはありますが、
これは本漆の錆漆や刻芋漆でも同様かと思われます。

欠損に隙間があった場合、問題になるのは電子レンジをかけた場合です。
わずかな空間の空気が膨張して破裂するかもしれませんが、そもそも金繕い
(金継ぎ)したものはスパークしてしまうので、電子レンジにはかけられません。
よって問題はないと言ってしまって良いかと考えています。

何より木片と漆のたった2つの素材で形成するので、シンプルです。
シンプルなものが最も強いし、形も作りやすい。
最高の手段だと自信を持ってお教えしております。

Kさんの作品はお友達のところへ帰ります。
大きく破損した時点で諦められていたかと思いますが、きっと新たな魅力に
驚かれると思います。


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線香作り

西登戸教室をお借りしているKさんには、お香を匂い袋、練香と
教えて頂いてきましたが、今回はお線香を教わってきました。

匂い袋、練香と同様に使う素材を聞き、自分のイメージに合わせて
調合していきます。
それを水で練って注射器に入れて出す細い棒状とコーン型に成形
しました。

これをしっかり乾燥させて完成です。

実際火をつけて聞いてみたところ、狙いの「すっきりした甘め」になって
おり、なおかつ天然素材なので上品な香りで、かなりの満足度です。

香りは焚いている時ではなく、燃え尽きてしばらく経ってから残り香を
楽しむものなのだそうですが、時間の経過で変化していくのも面白いと
思いました。

調合の仕方で全く違う香りが出来上がりますし、何より天然素材なので
プレゼントにもいいのではないでしょうか。
是非またチャレンジしたいと考えています。


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小さい箔ハサミ

少し前のブログで小さい箔ハサミを購入したと書きました。
購入したままの状態だと使いにくいので、好みの形に削って
みました。

普通サイズの箔ハサミだと、小さい切り箔を扱うには大き過ぎます。
そういう場合に長さ10cm程度の小さい箔ハサミは便利です。

こちらが販売されている状態です。
先端の形の違いをご覧下さい。

ところでNHK文化センター ユーカリが丘教室のTさんがこのサイズの
箔ハサミを自作して下さったので、ご紹介致します。

何と鱒寿司の入れ物の竹を使って作られたのだそうです。
竹を適当な厚みに割くのは難しいですが、有り物を上手く流用するのは
とてもいいアイディアだと思います。

ご本人曰く、O型の作業とおっしゃる先端の形ですが、もう少し紙ヤスリ
で整えられると、さらに使い易いと思います。


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拭き漆中の箸

拭き漆で塗り直している箸ですが、既に木部が腐ってしまっており、
結局途中で削り直しています。

画像の右が腐ってしまって、変形している状態。
左が削って形を作り直した状態です。

元々ウレタン塗装がしてあったのですが、これがなくなってしまい、
木部が露わになった結果、腐って変形してしまったのです。

これは箸頭とか天と呼ばれる尾部を洗いカゴで下にしていたからなの
ですが、この話を教室でしたところ、箸頭を下にする派と箸先を下に
する派に分かれることがわかりました。

箸頭を下にする派は口に入れる箸先を洗いカゴの中に入れるのは
衛生面が気になるというのがその理由です。
また箸先を下にする派は口に入れる部分から早く水気を抜きたいと
いうのが理由でした。
試しに検索してみたところ、箸頭を下にする派が多いようでした。

修復という点で分析すると箸頭を下にする派は箸頭が痛みますし、
箸先を下にする派は洗いカゴに箸先がはまって折れることがあります。

何れにしても痛んでいることがわかったら早めに直すのが一番です。
これは陶磁器にも言えることです。
特にひびは大したことがないと思っていても、確実に進行します。
後悔先に立たずです。
決断はお早めに!


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水金泥の仕上げ

NHK文化センター千葉教室のNさんの作品をご紹介致します。
水金泥を使って仕上げられました。

水金泥とは金の含有量が60%程度、銀の含有量が40%程度の泥粉を言います。
教室で教材としてお出ししている金泥は97.7%ほどの金含有量なので、色味を
比べると、やや白っぽい感じに見えます。
おとなし目の金なので、染付との相性もいいです。

欠けとひびの直しが器元々の葉の柄と酷似していて、2箇所入っていても
違和感がありません。

同じフリーカップで左のひびが水金泥、右の欠けが金泥で仕上げ
られています。
並べてみると色の違いがよくわかると思います。
どちらも釉薬に合い、綺麗に見えます。

金泥には水金より金の含有量の高い青金(金 75.5%、銀 24.5%)も
あります。
こちらはやや黄色味が強くなってきますので、器の感じに合わせて検討
されることをお勧め致します。
ただ銀の含有量が高い分、後々の硫化が想定されます。
その点を考慮の上、ご決定下さい。


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財前謙展

原一菜先生の知人である書家・財前謙先生の個展を拝見して
来ました。

漢字あり、かなあり。
掛け軸あり、屏風あり、巻紙あり。
と様々なスタイルの書が展示されています。
表具に若手の方を起用して、挑戦的な試みもされています。

変態仮名と呼ばれる仮名の連綿とした文字ではなく、現代人が読める
かな書になっています。

しかし何よりお優しい先生のお人柄が偲ばれる文字です。
眺めているだけで幸せな気分になる感じです。

会場には原先生の花生けもあります。
木曜日で花材を交換されるそうなので、水曜日までとそれ以降と
ご覧になるのもいいかと思います。

会場は銀座幸伸ギャラリー。
会期は4月7日日曜日までです。


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要注意!ガラスのキズ

昨年末からガラスの修復を行っている方にアクシデントが続き
ました。
直している欠損以外にキズを作ってしまわれたのです。

赤いテープで囲われた中央にキズが見えると思います。
原因は紙ヤスリから出た研磨剤のカスと思われます。

対応策は、
1.紙ヤスリは耐水ペーパーを使い、水に浸してカスを洗い流しながら
使用すること。

2.削りの作業中は削りカスを回収して処分出来る物を下に敷くこと。

例えガラスの直しの作業で紙ヤスリを使っていなくても、下に敷いて
いる物が同じ物ですとカスが残っていてガラスをキズつけます。
漆器の直しも同様なので、習慣つけると良いかと思います。

直していた箇所以外にキズがつくと余分な作業が増えるだけでなく、
ショックも大きいかと思います。
紙ヤスリの使用については細心の注意を払うことをオススメ致します。


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アロマライトの金繕い

NHK文化センター柏教室のHさんの作品をご紹介致します。
アロマライトのガラスが割れていたのを、金繕いされました。

加熱されるガラスの場合、耐熱ガラスである可能性が高いです。
耐熱ガラスは含んでいる成分によって、金繕いが難しいことがほとんど
なのですが、Hさんのアロマライトは接着に成功しました。

接合線の破損を金で埋め仕上げられた後、糸を巻いて補強しています。
これはランプの部分にはめることが、接着部分を広げる可能性がある
からです。

補強の糸について色をどうするか悩まれたのですが、結局ガラスの色と
同化するピンクにされました。
これがライトをつけると、ガラスに馴染んでいい感じに見えます。

ガラスであること、加熱される、嵌めるなど色々注意するポイントがある
アロマライトです。
作業を始める前に、ご相談下さい。


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