少し前に仕上げ直前の状態をアップしました猪口が完成しました。
決まった先はないのですが、参考作品として、どこかに展示して頂く
予定です。
特に見て頂きたいのが、右の欠けの仕上げです。
再度、仕上げ前の状態を見て頂きましょう。
欠けの右側が釉薬が薄く剥離しそうになっていて、新うるしが入り
込んでいます。
全体の形も四角く角が出ていて、あまり気に入った感じではありません
でした。
それで欠けの形通りではなく、仕上げてみました。
これは欠損が触ってわからないくらい平滑にしてあるので、可能な
仕上げです。
平滑にするには根気が必要ですが、欠損の形通りに仕上げるにしても、
形を変えるにしても、仕上げの自由度が上がるのです。
もちろん凸凹が残っていれば見映えが落ちますが、自由に出来る
という意味でも根気よく作業する意味があるかと思います。