月別アーカイブ: 2013年9月

中秋の名月

今夜は中秋の名月です。
天候に恵まれ、くっきりと浮かぶ月が見られました。

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「月餅」を頂きました。

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特別な「中秋蛋黄月餅」なので、中に卵黄が入っています。

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なぜ月餅なのか、横浜•華正楼の案内によると、
「中国の唐朝時代、唐明皇帝が月見宴を催されたとき、この菓子が
供されたところ大変お気に召され、皇帝より中秋月餅の名を
賜りました。
それ以来仲秋の名月には、月餅を贈り合い、ともに月に感謝して
祝いながら、交流を深める風習が今日まで続いています。」
ということです。

黄身と餡という取り合わせが不思議だったのですが、違和感が
ありませんでした。
黄身は塩卵で餡とともに口に入ると甘しょっぱい味がし、こしあんと
食感に差がないからでしょうか?

本日は菊の花活けもし、すっかり秋の一日です。


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お盆の修復 当て木

先般から進めているお盆の修復ですが、裏面を紙ヤスリで磨く際に
当て木を使用しました。

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工作をされる方なら当たり前のものですが…
平滑に磨くには当て木は必須です。
手に巻いた程度では、手なりで歪みが出てしまうからです。

同様にトクサで磨きを行う際にも芯を入れる場合があります。
どのような物を芯にするかは、磨くものにも依りますので、
適宜ご説明したいと思います。


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青山教室

今日はNHK文化センター青山教室で、原一菜(いちな)先生の
助手の日でした。

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木製テーブルが並ぶ教室内です。

今期青山教室は、第1火曜日のクラスのみ新規受講者を募集していますが、
すでに多数のお申込みを頂いているそうで、残席が少なくなってきている
ようです。

ご検討中の方は、どうぞお早めにお申し込み下さい。


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トクサ 取り寄せてみました

昨日に続き、トクサの話題です。
以前のブログでご紹介しました箕輪漆工さんのトクサを取り寄せて
みました。

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結論から申し上げますと、「太」「細」も大トクサでした。
大トクサとは以前ブログに書きましたように、トクサに比べると
削れ具合が今ひとつの種類です。

しかし全く削れない訳ではないので、トクサを育てたり、自生して
いるのを刈り取りに行く時間がない方には良いと思います。
削れ具合をご承知の上、ご利用下さい。
使用方法はトクサと一緒です。


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トクサの再利用

道具としてのトクサは乾燥した状態ですので、使用する時には
あらかじめ20〜30分、水に浸してから使うようにお願いしています。
使用出来るまで時間がかかってしまうので、使いそうな量より
多めに浸しておく方が安心です。

このため使わなかったトクサが出る場合があるのですが、これの
始末をきちんとしておくと、再利用は可能です。

その方法は簡単です。
乾かせばいいのです。

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私はこのようにティッシュペーパーなどにのせて乾燥させています。

乾燥させないで、湿ったままビニール袋などに入れてしまうとカビて
しまいますし、すぐ使えるようにと水に浸したままにすると腐ります。
面倒なようですが、都度浸けて、乾燥させて下さい。

ところでトクサについて多い質問が、どこまで使えるのかわからない
ということです。
トクサは紙ヤスリと同様に消耗品です。
表面のザラザラがなくなったら、処分して下さい。
爪で触って削れる感覚が目安になると思います。

教室で説明の都合で、トクサを水に浸すことなく使う場合があります。
それで「浸けないで使ってよいのですか?」と聞かれることが
しばしばあります。
しかしこれは緊急避難的なやり方です。
浸さないトクサは、バラバラに分解してしまうことがほとんどです。
ご自分でなさる場合には、基本に忠実に水に浸してからお使い
下さい。


カテゴリー: 基本のき |

画題 秋明菊

以前のブログでアネモネと同じキンポウゲ科の花としてご紹介
しました『秋明菊』を入手しましたので、スケッチしてみました。

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花芯の部分を見ると、アネモネと同様の種であることがわかります。

先日のブログでご紹介しました100年前のピアノがある横浜•山手西洋館
ブラフ18番館の庭園には秋明菊が1群植えられています。
まだつぼみの状態なので、花の見頃は今月末から10月初旬になる
そうです。

ブラフ18番館

ブラフ18番館のあるイタリア山庭園からは みなとみらい地区が望め、
国の重要文化財に指定されている『外交官の家』も保存されています。
秋明菊と合わせて散策にお出かけ下さい。


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割れた魯山人 『世界で最も美しい本』日本代表に

以前のブログでご紹介しました前田義子さん著『割れた魯山人』が、
第47回造本装幀コンクールで、最高賞にあたる文部科学大臣賞と
出版文化国際交流会賞をダブル受賞しました。

さらに来年ドイツ・ライプチヒで開催される「世界で最も美しい本」
国際コンクールにも日本代表として参加されます。

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白地に金で金繕いの線を表した斬新な装丁ですが、カバーを開くと、
そこにも美しい写真が。

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金澤篤弘さんの写真のバックは、大古瀬和美さんのアートです。

本の完成まで10年かけたそうなのですが、その時間の密度は本の完成度の
高さからも感じられます。

とかく簡単に短時間でと要求される昨今で、時間がかかる金繕いは
驚かれることが多いですが、この本のようにじっくり物に向き合う貴重な
時間とお考え頂けたら嬉しいです。


カテゴリー: 日常の風景 |

川口教室

今日は川口教室の日でした。
川口には教室開設のお話を頂くまで縁がなく、降りたことが
ありませんでした。
ですから川口というと鋳物の街というイメージがありました。
(古過ぎますね)

しかし現在は東京都心へのアクセスの良さから、駅前は高層マンションが
立ち並び、そごうなどの商業施設も多く、買い物の利便性の良さもあります。

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よみうりカルチャーセンターがある方のロータリーです。

川口教室は今期募集を行いませんが、歴史のある街ですので、金繕いに
ご興味のある方も多いのではと期待しています。

※次回の新規募集は、来年4月期になります。
募集開始は2月末頃の予定です。

 


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2013年10月期 空席状況

ようやく涼しくなってきました。
10月から陶磁器の修復技術、金繕いを始めてみませんか?

各カルチャーセンターでは、現在10月期の受講申込を受け付けています。
それぞれの教室の空席状況がわかってきましたので、お知らせ致します。

●NHK文化センター
千葉教室(毎月第2火曜日13:00~):キャンセル待ちをお受けしております

ユーカリが丘教室(毎月第3月曜日)
A(10:00~)  :お申し込み受付中(残席あとわずか)
B(13:00~)  :お申し込み受付中

柏教室(毎月第3金曜日13:00~) :キャンセル待ちをお受けしております

●NHK学園市川オープンスクール(毎月第1金曜日):
A(13:00~)、B(15:30~)共キャンセル待ちをお受けしております

●よみうりカルチャー
大宮教室(毎月第4月曜日)
A(13:00~):キャンセル待ちをお受けしております
B(15:30~):お申し込み受付中

川口教室(毎月第2木曜日10:30~):今期の募集はありません


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ネコジタザラガイ

変わった貝を入手しました。
ネコジタザラガイの名前の通り、表面がザラザラとしていて、
猫の舌のようです。

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ニッコウガイ科
奄美諸島以南、ニューカレドニアに分布しているそうです。
私が購入したのは、セブ島産でした。

表面の怖い感じとは裏腹に、ピンク色の縞模様が美しく、内側に
透けています。

さてこの貝がどんなふうに加工されたのか、各教室でお目にかけたいと
思います。


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