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完成しました
先日「仕上げ直前」とご紹介しました平鉢の仕上げをしました。
銀で仕上げをしています。
今は白銀という状態で目立っていますが、いずれ硫化して色が
黒く変化してきます。
この器は縁の釉薬が黒なので、仕上げが器に馴染んでくる予定です。
あとは依頼して下さった方に育てて頂きます。
銀の仕上げは金より難しいのですが、変化後を想定して仕上げをして、
変化の途中も楽しめます。
おすすめグッズ
金繕いは細かい作業が多いので、手元が見ずらいというご相談を
よく受けます。
オススメなのが、メガネタイプの拡大鏡です。
左がハズキルーペ。
俳優•石坂浩二のコマーシャルでご覧になっているかもしれません。
右はペアルーペです。
いずれも倍率は1.6倍。
メガネをかけている上からでもかけることが出来ます。
手持ちタイプの拡大鏡だと作業が出来ませんし、スタンドタイプだと
器をぶつけてしまう可能性があります。
メガネタイプだとこのような心配がないのが一番いいところです。
また1.6倍というと倍率が小さいようですが、視界が広く作業が
しやすいです。
(拡大鏡は倍率が高くなると、視界が狭くなります。)
価格が1万円を超しますので、出費には違いありませんが、作業の
しやすさを考えますと検討の価値はあるかと思います。
※大変申し訳ありませんが、私の方で販売をする予定はございません。
眼鏡店の他、大手量販店で扱いがあるようですので、ご自身で
お求め頂ければ幸いです。
仕上げ直前
仕上げ直前の平鉢です。
教室にご参加頂いている方には違和感がないかと思いますが、
このブログでのみご覧頂いている方は「何故、赤い?」と
思われているかと思います。
金繕いは接着にしろ、ヒビを止めるにしろ、欠損部を補う
という作業が生じます。
この欠損部を埋めるという作業には、赤漆を使用します。
それは赤漆の含有成分に効果があるからです。
よって途中経過は赤漆が塗られ、見た目がよいとは言えません。
しかし仕上げ直前には画像のように成形し、蒔絵を施します。
仕上げを金にするか、銀にするか、よくご相談を受けますが、
陶器なら、磁器なら、と基本のきまりごとがあります。
日本の文化を意識して仕上げを決められるのもよいかと
思いますが、最終的には、ご自身のお好みで構いません。








